知らないふり
自分が大人になってみて『ああ、こういう事だったのか』と思う事・・
その内の一つ。
会話の相手にとっては『知らないわけないだろう?』と思えるような固有名詞を、さも本当に知らないように、または、ほんの少ししか知らないような言い回しをする時、それは、知らないのではなく、名前くらいは当然知っているのだけれど『口に出したくない』からでしょう。
そういう事、ありませんか?
私は時々やってしまいます。
「・・この特殊効果は、そう・・数年前から人気があるらしい女性アイドルポップグループ・・なんと言いましたかね・・で、多用されていたはずですから、耳にしているでしょう・・」
「・・こうした知識・技術は、一人前の職人になろうと思うなら絶対に必要です。が、何と呼ぶんでしたか・・こんなスタイル(2〜3秒再生)が作りたいってだけなら、まあ不要でしょう・・」
軽蔑しているもの、汚らわしく思っているもの、それらの名を口にしたくない、という気持ち。
『うそでしょう?本当に知らないのだろうか?』と思われようが、それによって悪い印象を持たれようが、それでもかまわない。
口に出すのが恥ずかしく汚らわしく感じる名に対して、私は多分これからも、こうした言い回しをしてしまうでしょう。