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「大屋根の家」
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 農業を営むお宅の建て替えです。42坪の平屋にご夫婦でお住まいになります。人が集まることのある家ですので和室の続き間を持っていますが、普段の生活空間を豊かにしようというコンセプトのもと居間・寝室の環境を最優先したプランとなっています。

 旧家の佇まいを継承するシンプルな外観に繊細さを合わせたデザインを目指しました。全体をあまり高くしないことを心がけたので道路からは生垣越しに屋根が見えるだけです。玄関の位置やアプローチの方法は、長い間のこの場所で続けてこられた生活のスタイルを変えることはせず、これまであった家の形態を継承しています。しかし、これまで道路側には無かった植栽を施すことで屋外空間の用途を緩やかに整えました。

 内部では合板をできるだけ使いたくないという施主様の意向のもと、無垢の木材を中心にまとめてあります。プラン的には日常の生活を行う領域と、お客様に対応する領域を明確に分けることで、日常の生活空間に落ち着きをもたらすことができました。最も環境の良い場所に配された居間と寝室は、暖かい光と気持ちの良い風が抜ける広々とした空間となっています。

(設計監理担当:清水利至)
















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