2001年06月16日(土) |
【辞書サイト】Webサーフィンとは反対の「便利」 |
どの辞書もダメダメ〜
辞書って大きくて重いですよね。それが辞書を使いたくない一番の原因なんです。え?電子辞書を引け?だって、電子辞書はお手ごろな奴だと解説がチープで使い物にならないし、実用的なものを買おうとするとやたらに高いし・・・。
んで、最近注目してるのはインターネット上の辞書サイトなんです。(以下便宜的にWeb辞書っていいます。)ですが、これもちょっと前までは不満だらけで。だって、いちいちネットにつなげるのは面倒だし、テレホタイムじゃなきゃ電話料金課金されるし、アナログモデムじゃレスポンスが悪くてストレスが溜まるし。こっちは早くこの文章の続きを読みたいんじゃぁ!とっとと結果表示してくれぇ!って感じで。
Web辞書+常時接続=Happy!
ところが、我が家がADSLになって常時接続になると、なんともWeb辞書が使いやすい。というか、これでやっとWeb辞書が実用的になったなぁという感じ。いつでも繋がってるから、スタートメニューの「お気に入り」からポンと呼び出すだけで使える。それにレスポンスも好調。紙の辞書を引くより速い。これでいて、たいてい無料なんだから!そう、タダ!辞書がタダなのよ奥さん!!(お前誰だよ)
そんなわけで英語の文献をササッと読むようなときは最近はもっぱら紙の辞書よりWeb辞書を使ってます。作業効率もぐんと向上。ハッピー。さすがに英単語の一単語一単語の意味が深く知りたいときは紙の辞書のほうが優れていますが、Web辞書もチープな電子辞書とは比べ物にならないくらいしっかり載っているので、かなり信頼できます。
「専門知識の共有」が生活を豊かに
Web辞書って、専門用語をずらっと並べたデータベースですよね。これに誰もが何処からでもアクセスできるってのは、「インターネット」というネットワークシステムのの本当に有効な活用例の一つですよね。
だから、各種のエキスパートの方がこのようなデータベースサイトを作ってくれると本当に世の中が便利になると思うんです。たとえば、ある人が誰かと争いごとになった。だからちょっと法律を調べたい。でも家に六法全書なんかあるわけないし・・・。そんな時に、法律についてのWeb辞書があれば、自分で少しは調べられる。といった、本当の辞書らしい使い方もできます。
さらに、「今日の晩御飯何にしようかなぁ。冷蔵庫見てみようっと、あ、ピーマンはあるのかぁ。・・・でも料理が思いつかないぞ。そしたら料理のWeb辞書で検索してみようっか。えっと、『ピーマン』と入力して、検索ボタンを押すっと。あ、メニューが5個出てきた。んじゃ、この『ピーマンのシーチキン詰めボイル』を押してみよう。おっ、レシピが出てきたー。へー。写真まで出てくるのか―。材料に始まりカロリーまで出て便利〜」といった感じで、いろんな知識が必要なのに、いままでそれがイマイチ辞書のように整然と並べられた本が出来ていなかったもの、または辞書化していたけど誰もがソレを持ってるわけではなかったものへも応用できるわけです。
で、それを誰もが気軽に利用できる、ということになれば、私たちの生活はかなり便利になるハズです。管理されてない混沌としたWebサイトの海を泳ぐのもインターネット活用の楽しみではありますが、そのように、誰もが整理された専門知識にアクセスできるというのは、まさしく情報技術の目指すべき発展の道の一つの方向だと思うんですよ。
いや、世の中そんな上手く行ってないのは知ってます。Web辞書がすぐに作れるようなものだったら、もっと沢山出来てるはずなんです。
えっと、最近データベースの勉強始めたところで、教官に何度もデータベース制作の大変さを耳にたこができた後も延々と聞かされ続けているので(笑)、すぐに実現できるものではないことぐらいはわかってるんです。それに初心者に専門知識を解説することがいかに大変なのかということも知ってるつもりです。でも、そういう希望をもつことはいいことかなぁって。
ちなみに、教官が言ってたんですが、混沌としたWebサイトと、独自方針だらけのサーチエンジンを画一化して、Web全体をでっかいデータベース化しようという話もあるらしいです。確かに便利ですけど、Webページの品質(内容)は製作者によって異なるから、なんだか項目はすぐ見つかるけど、その解説がピンからキリまである辞書みたいな感じになっちゃうような気もします。辞書って、解説の品質の均一性も重要な要素なんですけどね。ま、それでも今より整理できるならそれは便利かな。
参考:私が使っている辞書サイト
こんな話題になったので、このパソコンにブックマークされている辞書サイトを紹介しておきます。残念ながら普通の辞書系が多くて、目新しい分野の辞書ではないのですが、学生さんなんかは是非是非活用してみてください。
・goo
便利ツール
英和、和英、国語、新語がクリック一つで切り替えられるのが特徴の辞書サイト。英和は熟語の解説が豊富で、さらに多くの単語の発音まで音声ファイルで確認できるため、とても便利。
・Japanknownledge.com
一つの検索用語を、英和・和英辞典、百科事典、メディア辞典、さらには書籍データ、経済ニュースなど、なんと9種類(これを書いている2001年6月時点)のデータベースから検索できるというサイトです。これさえあれば辞書サイトをいくつもブックマークする必要がない!?ってくらいです。難しい単語を調べて、ついでにそれに関する解説書を買っちゃうとか、そんなこともできます。
・情報・通信辞典
e-Words
やっとパソコン&ネット脱初心者宣言したぜッ!ってくらいの方には最適のサイト。もちろん、それ以上のレベルの方もものすごい役に立ちます。コンピューター用語やインターネットに関する用語を解説してくれます。便利。ただし、難解な言葉に対してはもちろんそれなりに難解な解説が出てくるので、ある程度の予備知識は必要。
・電子ブック閲覧室「私の仕事部屋」(So-netのコンテンツ、有料です)
さすがに有料なだけあってものすごい専門的な解説がずらずら出てきます。なので、これはホントに何か専門の分野の研究や仕事をなさっている方向けです(「現代用語の基礎知識」や「知恵蔵」は誰が見ても便利だけどね)。ちなみに、辞書に新版が出るとネットの辞書も更新されるので、改訂のたびに高いお金を出して新版を買う必要が無いのでお買い得かもしれません。専門的な辞書って大きくて重いですから、書斎にこもらずにあちこちで研究や仕事をする人には助かるでしょうね。
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