<・・・・・BACK NEXT・・・・・・>
「おおきなはしら家」
(1/6)



 静岡市内の住宅地に建つ住宅。1階は7寸のヒノキ柱を中心に家族が集まる生活空間。南の庭に面する一番良い場所に居間、食事の時間が不規則な家族の食堂は北側からの光が入る場所で。お客さんを迎え入れる玄関を明るい位置に配置しました。2階は個室を中心にまとめられていて、家族5人のスペースが確保されています。さらに階段ホールから登ることができる小屋裏物置は多くの荷物を収納できます。

 またこの家は柱、梁にヒノキ、天井と床にスギを使っています。これらは「しずおか森と学ぶ家づくりの会」の専門家会員が育て、製材した静岡の山の木です。木の良さを心地よく感じられるように一部の柱、梁を室内空間にあらわしています。どの柱・梁が誰の山で育ったのかが分かり、その1本1本の木の良さを読み取り、それを活かした使い方をする。そんなことができた家づくりでもありました。工事にかかわった皆さんの顔が分かる、だからこそ温かみがあり、緊張感もある。それらが家族の思い出になり、家に対する愛情になる。おおきななしらがその象徴でもあります。


(設計監理担当:清水利至)


















<・・・・・BACK | NEXT・・・・・・>