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職場のメンタルヘルス

現在、過重労働や人員不足、職場環境の変化などのなか、働く仲間のメンタルヘルスが大きな問題になっています。ひとりひとりの健康のために、職場のメンタルヘルスについて、職業病の専門家でもある労働共済連顧問の渡辺医師に、おたずねしました。
 

労働共済連・顧問医師
渡 辺 靖 之

芝大門クリニック所長。勤医協・芝病院と芝大門クリニックにて、神経内科および職業病(過労性疾患)を診療しています。頸肩腕障害や腰痛以外にも慢性疼痛、慢性疲労の診療も行っています。

うつ病の早期発見、早期治療

私たち勤労者の職場のメンタルヘルスの第1番の問題は、「うつ病」の早期発見、早期治療と思われます。
まず自分自身は?それが大丈夫なら職場の同僚、上司は?妻は、夫は、両親は、子供たちは?
考えているうちにだんだん心配になってきますね。成人病の定期検診と同じように「うつ病」の定期健康診断、チェックが行われると良いですね。

うつ病のスクリーニングテスト

自分でチェックしてみようなんて考えたり、他人のことを心配している分にはあなたは「うつ病」ではありませんよ、きっと。

ですがとりあえず自己チェックに用いる問診表はあると便利ですね。いくつか見かけたこともあろうかと思いますが、問診表は簡単なほうが使いこなせることが出来ると思います。

ツングの問診表が有名ですが、問診項目数が多いし、私は「ミニ」が一番良いと思います。正式には、MINI(Mini-Internatinal Psychiatric Interview)です。

ではまず自分自身をチェックして見ましょう。今この拙文を読み自己チェックしようとしているあなたは、おそらく1項目もあてはまらない人だと思いますが。

まずミニで自分自身や家族、同僚にテストをして見ましょう。三回もやれば、あとは本番です。うつ病らしい彼あるいは彼女にテストします。結果が基準以上の点数であれば、本人も精神科受診する気持ちが強くなると思います。

テストには応じてくれなくても、気になる人を思い浮かべて、チェックしてみて下さい。本人から直接聞き取りをしなければ、正確にはわかるはずはありませんが、彼(彼女)が「うつ病」なのかも知れないともう少し詳しく考えることが出来ると思います。

気になる人

あなたのまわりにいる気になる人。困った人(問題を抱えているように見える人)。
具体的に言うと、以前のような元気がなくなり、自分や家族の病気が理由で欠勤・早退・遅刻が増える。以前はキチンと出ていた会議も欠席がち。仕事の効率が悪く、ミスやトラブルが多そうだ。仕事がきつい、仕事をやめたいとため息をついている。
そんな職場仲間、同僚、上司、部下はいませんか。

ひとりひとりのセンスが重要、仲間での集団の知恵も大事

職場や家庭で誰かひとり、まずあなたが「うつ病」を疑ってみることが大事だと思います。ひとりひとり、というかあなたひとりのセンスが重要です。

しかし仲間の集団の知恵も重要です。

私の職場では、月一度の疾患勉強会の中で「気になる患者さん、困った(?どっちが?)患者さん」というコーナーがあります。受診を中断している患者さん、経済的に困窮して困っている患者さん、職員とのトラブルが多い患者さん、最近元気がない患者さん、について出し合います。私ひとりで困っているより、もっと多くの気になる患者さん、困った患者さんが浮かび上がってきますし、具体的なアプローチの手立ても出てきます。

まず精神科医師へ

「うつ病」を疑ったら、おせっかいでもまず精神科への受診の具体的手立てを取ることです。まず本人が精神科医の敷居をまたぐことが治療の第一歩です。結果「うつ病」ではなくて他の診断がなされても、問題解決の一歩になることは期待できますから。

うつ病は「精神病」だというおそれがありますから、自分はもしかしたらうつ病かなと思っても、すぐには精神病院を受診する気持ちにはなれないと思います。

今は街角や駅ビルにも精神科クリニックがあって、精神科の敷居は高くありません。それでも精神科は怖いという人は、診療内科や同僚や家族のかかりつけの内科医に受診して相談してみるのが良いと思います。

うつ病は今では精神病院に入院しなくても、良く治る病気だと考えてよいのです。おせっかいでも誰かが、受診の手立てをとることが大事だと思われます。

また、精神科クリニックの受診費用、処方箋などの費用についていうと、一般の内科受診とくらべていろいろな検査がない分、自己負担も少ないのです。

うつ病とは

「うつ病」の診断は、日本の精神科では今のところ米国精神医学会のDSM−?(精神疾患診断統計マニュアル第4版)の診断基準に基づいています。

しかしこれでは理解困難ですから、私なりに「うつ病」について解説を加えればこうです。

従来から躁鬱病といわれている典型的な「内因性のうつ病」も軽症であれば、「心因性うつ病」と画然と区別はつかないと思います。

従来の「抑うつ神経症」、「仮面うつ病」、新しいところでは、キャラクター障害にともなう「うつ病」も、おのおの典型的な場合は別にして、それほど判然と診断がなされるわけではなさそうです。「うつ病」というのはなかなか奥が深いんですねえ。

職場復帰の後

さて、うつ病の治療後に職場復帰した同僚に対しての職場や家族の対応は、あまり難しくはありません。職場復帰に際して主治医の精神科医師は、段階的な職場復帰の指示を出しているはずです。残業や時間外の会議出席の禁止、重い責任を負わないことなど。それさえ守れば、あとは普通か、むしろ出来るだけ声をかけてあげるくらいのほうが良いと思われます。

慢性疲労、慢性疼痛の場合は

付けたしですが、精神科の先生にかかっても、どうも「うつ病」らしくない。「うつ病」のようにも見えるけれども、どうも違う。調子の悪い原因は、長時間労働、交代勤務などによる「疲労困憊」であるようだ。または慢性疲労だけでなく痛みに悩まされているようだ、ということであれば「過労性疾患」の疑いが濃厚です。そういう場合には、私たちの芝大門クリニックがその道の専門家です。ぜひご相談下さい。

MINI うつ病のスクリーニングテスト

  この2週間、

1. 毎日のように、ほとんど1日中ずっと気分が沈んでいた。
2. 何に対しても興味がわかず、楽しめなかった。
3. 毎日のように、食欲が低下、または体重の減少が激しかった。
4. 毎晩のように、寝付けないとか、夜中や早朝に目が覚めた。
5. 毎日のように、動作や話し方が遅かったり、いらいらしたり、落ち着きがなかった。
6. 毎日のように、疲れを感じたり、気力がわかなかった。
7. 毎日のように、自分には価値が無いとか、申し訳がないと感じていた。
8. 毎日のように、仕事や家事に集中したり、決断したりすることが出来なかった。
9. この世から消えてしまいたいと思うことが繰り返しあった。

(※1か2がイエス、さらにイエスの合計が5つ以上の場合、うつ病の可能性が高い。)




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