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お母さんと子供のための防災

災害が起こった時、あなたはどこにいるでしょう?

そして、子供たちは?

いざという時、臨機応変に、すばやく判断することが

生き残ることにつながるのです。

●いざという時に必要なのは「自分で考えて、行動する力」

  ある吹雪で車が動けなくなった日、寒くて子供に尿意。ふと目に着いた広口のコーヒー缶におしっこをし、「おしっこカイロ」が完成した。必ずしもだれもができることではない。その時、その場でできることは何かを考え、親子で生き残るための最大のチャンスを自分で作り出した例です。

 子供を守る母は、どんな時でも、冷静、臨機応変に、時には常識を捨てて、想定外のことを乗り越えなければなりません。そのためには、防災に限らず、普段から色々な知識を身につけて、想像力を磨いておくことが、いざという時の減災力になるのです。

 いま日本では、どのような災害が起きても不思議ではない時期に、私たちは生きています。その時代でも、子供たちを一番に守るのことが出来るのは母親です。

●女は弱し、されど、母は強し

 災害時に頼りになるのは自衛隊ですが、出動までには相当の日数が必要で、それまでは家庭での防災隊長はママです。学校の中では先生に任せでも、災害は時間や場所を選べません。

 子供たちにとっては、母親は絶対です。生きるも死ぬも母親しだいと言ってもいいでしょう。安全に避難するのにどのルートがいいのか?今行動するべきか、様子をみるべきか?トイレはどうするのか?お腹がすいたら?寒かったら?子供たちにしっかりと「どうしたらいいのか」を教えられるのは「母親」です。誰も助けてくれません。

●どんな時も、おっかさんは太陽でいよう!

 災害が起きると皆が不安になり、家の中が暗くどんどん悪い方向に流れていきます。その中で一番影響を受けるのが子供たちです。こんなときだからこそ、演技でもいいから、数時間でもいいから、明るくやさしい元気な母親でいよう。そして、今日一日生かされたことに感謝しよう。

●外出先子供と被災したら・・・・

 子連れの避難は、大人1人より3倍大変だと思って下さい。大きな建物では、防火壁が閉まると様子が一変、普段見慣れた通路や階段がわからなくなるので、パニックを起こさずに、冷静行動を。

 混雑したショッピングセンターなどでは、ベビーカーは大変危険です。また、色々なものが散乱している地面の上をベビーカーで非難するのも危険です。そこで常に「抱っこひも」持ち歩きましょう。ただし、ベビーカーの用途は広いので、避難先に持っていけるようなら持って行きましょう。

母と子が離ればなれ、家にいない時も災害は訪れる!

 災害時に、子供と離れ離れになることは、往々にあることです。そんなとき、お母さんはどんな行動をとればいいのか?普段から子供と一緒に、どのように備えればいいのか?子供も「自分の身は自分で守る」ことを基本に考え、判断することが必要です。

 子供が1人で災害に遭った時のために、何を教え、何を備えなければならないのかを考えよう。

・回りの大人の言う通りに行動し、不用意に動かない。また、信用できる大人の見分け方を教える。

・大人に説明するための「プロフィールメモ(住所・氏名・学校名・保護者連絡先・アレルギーや持病など)」を携行させる。携帯電話は、災害時繋がらないことや電池がなくなることを考えましょう。重要な電話番号などは、紙ベースで各自が持って歩こう。

・子供にも毎日顔を合わせる多くの人がいるはずです。そして、子供は何となくその人たちの顔を覚えています。いざという時、その人たちに助けてもらうテクニックを教えておきましょう。また、マナーも教えることが大切です。身を守るのに、あらゆる手段を使って逃げたり、情報を得たり、時には守ってもらったりしなければなりません。

・連絡方法を決めてありますか?携帯も電話も通じなくなります。171をしていますか?災害伝言ダイヤルです。子供と一緒に練習してみましょう。また、メールや両親以外の連絡先(被災地でないおばあちゃんなど)をプロフィールメモに書いておきましょう。

・未就学児や小学校低学年には、たくさんのことを覚えられないので、年齢に合った約束が必要です。たとえば、ケガをしないように自分の身は自分で守る、津波が来る放送が有ったら高台やビルに逃げる、家に帰っても誰もいなければ○○ちゃんの家に行く、○○小学校(避難所)に行く、まわりが火事になったら○○公園に行く、など。

・家族全員で防災マップを作ってみませんか。「苫小牧市防災マップ」と検索すると必要な資料が見つかります。自分の家の場所や避難場所に印をつけて、避難経路の確認や危険な場所を確認し、実際に歩いて見ることが必要です。これをすることによって、子供たち自身でも安全に避難場所に行けるようになります。