飯坂 勝つ人がいれば、負ける人もいるというのがスポーツでしょ。
運営者 いや、それはこの国では許されないんですよ(笑)。
飯坂 だってもし実力がおんなじぐらいなら、確率からいって勝ち負けは半々じゃないですか。
運営者 そこは、精神力で相手を凌がなきゃいけないんですよ。竹槍精神ですよ。竹槍でB29に本気で勝つつもりだったんだから。
イラクの政権が崩壊して、イラクのサッカー選手は喜んでますよね。だって、もう国際試合に負けて帰ってきても拷問にあわずに済むわけですから。
今は、世界で一番可哀想なのは、北朝鮮の外交団ですよ。彼らは、自分たちも無茶を言っていることが分かっていて、ごり押ししなければならないんですから。しくじったら帰ってから銃殺ですからね。
そして世界中の人がそれを知っていて、国連の場でも哀れみの目で見ている。
飯坂 こっちも反論のしようがないよね。もしかして銃殺されちゃったらかわいそうだし(笑)。
運営者 あれは決して他人事じゃないですよ。
日本だって、小村寿太郎がポーツマス条約を結んだら、日比谷焼き打ちになっちゃったわけでしょう。
飯坂 あれも、民衆が先導して、クーデター計画に近いものを考えていたらしいんですね。そもそも日比谷公園あたりに院外団みたいな連中を集めて、「霞ヶ関や国会になだれ込もう」という話だったらしい。
運営者 日本と、中国北朝鮮が微妙に違うのは、皇帝の親政をやるかどうかなんですよ。だってね、金正日は遅かれ早かれ必ず倒されますから。それはもう見えてるでしょう。
日本の天皇が倒されないのは、間に実権を持つ組織、官僚とか武家とかが入っているからですよ。そこが違う。
飯坂 というか、共産主義国家においては、天皇に相当するのは共産主義の大義なんですよ。
今はそれがなくなってしまっているから金正日が実質的に天皇のような地位になってしまっているわけです。
運営者 そういえばスターリンも毛沢東もそんな感じだな。
だけど、北朝鮮は主体思想じゃないですか。
飯坂 だからそれは、共産党宣言があって、マルクス・レーニン主義があって、毛沢東主義があって、主体思想にたどり着くじゃないですかね。
運営者 ということは、主体思想というのは進歩史観の一部なんですかね(笑)。
この話は2003年の話で古くなっているかも知れないし、そもそも酒飲み話だし・・・