修学旅行の思い出 中3 竜平
それは修学旅行の初日のことだった。
ホテルに着くと部屋で少し休み、すぐ夕食でメニューはすき焼き。
このときうちの班の大ばか者が、「肉は俺一人で食う!」などと言い一皿分全部友達に食わされることになり(他の班からも来た)、腹をこわしたことは言うまでもない。
夜、隣の部屋のF君が「鍵がしまった。」と言いぼくの部屋に来た。ぼくはベランダから入れと言ってまず自分が行って、部屋の鍵を開けた。それからベランダを使い、他の部屋に行き来していた。しかし調子に乗ったやつが上へ行こうとしてついに先生に見つかった。このあとこってり怒られたのは、言うまでもない。
翌日、6時おきで一回皆起きたのに、2時30分に寝たのがきいたか、目覚ましを止めさらに1時間の夢旅行へ………しっかり食堂に一番最後に着いた。
さあ、いよいよメイン(先生談)の川西町の体験学習。
ぼくは適当に理由を書いたせいかいつのまにか藁細工になっていた。
しかしこれが大当たりで、意外と楽しく、昼ご飯はおいしく、ずっと座れるのでもしかしたら一番いいかも………と思ったりも。
二日目の夜はペンションで、ぼくらの泊まったペンションはイタリア風だった。しかし他のすべてのペンションにテレビがあるのに、ぼくらのところにはなかった。そのため下のテレビは争奪戦。僕とF君は A組のペンションに行き、マンガを奪っていった。
三日目は、電車で千葉へ帰宅。電車の中で女子がUNOで負けた人が、罰ゲームで男子と握手をしたり、写真をとったり、はっきり言うとこれは俺の罰ゲームでは……と思いながらも、断りきれずに握手してしまった。しかし、中には握手した女子に泣かれ「俺ってそうだったのか……。」と外の景色を見ながら言っていたやつもいた。
となんだかんだで、修学旅行が終わり僕らには部活と受験しかなくなった。
修学旅行の思い出 中3 真一郎
僕たちは5月10日〜12日までの3日間、修学旅行に行ってきた。
1日目は、朝早く起きて電車に乗った。行きはあまり車内で寝ている人はいなかった。
最初はとても速いな、と思っていたが、長野に入ると山だらけの周りの景色に飽きてしまった。
1日目のメインの上高地では、うちの班の女子が小さな川で立ち往生して最後になってしまった。河童橋で班の1名がはぐれてしまい大変だったが、なかなか良かった。
ペンションに落ち着いたうちの組の男子はすぐにゲームをしていた。そしてペンションの飯はそこらへんのレストランより何倍もおいしかった。
2日目はグループ別学習で、うちの班は蓼科と清里に行った。清里では自転車を借りてスイスイ行くはずだったが、女子がおしゃべりしながら歩いていたので目的地までは行けず、途中でUターンして清里寮という所で女子はアイスクリームを食べていたが、男子は
「こんな寒いのにアイスなんか食えるか。」
といって食べなかった。そして帰りは長い下り坂だったので自動車と競争するように走った。
その途中で馬と山羊がいた。
昼飯は班長の気まぐれで先生と一緒に食べることになって、僕は山菜そば(800円)を食べた。
他にてんぷらそば1000円、ざる700円を食べた人もいた。
午後は蓼科で温泉のはずだったが、タクシーの運転手にやられしかも降りた所は意味不明、歩き回って一つの温泉を見つけて入った。
しかし本当の地獄はこれからだった。なんとバスなし、電話なしの道路だった。やっと1時間以上歩いて消防署を見つけ電話した。
そこでまたタクシー、いやな予感がしたが仕方ないので乗った。そしたら良い運転手さんでとても助かった。
三日目は八ヶ岳自然文化園という所で遊んだ。パターゴルフをして大敗して残り5分ぐらいだった。しかしそこでうちの班の女子2名がかなり遅れてやってきたので怒られていた。
帰りの電車の中では寝ている人もいたが、ほとんどはトランプをしたりUNOをしたりしていた。
三日ぶりの土気は、あまり変わっていなかったがうちの家は明るかった。
二泊三日の旅90パーセントの汗(疲れた)と10パーセントの計画だった。
あまり計画通りにはいかなかったが、計画は、あくまでも計画で、うちの班は計画どおり実行することの難しさを知った………かな?
