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「ひろまの家」
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 ご夫婦と小さなお子様3人での生活を考え、ご自分達の生活スタイルに合ったできるだけシンプルで無駄のない間取りとし、その分構造を支える材料や肌に触れる部分の材料を大切に考えて計画された家です。

 1階は家族の生活の中心となる広間と水廻り、2階は襖で仕切られる広間と収納スペースとなっています。引戸や欄間を開放することで暖かい季節は全体がつながり、風が行き渡ります。また、駐車スペースを1台としたことで南に小さな庭を設けることができました。それによって、1階広間南側の大きな開口部から濡れ縁、庭へと繋がる視線は植栽によって小さな季節を感じられるものになります。

 構造材は「しずおか森と学ぶ家づくりの会」が供給する静岡市産のヒノキ。切り旬を守り天然乾燥で管理された材は強度、見た目において材料の本来の良さが引き出されています。内装は合板類を極力省いてつくられ、ヒノキの構造材、スギの天井材、西洋漆喰の壁、ヒノキ床と畳でスッキリとしていながらも豊かなし質感のある空間となっています。

 建物周囲にも各所に植栽ができるスペースをつくっていますので、これから家族の生活と共に緑が成長し、住む人にとっても、道行く人にとっても、より豊かな住まいになっていきます。

(設計監理担当:清水利至)













     



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