プライベート・ライアン
洋画の日本語吹き替え版に関して否定的な人が少なくないのは知っていますが、それでも、優れた吹き替え台本と、本当に上手い(人気だけで実力のないタレントや芸人ではなく)プロの俳優・声優によって、字幕版では味わえない感動が得られるのも事実だと思います。
映画を沢山見ているというわけでもないので、通ぶった事は言えませんが、私が一番好きな吹き替え版の洋画は「プライベート・ライアン」のTV放映版です。
トム・ハンクス(ミラー大尉)= 山寺宏一はもちろん、マイケルホーヴァス軍曹やライベン一等兵も超一流のプロの俳優が吹き替えを務めていますし、それと特に凄いなと思ったのは、マット・デイモン(ライアン二等兵)= 草尾 毅です。
ライアン二等兵が、亡くなった3人の兄との思い出話をミラー大尉に語るシーン。
(「兄貴!まだ若いんだ!早まるな!」っていうあのエピソード)
話しながら思い出し笑いが押さえ切れなくなったり、夢中で喋ってるせいで変な所で息を継いだり、日本語で合わせているのに英語で喋っているマット・デイモンの口、呼吸、表情とピッタリ一致していて、まあプロだから当然かもしれませんけれど、それにしても凄いです。
初めて見た時は、語り口の面白さだけに意識が向かって気づきませんでした(だからこそ上手いんです)が、このシーンを二度目に見た時、プロの俳優・声優と優れた吹き替え台本の凄さに気づきました。
笑いがおさまって、だんだんと3人の兄が亡くなった現実に意識が戻って行くところとかも。
この映画が好きで、何度も繰り返し見たという人、結構いるようですね。
戦闘シーンがかなりキツくて、正直ちょっと正視できない所もあるのですが・・。
ドイツ軍兵士がいるレーダー基地跡を見つけたけれど、本来の(ライアンを探す)任務を優先するという言い訳も成り立つため、迂回する事をミラー大尉に同意させようとする部下達。それに対し、大尉は戦時下の軍人としての正論を持ってそれを押さえ、自らの率先した行動で彼らに戦闘準備を促す、というちょっと厳しいシーン。あそこも良いです。
「・・これまで、気が進んだ任務があったか?・・」
関係ないですが、トム・ハンクスって、ニール・パートに似てますね。