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ホームページへようこそ。今回のページはキーウィ・フルーツの花の写真から始まりました。六月初め頃の関東地方では、キーウィ・フルーツの木には写真に見られるような花がつきます。そして十一月下旬頃には実を採ります。キーウィの原産地は中国だとのことですが、多くの日本人にとってはニュージーランドが原産地のように思われているのではないでしょうか。なぜならキーウィが最初に日本に輸入されてきたのはニュージーランド産のものだったからです。

今回のページでキーウィの写真からページを始めたのにはちょっと訳があります。二千年の五月二十五日には茨城県・千葉県に掛けて雹(ひょう)が降りました。利根川に沿って移動していった雨雲により、その雲が移動していった一帯に雹が降ったのです。急に空が真っ暗になり、室内では電気をつけないとものが見えなくなるほどになり、一部の地域では停電も起き、雷が鳴り始めて西よりの風が吹き雹が降ってきたという話でした。雹を降らせた雲はものの二十分の間くらいで移動していったとのことなのですが、これからお見せする写真でその被害の模様が幾分かわかっていただけると思います。

 

 

上の写真はどちらもキーウィの木の写真ですが、左が平塚市の雹の被害を受けなかったもの、右が茨城県の雹によって葉が全てたたき落とされてしまったキーウィの木の棚の写真です。樹齢はどちらも二十五年くらいの木でしょうか。葉がなくなってしまった木の方がちょっと古いかも知れませんが、本来なら青々とした葉を付け花も付けていたはずの木が丸裸になってしまっています。農作物の被害だけでも地域一帯で七十億円との事でした。農作物がどのようになってしまうものなのかは、以下の写真からわかっていただけると思います。

 

 

この時期の関東地方ならタマネギは左の写真のように緑の穂を付けているのですが、雹が降ったところのタマネギは右の写真のように緑の穂が全て無くなっていてネギの玉の部分だけになってしまっています。それはネギやジャガイモにおいても同様でした。それが以下の写真です。

 

 

本来ならジャガイモは左の写真のように、ネギは右の写真のように生育しているはずです。しかし雹にやられた場合には全く異なる様相になります。それが以下のものです。

 

手前に見えるのがネギでその後ろ側に植わっているのがジャガイモなのですが、ほとんど葉らしきものは見あたらないような状態になってしまっています。ネギなどはずたずたにされていると言っても良いでしょう。読売新聞の千葉県版にはハウス栽培の出荷を間近に控えたスイカが雹にやられてぽっこりと穴があき中の赤い部分が外から見える写真が掲載されていました。被害を受けたのはタマネギやネギあるいはジャガイモばかりでなく、これから生育が始まろうとしていたキュウリ、なす、トマト、ピーマンなどの夏野菜全てにおいてそうです。苗を植え替えるにしても時期がずれてしまい苗が間に合わないと言うことも考えられます。米はまだ穂を付けるには早すぎ緑の苗が植え付けられてそれほど日が経っていないとはいえ、幾分か被害があったようです。今回の雹はもっとも大きな粒ではピンポン玉以上の大きさのものがあり、もっともたくさん降ったものは喫茶店のアイスコーヒーなどの氷くらい、すなわち家庭の冷蔵庫の冷凍庫で作る氷くらいのものが数としてはもっともたくさん降ったと言うことでした。それらの氷は西よりの風によって上から降ってくるのではなく斜めに飛んできて、庭の石やアスファルトの道路に当たると、ものすごい勢いでバウンドして跳ね返って飛び去るというものだったようです。庭の垣根の縁には雪が降ったときによく吹き溜まりができるように、氷が吹き溜まって積もっていたという話も聞きました。地元に六十年以上住んでいる人にとっても初めて経験するほどの雹だったようですが、昭和二十九年にも一度これに似た雹が降ったことがあるとかで、その年の米の出来は豊作だったと言うことです。せめて米だけでもそうなってほしいものです。実際、温室がどんなものになってしまったかが以下の写真です。

 

古い温室だったからまだしもとはいえ、かなりひどいやられ方をするものだと言うことはお分かりいただけると思います。近くには新しい温室を三棟作った農家もあると言うことでしたが、できたばかりの温室が雹の被害をまともに受けてしまったりしたら農家としては泣いても泣ききれない気持ちにもなるでしょう。アメリカ人の人に写真を貼付してメールを送ったら「プレックス・グラスと言うのがあって、それならば雹でも壊れない」とメールをもらいました。ただ値段がどれくらいなものなんかがわからないので、たまにやってくる雹の被害のためにもしかして値段が非常に高いガラスを使う事ができるのかどうかと言うことが問題です。茨城県・千葉県は東京などへの近郊農業の地域ですから、近郊野菜が値上がりするかも知れないと言うことはすぐにも連想できますが、農家の被害がどのくらいで回復するのかまでは私にはわかりません。近郊農業の地域には温室は多数存在しそれらの『「温室の割れたガラスの収集をするから,各戸でガラスをまとめておいてほしい」と町役場から連絡があった』と、私のいとこは話していました。

