「選ぶだけ」が退化をもたらす

公開日: 11/29/2007 09:32:24 | カテゴリ: 未分類

先日、MIDI検定2級1次筆記試験に向けた特別講座で使用するため、シリアルポートとSCSIを備えた古いMacをGスタジオに持ち込みました。
Sample Dump Standard(SDS)の実演、マルチポート・MIDIインターフェイスの説明などで重宝するので、通常の授業内でもすぐに使えるよう常設してあります。
Studio5 の パッチ設定なども、この古いマシンからしか行えません。

久しぶりに触ってみて、Opcode Studio5 を中心にしたOMSによるMIDIシステムが、いかに完成されたものであったか、今更ながら感心させられました。

かつてのメーカーは、音楽制作者が「工夫の限りを尽くせる」様に製品を開発していたと思えるのですが、現在のメーカーは「工夫しなくても済む」方向へばかり、開発を進めているように感じます。
これがもたらすものは、進歩ではなく、おそらく退化です。

今や、すっかり成熟した技術、DAWのリアルタイムプロセッシングは、これは健全な方向へ進化した結果と考えて良いでしょう。
私はかつて、機材だらけの部屋で、シンセやエフェクターを満載したラックタワーに挟まれて作業していたので、今現在すっきりした部屋で REASON を使いながら、特にありがたいと感じます。
以前と同じ様に工夫の限りを凝らす事が可能でありながら、ハードウェアでは避けられなかった欠点の全て、機器の数、チャンネル数、設置面積などの物理量、故障や接触不良などの下らないトラブルから、我々を解放してくれました。

では、退化へ向かわせるのはどういった部分か・・。
つまり「自分で作らない」「選ぶだけで良い」機能は全てそうです。