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すべてはロープワークから!

 ロープワークを知ると知らないとでは、雲泥の差が有ります。通常の生活では、本結びと蝶結び程度でしょうが、野外活動や緊急時のロープワークには欠かせない結びがあります。この基本の結びの先に応用が有り、結びの用途を理解し、実践で使えてこそ初めてロープワークの完成です。

 ここでは、基本ロープワークと、テントを立てる時の必要なロープワークを記します。

 

●01-止め結び:もっともシンプルな結びで、締まると解きにくく、絡ませる回数を増やすことにより、より大きなこぶを作ることができる。

 

●02-8の字結び:結び目が8の字に似ていることからの名称。止め結びより大きなこぶを作ることができる。締まっても解きやすい。

●03-ふた結び:ひと結びを2回連続して結ぶと強度は格段に向上する。結ぶのも解くのも簡単で緩みにくい。

 

●04-本結び:1本のロープの端と端を結び合わせて物を縛るときに用いられるポピュラーな結び。容易に結べ、強度も強いが、2本のロープの結合には、解ける恐れがあるので用いないこと

●05-蝶結び:靴ひもやリボンなどを結ぶ時に多用される結び。簡単に解くことができるが、2本のロープの結合にはむかない。結び方によっては、縦結びになると、強度が著しく落ちる。

 

●06-もやい結び:すばやく結べ、強度が高く、硬く締まっても容易に解けることから「結びの王様」と呼ばれている。

海・山・川のあらゆるアウトドアシーンで活躍する信頼の結びだ。

 

 

●07-テグス結び:ロープの端同士をそれぞれ止め結びで結び合わせたシンプルな結び。2本のロープをつないで1本にする。あるいは1本のロープの端末と端末を結んで輪にするときに用いる。名前のように、スリップして解けやすいテグスの結合に用いられる。

 

●08よろい結び:ロープの途中に輪を作るための結び。1本のロープにいくつもの輪を作ることができる。結ぶのも解くのも簡単だが、強度はイマイチ。強い力がかかると結び目が崩れて輪が広がってしまう。

 

 

キャンプのロープワーク

 

●09-張り綱をペグに結ぶ:キャンプでテントやタープを設営するときには、色々な結びが用いられる。その中でも、しっかりと張り綱を張るのは基本中の基本。結び方がいいかげんだと、快適さが激減する。

前者は、もやい結びを、後者はふた結びです。

 

●10-張り綱を石に結ぶ:ペグが打てない所では石に張り綱を結び、石を動かして張り綱の加減を調整する。

 

 

●11-砂地にテントやタープを張る:ペグを打てない砂地では、ペットボトルやサミット袋などに砂を詰め、それを砂の中に埋め込んでペグの代わりにする。

 

●12-小石を使ってタープのたるみを直す:張ったタープがゆるんでいるときは、その箇所から張り綱を取れればいいが、そこにグロメットが付いていない時は、小石をシートでくるみ、張り綱をふた結びで結べばOKだ。この方法は、強風時にタープを補強したりするときにも応用できる。

 

 

 

●13-薪を運ぶ:1本のロープの端と端を結び合わせて輪にしたものをロープスリングという。このスリングを使えば、一度にたくさんの薪を運ぶことができる。端同士の結びは、テグス結び。

 

●14-角縛り:直角に交差した2本の丸太を縛る方法。一回一回強く締めつけながら巻いて行くのがポイントだ。

 

 

●15-筋交い縛り:X字形に交差した2本の丸太を縛る方法。強く締めつけながら巻いて行くのがポイントだ。

 

●16-三脚を組む:三本の丸太を縛り、開脚させて三脚にする方法。最後のイラストのように一本一本互い違いにロープを通していってもいい。これは8の字縛りと呼ばれる方法で、三脚を組む場合に最も適している。