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サラリーマンの健康ファイル

なぜなんだ? 検査では異常ナシなのに

腰、肩、背中が痛い




腹式呼吸をやってみせる渡辺靖之所長
医者に検査してもらっても「異常なし」といわれるのに、しつこい腰や背中の張り、肩こりなどに悩まされている人が急増している。「芝大門クリニック」の渡辺靖之所長は、これを"過労性疾患"と命名し、独自の方法で隠れた病気と重症度を判定。生活指導による改善をめざしている。

首の後ろから背中・腰・足までとか、のどのあたりから腕までなど、広い範囲にわたってこりや庄痛がある。疲れやすく、脱力感があって、頭痛、不眠も生じる。そんなつらい思いをしている人は少なくないのだが、病院に行ってエックス線やMRI検査を受けても「異常なし」といわれる。これが過労件疾患の特徴だ。

「傷や炎症、神経の変性などない場合、多彩な症状はあっても、通常の整形外科の診察によって診断するのはむつかしいのです。私は、こりの広がりのチェック、痛覚過敏検査、握力・背筋力の測定の3つの診察方法で、過労性疾患を、頸肩腕症侯群、背腰痛症、自律神経失調症の3つに分けて重症度を判定します」(渡辺所長)

こりの広がりのチェックでは、左右どちらかのうなじ(首の後ろ側)のこりを基準点の10点とする。うなじからふくらはぎまでを指で押して、患者に各所のこりを点数で評価してもらう。こりが強く筋肉に異常がある場合、痛みが過敏な部分がある。痛覚過敏検査は、痛みを感じる範囲を知る方法。体の各所を指の頭で軽くたたいて診察する。

「握力・背筋力は、数値を1カ月単位で見ることで病状の変化を把握できます。数値が低下すれば、仕事を大幅に減らす、あるいは休業が必要という目安になります。逆に上昇すれば、病状改善の目安になるのです」(渡辺所長)

パソコン入力業務が一日の大半を占める40代のA氏は、肩から背中にかけてこりがひどく、ひじに痛みがあった。握力は左右とも30キロで、背筋力は100キロだった。

「中等度の頸肩腕症侯群で、勤務軽減が必要な状態でした。この年代の男性だと、普通に勤務するには左右の握力が各35キロ、背筋力が100キロ以上はほしい。左右の握力が各20キロ、背筋力が80キロを切ったら、少し休養が必要です」(渡辺所長)

あるメーカーの管理職である50代のB氏は、腰痛と全身けん怠感を訴えて受診した。「3つの検査の結果はやや標準を下回る程度でしたが、聞いてみると下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症侯群の症状もあったので、自律神経失調症と診断しました。精神的ストレスの蓄積は、腰痛の大きな原因にもなっているのです」(渡辺所長)

それでは過労性疾患と診断されたら、どう対処すればいいのか。

渡辺所長が勧める生活改善法は次の通りだ。

(1)仕事を長時間続けず、意識的に1時間につき5分程度の休みをとる(2)一日8時間以上の睡眠をとる(3)疲労感が強ければ、休日は運動するよりもゴロゴロして過ごす(4)複式呼吸法を毎日の習慣にする。

「やり方は、まず15秒間、鼻から肺いっぱいに息を吸い込みます。次に体をゆるめて肺に入った空気をおなかに落とし、5秒間我慢します。そして10秒かけておなかを引っ込ませて息を吐き出すのです。30秒で1セット。私はこの腹式呼吸法を1日20回、電車の中や信号待ちの時にやっています」(渡辺所長)

これを実行すれば、症状もグンと楽になるはずだ。

(2002年11月22日 日刊ゲンダイ)


 


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