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わが家のルールを決めよう!

●【災害食を食べる日を決めよう!】

備蓄してある災害食を日常的に食べてみると、味が濃かったり、辛かったり、食器が必要だったりなど、作ってみて初めて多くのことに気づくものです。                    

災害食を特別なものにしないために、給料日の前日、雨の日、行楽時、防災の日などに災害食を食べることを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

 

●【家族防災会議を開催しよう!】

普段から防災についての話し合いを家族でするだけでも意識が高まります。話し合いの確認事項は、地震が起きた時は?わが屋の避難場所は?非常持ち出し袋に何が入っているの?災害食を作って食べてみよう。備蓄の水や食料はどこに保管してあるの?賞味期限はだいじょうぶ?携帯トイレを使ってみよう。汲置きしている水でトイレが流せるの?災害ダイヤルを試してみよう。家族や親せきのなどの電話番号を紙に書いておこう!

 

●【子供に伝えるわが家のルールを決めよう!】

家族でルールを共有することが大切です。特に子供は時間がたつと記憶があいまいになるので、避難場所や災害伝言サービスの番号などを紙に書いて貼っておくのも有効です。また、次のような子供に伝えるわが家のルールを作り、くり返し何度も確認しておいた方がよいでしょう。

・大規模災害が起きた時は、まず自分で自分の身の安全を確保する。

・携帯や電話がつながらず、連絡がとれなくてもパニックにならないように心掛ける。

・家に入られる状態であれば、むやみに行動せず、備蓄品を使って親の帰りを待つ。

・落ち着いたら災害伝言ダイヤルにメッセージを入れる。

・自宅避難ができない場合は、布テープに名前、けがの有無、行先、現在時刻を書いて玄関に張る。

・近所の仲良し家族に助けを求める。必ず行先を玄関に書く。

・混み合うわが家の指定避難場所の場合は、避難場所の特定の位置に決められた時間に集合するようにする。

・津波や河川の氾濫危険が有る場所では、近くの高台や高層ビルなどに避難する。

・広域火災の場合は、広域避難場所や広い場所に避難し、その後自治体などの指示があってから避難場所に移動する。

・交通機関が動いていない時は、むやみに歩いて移動しない。

・信用できそうな大人に助けを求める。声を出す勇気を持つ。

 

●【子供の防災意識を高めるために、親ができること】

地震は突然やってきます。親が子供のそばにいられるとは限りません。そのために「いざというときは、自分の命は自分で守る。」「生きていれば必ず会える。」ことを伝えなければなりません。でも子供は「市分を守るのは自分しかいない!」と思うと不安になったり恐ろしがったりします。そこで、普段から防災についての会議や体験をし、身を守る術を学んでいけるように心掛けなければなりません。

身を守る術を教えるときは、方法だけではなく、その理由も教えましょう。たとえば、「地震が来たら机の下にもぐって頭を守る。」ですが、ちゃんと理解していないと、校庭で地震に遭ったときに自分の教室に戻り机の下に隠れてしまうなど、本末転倒な行動になってしまうことでは意味がありません。

 

●【母親の防災力を高めよう】

非常時はマニュアルでは対応できないことが続くものです。大人が焦ると、子供はもっとパニック状態になります。災害時の避難は危険が伴うので、あわてず、焦らず、状況に応じた行動をとることが必要です。平常時にテントを立ててみたり、火起しをし、穴を掘ってトイレを作ってみたりすることによって、色々なことを学ぶことができます。

 

●【食物アレルギー対策は、多めの備蓄に心がけを!】

0歳から14歳までの40%、都市部では4歳までの50%が何らかのアレルギーを持っていると厚生労働省が発表しています。アレルギーには色々な症状がありますが、特定の食物を摂ることによりじんましんやかゆみのなどのアレルギー症状が起こる食物アレルギーをもっていると、血圧低下や意識障害などのショック症状を伴う場合があり、命をおびやかす危険な状態を引き起こすことがあるので、手に入る食材が制限される災害時は注意が必要です。現在の行政備蓄では、アレルゲン対応食の一定程度の備蓄はあるようですが、一般食と混ざってしまったり、食料不足から一般食として配られてようです。

日中の避難所はカップめんや菓子パンの配布が多く、アレルギーを持っている人は食べられません。また、仕出し弁当が配布されても原材料がわからないと不安で食べられません。

災害直後の避難所では、すぐにアレルギー対応食が配られるとは限りませんので、家庭で備蓄することが大事で、備蓄食料は一般家庭で1週間分以上が推奨されていますが、アレルギーを持つ人は入手が困難なので、より多くの備蓄が必要です。缶詰で食べられるアレルギー対応食も販売されていますので、試してみてはいかがでしょうか。