ネットの回線が速くなって、情報の流れる速さが速くなっても、
時間の過ぎる速さは変わらないし、
人間の頭の回転の速さもそんなには変わらないんじゃないかと思う。
俺は、音を発信したいな。
音って、発信者が意図したぶんの時間(と速さ)を
そのまま受信者に共有してもらえるものだと思う。
4分の曲を作ったなら、聴くのに4分を使ってもらうことになるわけで、
どれだけ回線が速くなろうが、4分以下に時間が短縮されることはない。
ネットで発信できる他のものに比べて、
音は一番時間を共有(もしくは強要)できる媒体じゃないかと思う。
・文字…読む速さは人それぞれ。
・画像…見る速さ、どのくらい細かく見るかは人それぞれ。
・動画…普通に見るならば見る速さは皆同じだけど、
音に比べれば、早送りしても意味が通じる度合いが大きい。
例えば、サッカーの試合を2倍速で見ても何が起こってるかは大体わかるけど、
CDを2倍速で聴くと原型をとどめなくなるっしょ。
ネットでたくさんの物が産まれては消費されていって
その速さがどんなに速くなっても、
音が消費される速さは、少なくとも時間の流れよりは速くならないと思う。
音が持つ、遅い歩みを強制する機能を俺は好む。
だから、音を発信したいな。 |
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