それぞれの人、それぞれの場所、それぞれの時代によって暮らし方はいろいろな方法が考えられます。清水建築設計室はクライアントと共に建築の可能性を検討し、専門家の立場で新しいアイデアと建築のありかたを提案し、クライアントが望む計画を実現する為の業務を行います。
■建物の間取りは配置ともに
建物の間取りを考えるときは敷地のどの場所にその空間が位置するのかも含めて考えることが大切です。窓から見えるもの、光や風の入り方、外からの視線、外部の空間の使い方、建物の内部と外部がつながっているものとして考えることでより使いやすくなります。
■間取りはおおらかに
間取りを考えるときは、現在、10年先、20年先、さらにその先と、未来もイメージします。しかし、使い始めてみると違っていたこと、長い時間の経過の中でいろいろな変化が起こる可能性もあります。建物を長く使うためには、変化にも対応できるような余力を持たせた空間にしておくことも大切です。作りこむ部分とおおらかに納める部分のバランスを考えながらプランをつくります。
■周囲と良い関係で
建物の外観は周囲にも影響を与えます。その建物に住む人、使う人だけではなく、周囲から見ても心地よい建物でいること。周囲とよい関係でつながっていくことにより、住む人、使う人にとっても居心地の良い環境がつくられていきます。
■必要な大きさで密度を高く
空間のかたちに制約はありません。床の高さも、天井の高さも、壁の角度も、求める機能と心地よい空間を作るためには自由です。しかし、必要以上に大きくしたり、複雑にする必要もありません。建物の中心となる部分は最大限に豊かな空間を、シンプルににできるところはコンパクトにまとめる。そのコストで素材やつくりの質を上げていくのもひとつの考え方です。
■素材感を大切に
建築はそのデザインや機能だけではなくその部分を作っている材料の質も重要な要素だと考えています。何かに似せて作られた材料ではなく、本物の材料を本来の姿で使うことにより、日々自然な素材感を感じることができるという豊かさが生まれます。メンテナンス性も考慮しながら目や手に触れる素材感を大切にしていきたいと考えています。
■必要性・機能性から生まれるデザイン
建築のデザインできれいだと感じるのは、その必要性や機能性から生まれた形をデザインとして成立させているものだと思います。一時的な印象を求められるデザインもありますが、長くそこにあるものとしては、時間が経っても成り立つデザインでありたいと思います。
■性能のバランス
耐震性能、断熱性能、省エネ性能など建築にはデザインや使いやすさ以外にも求められる要素があり、それらについて検証をしながら設計を進めていきます。仕様を良くすることで性能を上げることはできますが、その分費用もかかることなので、それぞれがどのレベルを目指すのかは設計者として必要と考えるレベルを満たしながら、クライアントと相談しながら設定するようにしています。
■専門家のとのつながり
建築は多くの専門家がかかわってできあがります。設計・工事監理業務で必要な時にサポートをしてもらえる設計事務所、構造や設備専門の設計事務所、林業家、製材所、家具職人、測量士、地盤調査会社のような専門家とのつながりを活かして知識を反映させることでより良い建築をつくることができます。清水建築設計室がその窓口となり、全体の調整を行っていくことも設計業務です。
このように、建築をかたちづくるいろいろな要素に対して、全体のバランスを考え、質の高い設計をすることで
新築においても改修においても、安心で心地よい建築空間をつくりだしていくことを考えていきます。
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