Mighty Force
若い頃には、誰でもそうだと思いますが、自分の好きなミュージシャンの作風に似た曲を作ってしまったり、サウンドもそっくりにしてしまったりするものです。
私も二十歳過ぎて間もない頃にはRUSHに随分入れ込んだものでした。
アルバム「Signals」の最後に収められている「Count Down」という曲は、言わば科学技術賛歌ですが、私も同じ様なテーマで歌詞と曲を書いた事があります。
その曲のタイトル「Mighty Force」もRUSHの歌詞から拝借しました。
歌詞の出だしは、人類の造物主(もちろんそんなもん信じていないけど)に対する、不遜なまでに自信に溢れた呼びかけの言葉から始まります。
大雑把な内容は
・・あなたが作った我々の体に翼は付いていないけれど・・・この強靭な構造物(液体燃料ロケットの事)から溢れ出る、エネルギーの奔流を見よ。
・・これが、我々の翼だ。あなたの子供達はここまで来たのだ・・
・・Science Technology という全能の力(Mighty Force)の巨大な象徴が、成層圏外を目指して離床したその日、「人」は「ヒト」ではなくなった。・・神の力は我々の手の中にある・・・
詞をそのままの形で公開するなんて、こっぱずかしい事はよーしませんので、内容だけおおざっぱに書きましたが、これでも十分こっぱずかしいですな(笑)
この「Mighty Force」という曲を作ったのは1986年の1月でした。
なぜはっきり覚えているかというと、この曲を多重録音でVoまで入れて仕上げた数日後、スペースシャトル・チャレンジャーの事故があったからです。(神様が怒っちゃった?)
連日ニュースで流れた、爆発直前のチャレンジャーと地上との交信の音声を録音して、曲中のSEとして追加しました。
最初に作られた4機のスペース・シャトル「コロンビア」「チャレンジャー」「ディスカバリー」「オリオン」の内、半数の2機が事故によって失われたという事実は、けっこうもの凄いものがあります。
Mighty Force だなんてとんでもない・・・