読譜に関して

公開日: 12/24/2007 09:05:40 | カテゴリ: 未分類

ロック系のギタリストには、驚異的なテクニックを持った素晴らしいプレイヤーでありながら、初見どころか譜面の読み方も知らない、音楽理論など殆ど知らないという人が、いくらでも居ます。
私は正直な所、椅子に座って譜面を見ながらプレイする事に抵抗を感じないロックギタリストなんて・・と思っていますが、一応、音楽学校の講師なので自主規制(笑)

・・いや、もう少しだけ言いましょうか・・
例えば、名門音楽学校出身であるヴァイやペトルーシのプレイは、なるほど確かに一つの時代をも築いた素晴らしいものだと思います。
Key=EやAでペンタトニックのアドリブしかできないプレイヤーに、真似できるものではありません。
が、私には「技巧派のインテリが音楽をおもちゃにしている」ようにも感じられます。
彼らからは、理論も譜面も知ったこっちゃないと自慢げに豪語するイングヴェイや、一通りの事は身に付けていながら表面に出さないアレキシのような、強い Rock Attitude を感じません。
嫌いという事ではありません。
ヴァイもペトルーシも好きで、彼らのアルバムもよく聴きます。

さて、読譜に関して書こうと思っていたのでした・・。

私も音楽学校のギター科に在籍中から初見は苦手でした。
初見の為の練習なんて楽しくありませんし、だいたい読譜が早くなったりトランスポーズ(譜面とは異なる調で演奏する事。Key=F で書かれた譜面を5度上(Key=C)で演奏する 等々)ができるようになりたいなんて、全然思いませんでしたから。

しかし20代の半ば頃、縁があって祇園の大きなナイトクラブ専属バンドのメンバーとして仕事をするようになってからは、そうはいきません。
バンドマンやスタジオミュージシャンという職業は、初見で演奏できなければどうしようもない仕事です。
現場での実践はどんな練習より有効なようで、私も一ヶ月後にはナマオケ(カラオケの生バンド版)のガイドメロを初見で演奏できるようになっていました。
ナマオケでは、歌う人の性別や年齢を基に、譜面よりどれだけ上げ下げするかをバンマスが瞬時に決定します。
当然、初見だけでなくトランスポーズできなければどうしようもありません。

譜面に対して抵抗が無くなったのは良かったのですが、その後、本来の目標であった音楽制作の仕事が軌道に乗ったので演奏の仕事から離れると、また自然に読譜力は落ちてしまいました。
まあ全然とは言いませんが、初見はすっかりだめになっていて、特にフラット系以外のキー(つまりJazzであまり使われないキー)だとお手上げです。