|
||
待望の知床岳を目指して、550kmの道を9時間かけて最果ての道の終点「相泊」に到着。登山ポストの位置や海岸線の状態を確認して、車中泊の場所にと選んだ漁港に到着すると 大勢の先客がいた。先客のほとんどは鮭釣りが目的で、長期滞在者が多いようだ。残念ながら登山者は、私一人であった。 登山ポストは、熊の穴食堂の向かって右手の道路縁にあり、記入を見ると知床岬への旅行者が多く目に付いた。携帯(au)は防波堤の陰では通じないが、その他ではOKのようだ。 鮭釣りは、漁港側のアイドマリ川ではなく、カモイウンベ川とクズレハマ川の河口で投げ釣りやフライ・ルアーなどで朝早くから沢山の人が楽しんでいた。成果は、 それなりに有り、鮭だけではなく50cmクラスの鱒も揚がっていた。 相泊には熊の穴食堂以外に店はなく、食料(酒も)等は25km離れた羅臼市街で購入しなければならない。 |
||
|
||
|
||
|
||
ウナキベツ河口から沼まで1時間を予定していたが、熱中症で倍の時間を費やし、辛い登りとなってしまった。今日の目的は知床岳を踏み知床沼泊であったが 、この体調からして知床沼到着に変更することにし、このコバルトブルーの沼で完全にクールダウンをすべく全身を沼に浸し30分の休憩を取った。 その結果、沼から1.2km先のポロモイ大地入口まで概ね目標時間である2時間10分で登ることができるまでに回復した。それにしても、軽い熱中症 も馬鹿にはできず、辛い登山を強いられた。 沼から1時間もしないで大きく崩壊した地形に出る。崖の縁で休憩を取っていると2羽の尾白鷲が上昇気流をうまく捕まえ優雅にのんびりと舞っていた。美しい姿だ! ポロモイ台地までは、この崩壊した崖の縁を登ることになる。風の強い日やガスに覆われたときは危険だが、所々にロープが設置されている。誤って踏み外すと痛いだけではすまない。 ポロモイ台地入口の崖にもロープがあり、ここを登り崖なりに50mほど右手に進むと知床沼までのハッキリとした道がある。ここからはハイ松と少々の泥道となり、少々疲れる 時間となる。あちらこちらにピンクのテープがあるので迷うことはないだろう。 |
||
|
||
それにしてもポロモイ台地から北方領土がこんなにハッキリ見えるとは思わなかった。目の前に広がる海の左手一杯から右手一杯に国後島が広がっている。この島がロシア領であることはとても 納得しがたい。 |