過去の日記より 『例1:ギター関係』
====== 過去の日記より ======
2002年12月11日
私のギターは普通の意味でのエレクトリックギターではありません。
普通のピックアップは付いていないので、ギターアンプに接続して使用する事は出来ません。
言わば弦を張ったギター型コントローラーです。
弦振動は専用のピックアップGK-2A(ボディ埋め込み加工とカスタム回路改造をしています)により取り込まれ、13ピンケーブルで VG-88 本体に送られます。
ADコンバータでデジタル情報化された弦振動は
・どの様なボディを持つギターで
・ピックアップはブリッジから何mmの距離にあって
・角度はどの様に付けられた
・どういった種類のピックアップで
・どの様なアンプに接続され
・どの様なセッティングで
・どの様なスピーカーから出力し
・どの様な距離と位置でマイキングした音を
・どの様にエフェクト処理したのか
全て VG-88 内部で計算によって作られます。
物理現象を計算によって再現するこの技術はフィジカルモデリング(物理モデル)と呼ばれ
Roland社がこの技術に於いてはトップと言って良いでしょう。
最小限のハードウェア1つだけと、入力装置としてのギター(コントローラ)だけで、私は何本ものギターとアンプとスピーカー、エフェクトとそれを鳴らす空間までを一緒にかかえて何処へでも移動出来るわけです。
「Hardware=物」という「制約」から解放されています。
といっても、「物としての楽器」を愛する心を否定するわけではありません。
それどころか今でも多くの名器達に強い憧れを持っています。(清水氏がうらやましいです)が、理念を唱えるだけでなく、実行してみせなければと思い、あえてギターからは普通のピックアップ(EMG)を取り去る事にしました。
学生には視覚的にインパクトを与えて、十分な興味を持たせてから説明するのが良い様です。