オールディーズのバンドの事
20年以上前の話です。その頃の私は、京都南座の隣にあった、ちょっと大きなキャバレーの専属バンド(私はギタリストでした)を退職し、軌道に乗り始めた作曲の仕事だけに集中し始めたのですが、週に一度だけ、友人がリーダーを務めるオールディーズのバンドを手伝っていました。
ジャズ、ラテン、歌謡曲が中心だったキャバレーのバンドでは、ただ突っ立って無表情で黙々と演奏していれば良かったのですが、オールディーズはそうはいきません。曲は簡単ですが、譜面を見ないで演奏できるよう100曲程(もっとあったかも)のレパートリーを全曲覚えてしまわなければなりませんし、楽器の演奏だけでなくコーラスパートも覚えて歌わなければなりません。また、フリを合わせたりステップを踏んだり、そして(特に大事)常に「笑顔」で。慣れるまで恥ずかしくて困りました(笑)
余程歌が下手でない限りは、自分がメインボーカルで歌う曲も持たなければなりません。私も「アローン」という曲を歌いました。タイトルに反して明るく楽しい曲です。
原曲はシェパードシスターズですが、私はフォーシーズンズ版のアレンジを希望したので「ランララララン、ランランラランラン・・」というバックコーラスをずっと入れなければならないメンバー達は『息が継げなくて苦しい・・』とぼやいていましたっけ。
一晩6回のステージを終えるとかなり疲れているのですが、あまり負担に思わなかったのはやはり若かったからでしょう。
決まったお店(「ハコ」と言います)の仕事とは別に、イベントなどで演奏する臨時の仕事(「営業」と言います)も沢山しました。
本当に、とうてい全部は思い出せないくらい、色んな町へ行き、遠い所だと5日から1週間程泊まり込みで演奏したり、これも大変ではありましたが楽しかったです。
(みんな長い間会ってないけど元気かな? あの頃、本当に楽しかったね。たまに喧嘩になったりもしたけどさ w)
なぜ、今ごろこんな事を思い出したかというと・・・。
毎朝、腹筋運動(お腹が出ないように)をする時、ラジオを聴きます。で、FM COCORO の早朝の番組で、オールディーズナンバーを中心に流す時があり、今朝、あの頃よく演奏していた曲がかかりました。曲名は、もう思い出せません。有名な曲のはずです。
(8分休符1つ)ミレ#ミラソファミ|レーミファー・・
(8分休符1つ)レド#レソファミレ|ドーレミー・・
判る人いませんか?(笑)
当時、演奏しながらも、オールディーズナンバーなんて馬鹿にしていましたし、はっきり言って大っ嫌いでしたが、今は(懐かしさもあってか)曲によっては良さが判るようになりました。
意外に思われるかもしれませんが、エルヴィス・プレスリーは、今も iPod に入れてよく聴いています。
彼の歌唱力は、バラードなど、しっとりした曲でこそ真価を発揮していると思いますし、また、あの時代のシンプルながら丁寧な録音技術も素晴らしいです。
Pro Tools で作られた画一的なハイファイ感で麻痺してしまった耳をリセットするには、こうした古い録音の音楽が最適ではないでしょうか。