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「吹抜けのある家」
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 焼津市の静かな住宅地に建てられた木造2階建ての住宅です。敷地は南側に道路があり西と東は北側の住宅への進入路となっています。形状はほぼ四角で日当たりの良い敷地です。

 
この家のテーマは太陽のエネルギーを使うパッシブシステムを採用することです。このシステムは屋根の上に載せた集熱パネルにより暖められた空気を集め、ダクトを使い床下まで送り込みます。床下に送り込まれた暖かい空気は基礎を暖めて蓄熱し、床の各所に開けられた吹き出し口から室内へと流れ込みます。夜になっても昼間温められた基礎がゆっくりと熱を放出するので真夜中までほんのり暖かい状態を保つことができます。

 
 プランもシステムの良さを生かすことを考慮してつくられました。このシステムでは1階の床が温められるので、その熱を2階まで伝えられるよう吹抜がつくられています。また、1階の空間は水周り以外はほとんど一体の空間として利用できるようになっています。横方向と縦方向に次々と空間が繋がっていくような間取りです。

(設計監理担当:清水利至)
 












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