ものまね 中1 優
「ジャンケンポン!!」
修学旅行の中のゲームが始まった。
このゲームのルールは、ジャンケンで先生に勝ったらいい。負けたらものまねというゲームだ。
私は、心の中でグーにしようか?それともチョキ?
かなり、悩んだ。
(よし、決めた!!チョキを出すぞ。先生、お願い。パーをだして〜!!)
ずっと思っていた。
私の番が来た。やっぱり負けてしまった。
(あー!!やっぱり、パーを出せばよかったんだ)
私は、友達と、ヘンな顔をした。
女を捨てたように………。

修学旅行(ペンションにて) 中3 幸宏
ホテルからバスに乗りペンションに向けて出発した。
ぼくたちは疲れていたのでバスで眠ってしまい、あっという間にペンションに到着した。到着して入村式をやったあとオーナーと一緒にペンションに入った。でもこのペンションは他のペンションと比べて一番小さいペンションだった。だからいやな予感がした。
階段を上がって部屋に入った瞬間何かがないことに気が付いた。
テレビがない。
他のペンションにはあるのに、でも同じ部屋のG君はそんなのどうでもいい感じのようだった。そして早速ぼくたちはトランプゲームをはじめた。同じ班だけど別の部屋にいたN君を呼んだ。そして戦争などのゲームをした。N君は圧勝した。しかし他のゲームをやったらN君はぼろ負けして半泣きになってしまった。
そんなこんなで夢中でトランプをやっていたのである。
気がついたら夕食の準備ができていた。
ぼくたちが待ちに待っていた夕食がどんどん運ばれてきた。スープにグラタンに骨付き肉など豪華な料理が並べられた。すごくおいしかったのですぐ食べてしまった。
しばらくしてオーナーとのふれあいタイムが始まった。ぼくたちの班はみんな静かだったので、ほぼ何もしゃべらないままふれあいタイムは終了した。
そしてまたぼくたちは部屋に戻りトランプを始めたけど、しばらくたってさすがにもう飽きたということでトランプは止めた。
みんな眠くなってきたので寝ることにした。しかし他の班の人達の騒ぎ声がうるさかった。でもそんなの気にせず寝てしまった。
朝は目覚し時計の音で起こされたがすぐ消して二度寝してしまった。でもまたすぐ起きてすぐに朝食だった。やっぱりペンションの料理はおいしいと実感した。
最後の日はオーナーと一緒に周辺散歩をするんだったけど、雨で中止だったので友達とずっと話をしていた。
しばらくしてオーナーとの別れの時が来た。
ぼくたちはちゃんと挨拶をしないままペンションをあとにした………。
高山最高! 中3 亮太
朝6時、俺の朝は始まった。
その時俺は3年生だからという理由で高山に足を踏み入れていた。
鏡の前に立ち、まるで車にワックスをかけるかのごとく、顔面を洗った。歯も磨き、なぜか自分では満足げだった。
班で集合し、高山市内観光をした。
最初は陣屋という古くからある所へいった。中に入ると、そこは昔の人の部屋や年貢米など一杯あり、昔の大名が住んでいたらしい。
所変わって一行は朝市を見て回った。
そこには人が一杯いてにぎわっており、店も活気付いていた。そこでぼくは値切ってしまおうと考えた。
「おばちゃん、もうちょっと安くならないかなぁ、お金ないんだけど……」
と言ったところおばちゃんが、
「950円にしてあげるよ。」
といやいやで言った。僕は一瞬心の中で喜んだ。心の中では店の人は仏様のように見えた。まるでぼくのことを自分の子供のように優しくしてくれたのかと思った。
でもよくよく考えたら、あることに思い至った。
「50円しか安くなってねぇー!」
決して声にしては出せなかった。俺はこのときから朝市を嫌いになった。
次に俺たちはおみくじを引いた。脈が速くなり、緊張してゆっくりノブを回した。