確かに被害は農家が一番大きかったのかも知れません。しかし農家以外の人たちには被害が全くなかったのかというとそんなことはありません。東京の地下鉄の中で自分の家に雹が降ったときの模様を同僚に話してきかせているサラリーマンの人もいました。家の窓ガラスやとよ、あるいは自動車を保管しておくためのカーポートなどもみんな雹の被害にあったのです。

 

 

 

「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ〜」と思って多くの人々がサラリーマンになったのかも知れませんが、バブル経済崩壊後にはサラリーマンの道を捨てて農業に従事しようとする脱サラの人たちの数が増えてきていると聞きます。しかし雹のような被害はサラリーマン・農民・商人などを問わずにやってきます。「会社と一緒にだめになるくらいなら自分自身でだめになった方がいい」と農業に転身して行くサラリーマンの言葉もテレビで聞きましたが、農業もこのような天変には無力です。いとこ達の話では、近くの学校の校舎のガラスが片側だけ全て割れてしまったとのことです。「校内暴力よりすごいね」と私が言うと、いとこの一人は笑っていました。いとこのお嫁さんは「青森のリンゴ農家が雹の被害を受けたときには[かわいそうね]くらいにしか思わなかったけれど、自分がやられてみると、リンゴがだめになって自殺する人が出てしまう気持ちがよくわかる」と話していました。雹でたたき落とされた庭の樹木の葉で庭一面が草原のようになってしまったという、その庭の落ち葉の整理をしている合間の一休みの時間に私が聞かせてもらえた話です。長年会社に勤めていたいとこの方も雹で自動車の屋根が幾分へこみ、補強用の針金が入った浪板のビニールトタンがやられ穴だらけになっていました。「去年直したばかりなのにまた十五万円くらい直すのにかかってしまう」とぼやきも出ます。それが以下の写真なのですが、ひどい壊れ方ではなくとも使い物にならないことは確かです。

 

 

雹が降った当日は地域のガラス屋は夜中の二時まで仕事に追われていたそうです。割れた窓ガラスを直してもらうために大勢の人が窓枠を持ってガラス屋へ押し掛けたので、いつもなら近所の人から優先で修理をするガラス屋もこの日ばかりは「受付順にしてくれ」と言ったそうです。家のガラスが割れて割れたガラスの破片が室内に散らかってしまって家では、長靴を履いて室内を歩いて掃除した人もいたようです。建材店では普段なら滅多に売れないトタンの在庫があっという間になくなったとも聞きました。当日は雹の被害で顔や手に雹が当たって痣(あざ)ができる人などが続出し救急車が何台も走り回り、私がいとこ達を見舞いに行ったのは雹が降った三日後なのですが、それでも被害地域の中を被害地域外からやって来ているガラス屋の車が走り回っている光景を何度か見ました。

以上は雹の被害があった茨城県・千葉県へ行って来た私からのリポートです。最後に、私が毎年気に掛けて観察している蝶と気象の予想ですが、今年は平塚市では四月二十九日に紋白蝶を私は初めて目にしました。ただその数は例年ほど多いと思えるものではありません。そのため今年の梅雨場の気象は平年より気温が幾分低めで推移するのではないかと思えるのですが、気象庁の長期予報では夏場は平年並みとされています。夏場の気象に関係してくるはずのアゲハチョウのたぐいは五月二十日に二匹ほど私の目に留まりました。しかしもう少し時間をおいて梅雨の時期にどれくらいのアゲハチョウが観察できるかを待ってみないと、夏場の気象がどのようになるかを私なりに予想することができません。ただ、梅雨に掛けてまでの五月の日本の今年の気温は夏日がきわめて少ない年だったようです。

最後に、利根川に架かる橋の写真を掲載して今回のページを終わります。これまで紹介してきたような雹の被害が東京のような大都市部で起きたら、強化ガラスが使ってあって雹が降っても大丈夫なビルはいいにしても、マンションやその他のビルではガラスが割れるという被害が大規模に起き、落下してきたガラスによって怪我をする人々も大勢生まれ出たのではないだろうかなどと考えてしまいました。当然自動車の数も多く密集しているのでフロントガラスが割れるなどの被害も続出することでしょう。天変地異は人を選ばずにおそってきます。大きな被害が出ないことを祈る以外にありません。

 

 

    

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