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凝りやしびれなどの頸肩腕障害急増

パソコン業務の普及に伴い,首や肩の凝り,手や腕のしびれといった症状を訴える職業性の「頸肩腕(けいけんわん)障害」が増えている。専門医は,「上手な”息抜き”と,早めの治療が必要」と訴えている。(永井優子)

パソコン業務者は適度の息抜きを

パソコンに向かって,指先を忙しく動かし続け,姿勢や腕の位置も長時間そのまま。しだいに筋肉疲労がたまって,首や肩が凝つたり,腕や手がしびれたりする−。

頸肩腕障害とは,上肢を使う作業者の職業病。手指の反復性の動作と長時間の静的な筋肉疲労が原因で,首,肩,腕に主な症状が出る。全身のだるさや疲れやすさ,めまいや吐き気,うつ症状などを訴えることもある。

頸肩腕障害の患者を多く診察している芝病院(東京都港区)職業病外来の渡辺靖之医師は,「統計はないが,発症者は十二,三万人はいるのでは」と話す。

米国ではRSI(反復性ストレス障害)と呼ばれ,年間25万人が発症して大きな問題となっているという。日本では,昭和40年代にキーパンチャーやスーパーのレジの女性などに起こったことから,取り組みが始まった。近年のパソコン業務増大に伴い,改めて注目されている。

パソコン作業が多い事務作業者,コンピューター関連業務,介護・福祉・保育職場での管理・パソコン業務などの職業がなりやすい。ただ,単にパソコンに向かったからどいって頸肩腕障害にはならない。

「注意を集中し,正確さ,早さを求められ,長時間繰り返す」という仕事の中身が原因の慢性神経性疲労といえる。上司にほめられたいなど意欲的な人,介護・育児職などボランティア意識の強い人に多く,逆に仕事がいやな人はならない」(渡辺医師)という。

思いきった休職や通院治療が必要

けんしょう炎,関節炎など,整形外科的に診断できる病気も含まれるが,広範囲にわたる痛みなどは判断されにくい。レントゲンや筋電図などの画像に写らず,他覚的所見がないためだ。

渡辺医師は
(1)凝りがどのくらい広がっているか
(2)指の頭で軽くたたいて,痛みが過敏な部分を調べる
(3)握力・背筋力を測定して,推移を把握する
 −といった方法で重症度を診断している。

治療としては,凝りや痛みには消炎鎮痛剤や筋弛緩(しかん)薬,温熱療法があり,マッサージや針きゅうも勧めている。予防には,作業環境の改善も必要だが,仕事に対する姿勢を自覚することが大事だ。

渡辺医師は「できるだけマイペースを保ち,意識的に5分程度の休みを頻繁に取ること。十分な睡眠をとり,「一日の疲れは一日で取る。そして,重症化しないうちに早めに思い切った休職や休養,通院治療なども必要」と話している。 (写真は,肩の凝りの状態を調べる渡辺医師)

 (2001.4.11 産経新聞 掲載)



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