「カラン。」
と音が鳴り、取り出した。紙を広げようとしたときは、不安と期待が入り混じっていた。見てみるとなんと中吉だった。なかなかうれしかかった。
午後に近づいているとき、俺たちは集合場所の近くの椅子に座っていた。そして、他の中学の人と友達になりたくて、色々な中学生に話しかけた。ほとんどの中学生にカツアゲと思われ、話をしてくれない人も多くあったけど、めげずにtryした。
「こんにちは、どこの中学生?」
「上等中学です。」
ここまでは良かったけど、
「それってどこらへん?」
と聞いたら、今まで話していなかったデブのブスが
「富津でぇ〜す。」
と言い、なんかむかついた俺は、
「てめえに聞いてねぇ。」
と言った。
正気に戻り俺は、謝ったところ、許してもらえた。
集合時間になり、バスにもどると、いつもの人の顔がそろっており、なんかなつかしかった。いろいろあったけど、最後にはけがもなく、楽しくできたのが良かったどす〜〜。
修学旅行 中3 康一郎
修学旅行で飛騨高山に言ってきたが、思っていたほど楽しいと言えるものではなかった。
まずホテルやペンションでの消灯時間が10時だった。みんな文句を言っていた。そんな時間に寝る奴がいるかと思い、遊んでいた。11時ごろ部屋のドアを開けてみると、先生がろうかにいすを置いてその上に座っていた。こいつはアホだと言って笑った。
部屋の中の一人が寝ると3人目、4人目と寝ていく。最後に俺と安藤という奴だけになった。ホテルの部屋というのはベランダのほうに2畳くらいのスペースがだいたいある。そこには冷蔵庫があってテーブルがあって、そのテーブルをはさんでいすが2つある。そこに俺と安藤の二人が座って、話していた。
かえるが鳴くのが聞こえて、ああ、夏だ、と思った。
それからカップラーメンを食ってベッドに入った。
何分かすると西岡という奴が起きた。そいつはいつも本を読んでいて、映画の話しかしないような奴だ。俺と安藤でからかった。
俺がわざと水道から水を出して(部屋は暗いので誰が動いたのかわからない)、
「ひろふさ、あれ、血のしたたる音だよ。」西岡は「ウソだ。」と言った。
「ひろふさ、ここで何人か自殺した人がいるらしいよ。」
「そういうこと言わないでよ。」
「おまえ、殺されるよ。」
「何で。」
「なんかここで死んだ人、まんじゅうが食いたいって言ってたから。」
「何でぼくが殺されるんだ?」
「おまえ、朝になったら人肉まんじゅうになってるよ。」
「いわないでくれえ〜。」
「おまえの体だったらまんじゅう10個は作れるな。」
「言わないでくれえ〜。」
「まんじゅう10個、まんじゅう10個。」
「殺されてたまるか〜。」
西岡は部屋の外へ出た。外には見回りの先生がいたので、すぐつかまって連れ戻された。
次の日、高山見学だった。みんなおみやげを買うのに夢中だった
俺は楽器屋を見つけ、中に入った。
中ではCDやビデオを売っていた。ここらへんでは楽器屋と言うとCDとかを売っている所を指すらしい。俺はそこでアルバム「SEX MACHINEGUNS」の初回盤を見つけた。どこを探してもなかったものをここで見つけるとは思っていなかった。
しかも定価で売っている。おみやげには一切手をつけず、こんなこともあろうかと取っておいた金ですぐ買った。それから帰るまで、何をされても許せる気分だった。
そんな気分で土気まで帰った。他にもパラグライダーやTシャツ作りもやったが、たいして思い出になるようなものではなかった。そばうちをやったときだけは楽しかった。
打ったそばはまだ食っていない。いろいろあったがやはりアルバムを買ったのが一番うれしかった。
中学の先生方に、3年の修学旅行を飛騨高山にしてくれてありがとうと心の中だけで思っていた。