思い出話
かなり昔。
実家に帰省して数日過ごし、京都に戻る日。
中津川駅での事。
私が駅の窓口で、京都までの乗車券と新幹線の特急券を買い、改札口を通ろうとした時、近くにいた女性から声をかけられました。
「あの・・京都まで行かれるんですか? 実は、ウチの娘が・・あの子です、あの、ホラ、(中学1年くらい・・)、赤い服の・・あの子が、これから名古屋で新幹線に乗り換えて京都まで行くんですけど、ちゃんと乗り換えられるか心配でして・・・。で、申し訳ないんですが、あの子がちゃんと乗り換えて新幹線で京都まで行けるか、もし宜しかったら側に付いていていただけないでしょうか・・」
「ああ、そうですか、それはかまいませんが、しかし、娘さんは当然私を知らないわけですし、現時点ではお母さんに確認を取る事もできませんから(注:この頃は携帯なんて無かったんです・・・)私が声をかけては不安がるでしょう。ですから、私は娘さんがちゃんと乗り換えられるかどうか、ただ見届ける事にし、もし、迷っているようなら新幹線に乗り換えてちゃんと京都へ行けるように、お母さんから頼まれた事を伝えた上で、案内する事にします。それで良いですか?」
ってな訳で、私はそのお嬢さんを名古屋まで護衛・・と言うか尾行と言うか(笑)
無事、新幹線ホームにたどりついたのを確認。
娘さんを心配するあまり、お母さんがつい護衛を頼んでしまった見知らぬ男は、ちゃんと義務を果たしました。
それは、娘さんからお母さんに報告してもらうのが、この母娘の為に良いだろうと思ったので、何も知らないお嬢さんにここで初めて声をかけました。
「・・中津川から中央線に乗って来て、これから京都へ行かれる方ですね。実は、あなたが無事に新幹線に乗り換えられるか、お母さんが心配されて、あなたのすぐ後に改札を通ろうとした私に、あなたを見届けて欲しいと言われました。今ここ(新幹線のホーム)に居るんですから、もう大丈夫ですね。この後も気をつけてね。」
最初はキョトンとしていましたが、にっこりして「はい!」と言った娘さんの可愛らしかった事。
こんな可愛らしい娘さん、そりゃお母さんも心配だろうけれど・・
言っときますけどね、もう、見知らぬ男を信用して、あんな事を頼んだりしちゃ駄目ですよ!
私だから良かったようなものの、今時、とんでもない悪者が居ますからね。悲しい事だけど。
あの娘も、もう社会人なんでしょうね・・。
・・で、ね・・・・考えてみるとつまり
私は、善人だって、判断してもらえたって事ですよね(笑)
わーい! (バカ)