バーチャファイター




アーケードで登場以後、世に3Dポリゴンブームを呼んだ名作である。
ポリゴンで描かれたキャラクター達が、秒間30フレームでリアルに動き闘う姿は、2Dに慣れた人々にとって一種異様な光景に見えた事だろう。
サターンへの移植度はポリゴン欠け、処理落ちと、完璧とは言い難く、致命的ではないにしろ、バグも持っていた。
それでも、数少ないハードと同時リリースであったため、そこそこの本数は出たようである。
しかし、この作品の本当の障害は、周辺機器に潜んでいた。
当時手に入ったヴァーチャスティックの操作性が劣悪だったのである。
スティックのネック部が長く、入力ストロークが非常に短いため、正確なコマンド入力が行いにくかったのだ。
その操作パターンから、パットでのキー入力が困難であったため、この問題は遺憾ともし難く、早々にヴァーチャスティック2を発売せざるを得なくなってしまったのである。
そこそこ出来の良い作品であっただけに、惜しまれる結果といえよう。


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