設計図の基本
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かつらの設計は基本的に自由設計ですから、こんなことはできないだろうと思わないで提案して
みて下さい。工場に問い合わせして、できないものはできないと言います。
各素材の組み合わせは基本的に自由にできます、あなたのアイデア、想いを固定観念を外して
図面にして下さい。私もその想いを工場に伝え夢の実現のお手伝いをします。
またメールでのやりとりで細部について決定してゆきますが、つい私も熱が入って言わなくてもいい事まで
言ってしまう、一言も二言も多い性格なので、気分を害する場合もあるかと思いますが、ご理解下さいませ。
男性用と女性用の垣根は基本的にはありませんのですべてのページをご覧になり貴方の理想の一枚の
設計図を描いて下さい。
下記の図では一部サイズが記入してあるものがありますが、それはわかりやすく説明するためで
決まったサイズがあるわけではありません、原則自由サイズです。実際の対象に合わせて下さい。
ただし線引きはできるだけ単純に平滑にして描いて下さい、工場では型紙にかかれた通りに
作製されます。
型紙には実線で作りたい図を書き込んでください、工場ではそのままに製作します。
この型紙を平面図にして詳細な説明をわかりやすく書き込んでください。
そのたイメージを伝えるのにわかりやすい写真等がありましたら同封して箱にて郵送して下さい。
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この図は分け目の人工皮膚の図ですが、旋毛あるタイプ
を表しています。
パートラインを記入します。
人工皮膚の幅も自由に書き入れて下さい。
標準的な幅 3.5センチ
人工皮膚の長さも自由に書き入れて下さい。 |
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この図は通常の分髪タイプの人口皮膚の図です。
人工皮膚の素材は
ポリコーテイング素材
ガーゼ+ポリコーテイング素材 |
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コーテイング素材
ポリコーテイング素材
ガーゼ+ポリコーテイング素材
スパーASコート
薄い・普通・厚いの選択もできます。
幅の指定
男性用の標準的幅2.5〜3センチ
女性用の標準的幅1〜3センチぐらい |
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,ネット素材
レースネット
ファインモノネット
スパーファインモノネット
#97ネット
リボンの幅
モノネツトリボン 15ミリ
布地リボン黒 12ミリ
クリップ 幅約 18ミリ
長さ約 35ミリ |
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黒い毛髪を使って根元は黒で先端は明るい色に染めるテクニックがよりわかりにくく
自然さを演出できる、この先端の染料は普段使っているものがよい。
(根元の黒は自毛の黒で色調は合わせますが、通常かつら用人毛は色調を
合わせるために染料で染めてありますから、この黒を明るくするというのは
脱染剤を使わなければ希望の明るさになりませんがこの発色性の悪さをプラス
に変えて少しの変化に留めるというのも毛の痛みを考えるとベストです。
その色に今度は自毛を合わせる。染料はできればプロ仕様の時間のかかる
タイプの染料がベストです。通常スーパーで販売しているような商品はむら染め
を防ぐ目的と早く染まるように素人用に作られているため、早く染まるが退色も
早い,毛も痛むのが通常なのでプロ用の常温(体温プラス)で40分はかかるもの
がベスト) |
ボリュームを出し易い植え方が基本になるので縦植えをする
場所によつて植え方植える方向は変わりますので型紙にその方向などを矢印で記入して下さい。
ベースの周囲はリボンで補強してピンクリップで固定する。
デサインや素材によりこのリボンを使う使わないがあります。
男性用ベーススタイルはすべて使えます、その応用です。
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型取り
カスタムメイドですから自由な発想で自分ただ一人のトツプピースの型紙を作って下さい。
あなたのフロントラインをよく観察すれば見えてきます、あなたの唯一つのデザイン。
女性用トップピースは男性用と違い、頭の内側に装着するタイプなら、気にしないのなら
図面設計(平面図)だけでも製作は可能です。しかし実際には男性用と変わらない希望が
多いのでシッカリ型紙を作成して頭のアールを再現するほうがベストです。
折角のカスタムメイドですから頭形アールのある型紙を頑張って型取りして下さい。
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通気性を保ちながら人工皮膚の分け目
を隠すデザイン
クリップは前2ヶ 後ろ2ヶ
周りガーゼ+コーテングでリボンに
クリップ固定
ネットはモノネツト又はスパーファインモノ
但し、この例は頭アールの取り方の説明で
あるので当然人工皮膚のないタイプ
もできます。デザインや形は自由設計です。 |
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全面人工皮膚
NPU素材
NPU(PU Coating)とはネットの上に
コーテイングを塗ったものです。
PU 素材
PU(CLEAR POLY)とはコーテイング
だけのものです。
Skin with gauze素材
Skin with gauzeとはコーテイングに
紗を入れたものです。
周りリボンにクリップ前後2ヶか3ヶで固定
毛は立て植え
通気性を考えると全面ネツト製が毛のある
トップピースタイプには合うように思います。
設計デザインはご自由に。 |
裏植えについて
ベースをサンドイッチ状態にベースの裏側に毛髪を植えることを言います。
目的はベースを見えづらくする技法です。裏植えをしないこともあります、素材とデザインにもよります。
通常は裏植えをします。その時の裏植えをする範囲は指定していただけます。
範囲は型紙と説明の平面図に実測で記入して下さい。
範囲を指定しないで【フロント生え際裏植えします。】だけでもOKです。 |
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男性かつらの場合、ここの
遇部のふくらみラインが
重要です。
サイドの毛の少ない人、
もみあげをカバーしやすく
する目的があります。
もしサイドの毛がより少ない
のならベースの大きさを
それに合わせて大きくして
下さい、オーダーですから
できることは多いです
このラインの描きかたの
ポイントは線を点として考えて
前の点より次の点が前に
出ないようにイメージしながら
できるだけ張りを描くことです。
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SH−09 |
SH−18 |
クリップの選択はカツラの設計に合わせて工場で最適なクリップを取り付けます。
安定感を第一に考えるのなら両面テープによる接着をお薦めします。
また両面テープの接着を考えたベースの設計も考慮して下さい。

右分髪のスタイル参考デザイン |
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