店主の釣りバカ日誌2000 11月


11月15日 「関金の茶色鱒」の巻
 H氏に誘われ、久々に関金町は悠YOU村釣行である。先日、フライフィッシング大会が開催された為、ポンドには多くの大型魚が悠々と泳いでいるのが確認できる。所々でライズリングが広がり、シャローではスポーニングが始まっている。午前中は、ドライフライでひとしきり釣った後、午後は、ニンフで徹底的に大型魚狙いである。50センチアップのレインボウは、バーブレスフックが災いし、ジャンプ一発で、ことごとくバラシの連続。それに比べ、ひたすら水中でイヤイヤして首を振るブラウン・トラウトは、ランディングが楽である。(写真)

 ここに居るブラウンは元々、某氏が発眼卵を北海道から取寄せ、数カ所の養鱒場へ提供した末裔である。今では、中国地方や関西方面まで安定供給出来るまでになっている。一時、珍しがられ、何人もの人がブラウンの放流を試みたが、定着した事例はあまり聞かない。しかし、鳥取県の某川では近年、ブラウンを釣ったという話が後を絶たない。環境がブラウンに合っていたのか、「着実に勢力範囲を広げているのではないか」と言う人も有り、今後の情報に注目したい。

11月8日 「鳥取港のボーンフィッシュ!?」の巻
 今回は、塩の香りのする鳥取港からのレポートである。ここは、鳥取港の西側にある漁港、普段は鯵のサビキ釣りなどで賑わうポイントである。今日は、強風が吹き荒れ、釣り人が居ない変わりに、出漁を見合わせた漁船が停泊している。すぐ脇には、鮮魚市場が有り、処理された魚の内臓等が湾内に排出され、おびただしい数の魚が群れている。要するに、群れた魚をチャミング無しで、フライで釣ってみようという魂胆である。一見簡単そうに見えるが、飽食した魚を怪しい毛鉤で釣るのは、思ったより難しい。停泊した船のロープを避けながらキャストを繰り返すが、強風と波ですぐドラッグが掛かってしまい、釣りにならない。漁師さんの鋭い視線と、臭いに耐えながら、キャスティングしても、フライではなくオレンジ色のマーカーの方にバホッ、バホッ、とライズしている。最初にホワイトマラブーにヒットしたのは、日本の「ボーンフィッシュ?」ボラであった。その後、マルタに続き、湯原用ミッジピューパにヒットしたのは、なんとコノシロであった。五目釣りならぬ三目釣りを楽しんでいると、サビキ釣りのおじさんが登場し、場所を譲った。

鳥取港のボーンフィッシュ(ボラ)