フォア文庫 平清盛 〜新しい武士の世をひらく〜 カバーイラスト
貴族の世に武士の地位を築き上げ、海外貿易の先駆者ともなった男の生涯。 2012年NHK大河ドラマ「平清盛」に先がけて刊行(フォア文庫HPより) ―― 「きっと武士の時代がくる」 若い清盛は、父・忠盛のことばにうなずいた。 勢力を拡大しようと画策する天皇・上皇・公卿たち、 おなじ新興の武士団として平氏と対抗する源氏の武将たち、 そして寺や神社の勢力。 清盛の一生は、かれらとの闘いの連続となった。 平安末期、貴族の世を武士の中心の世へと変えた男の生涯を描く! (岩崎書店「今月のおすすめ」ページより) 清盛さんといえば、いかめしい坊主頭のおじさん・豪勢な僧侶の姿・ふてぶてしい表情 が、イメージされることが多いと思います。平家物語で悪役にえがかれていたからとか。 (源氏ひいきながら、平家一族の盛衰にそって話を進めて「平家」物語とよぶのは面白いなーと感じます) ちょっと前の大河ドラマ「義経」の清盛さんはちょっと違って、信念を持ち理知的ながら衝動的に動きもする人物になっていて 悪役のおじさんイメージからちょっと変わりました。たしかに人がついていく人物だからこそ、色んなことが出来たわけで。 京都の六波羅密寺にある清盛さんの木像は平家物語のイメージとはずいぶん違っていて、 粗末とも見える着物に痩せ気味の体つき、贅沢をした人にはみえません。 マンガふうの私の絵柄なりに、これから偉業を成し遂げていくのをうかがわせる、若い清盛さんを描ければと思いました。 意志が強くて上昇志向があり、エネルギッシュ ちょっと上から目線でものを言える(これって物知らずだと簡単ですが、賢いと難しいことだと思います) と、いうのがわたしの考えた清盛さんです。 こんな事情もあったのか、と面白く読めると思います。どんな清盛さんをイメージされるでしょう? 2011.12 |