あるギタリストの遺品 Prophet VS
亡くなった、某有名ブルースギタリストの遺品の数々。
非常に価値あるギターやアンプなどが多いのはもちろんですが、中には『ええ?何で?』という、ある意味とんでもないものが含まれていたりします。
その内の一つが、この Prophet VS です。
昨日、好きなだけ触らせてもらい、堪能してきました。
PPG wave、Overheim Matrix12、と並ぶ、20代の頃に私が憧れたシンセの一つで、発売当時100万円近くしました。
この時代のシンセは、箸置きくらいの液晶に文字が少ししか表示されないので、各パラメータの状態を頭の中にしっかりイメージできなければ、音色エディットはできません。
逆に言うと、それができる人、70~80年代からシンセサイズの修行を積んでいる人なら、マニュアルなしでもマスターできます。
私もマニュアルなしでしたが、全パラメータを理解して全体の構成を把握するのに30分もかかりませんでした。
この Prophet VS の開発者 Dave Smith 氏は、KORG Wavestation(これは私も使い倒しました)の開発にも携わった、言わば「ベクトル・シンセシスの父」です。
大容量メモリも無く、波形の柔軟な読み出しがまだ技術的に難しかった時代に、動的な音色変化を表現するには、ベクトル・シンセシスという手法は画期的でした。
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亡くなった某有名ギタリストの名も、その遺品がある場所、保管している人の名も(コレクターに目を付けられて迷惑されるといけないので)ここでは書きませんが、このブログを以前から読んで下さっている人達には、誰の事かお判りでしょう。
遺品の中には、他にも E-mu Systems の SP1200 などヴィンテージものから、Roland U-220(これも私がよく使った機種)のような、比較的安価な音源まで、色々とありました。
ブルースマスターとしてずっと語り継がれるだろうあの方は、シンセやシーケンサーなどと絶対に無縁だろうと、一般的には思われているでしょう。
しかし、 実はこうしたものも率先して入手し、研究しておられたのです。