80年代の電子楽器
初期のデジタルシンセやドラムマシン、シーケンサーは、どれも一癖あって面白かったです。
YAMAHA DX7は発売とほぼ同時に触り始めましたが、FMの原理を正しく理解したのは半年程後になってからです。
最初に自力で作った音色は、クリック付き歪みオルガンでした。
初めてリバーブが内蔵されたシンセ Roland D-50は、戦術的に見事でした。
他の楽器と店頭で聞き比べたら、ゴージャスさでは絶対に勝ってしまいます。
しかし、PCMの音素片を利用した音色ではフィルターがかけられない(!)等、実際には使いにくい構造でした。
音素片を増やして1Uラック化、パラアウトを備えたD-110は発売と同時に購入。
仕事でもよく使いました。
私にとっての2代目のサンプラー Roland S-550 は、マウスとRGBディスプレイでのエディットが出来るという画期的な製品でした。
12bit、30khz、でしたが、当時はこれでも十分ハイファイに感じたものです。
YAMAHA RX5 はタッチセンスパッドこそ備えていませんでしたが、上下2段の上の段のパッド全てに、例えばハイハットクローズを割り当て、各々に強弱やディケイを細かく設定する事が出来ました。
緻密な演奏表現をステップ入力する場合、タッチセンスパッドよりもこの方がはるかに合理的だったのです。
ハイハット(もちろんスネアやタムでも)の刻み一打づつに、強弱どころかアタックやディケイやピッチまで設定可能で、入力後の変更も自由でした。
公開した楽曲の「Nasca」「Plastic Eyes」「Aqua」「火踊り」で使用しています。
低価格でまともに使える初めてのMIDI シーケンサーRoland MC-500で、ブラインドタッチの高速入力が自慢だったミュージシャンは大勢います。
ドラマーの堀尾哲二さんと初対面の頃、この話で盛り上がって一気に親しくなったものでした。
MC-500に少し遅れて発売されたYAMAHAのQX3も愛好者が多かった機種です。
QX3は意外な事に96bpqnとかなり粗い分解能でしたが、MC-500は192bpqn(あれ?384bpqn?・・)だったので、たいして不自由は感じませんでした。