道彩会の創立二十周年を祝して

道展会員
日本水彩画会会員
今 野 ミ サ

 お目出度うございます。道彩会創立二十周年という、記念すべき節目を、堅実な歩みでの発展をお続けになっていられる中で迎えられましたことに、水彩を愛好している者の一人として、先ずもって、心からのお喜びを申し上げたいと思います。
 その道彩会の今日の姿を見ますにつけて、私は、会の誕生時におきましての国松登先生や菊地又男先生の、そうした組織の、絵画に対しまして心しなければならない姿勢や、その組織の礎石となります会員の責任と、美を追求するあくなき情熱の肝要さを、厳しくご指導になられましたことを思い出すのですが、その先生方のご指導を道彩会の会員の方々が、八木保次、伸子両先生の暖かいお支えの中で、事実とすべく積まれました実践の成果が、道彩会の今日をあらしめたのだと思うのです。
 しかし美を追求する創作の道は、これでよしとするときのない、けわしさの中で限りなく続くのです。その道を歩み続けます会員のお一人おひとりのそれぞれに追求される美を、より確かな自分のものにしようとされる、あくなき精進こそが、道彩会を魅力あるものにし、水彩の持ち味に興味を持って、この組織の求めに応ずる仲間を増やし、道彩会の存在を、より確かなものにするのではないでしょうか。
 そうであってこそ、道彩会の存在は、本道美術界に、確かに位置づくのだと思います。
 会員の皆様のご健康でのご活躍をお祈りしながら、もう一度創立二十周年を、心からお祝い申し上げます。



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