■ グラフィックLCD用 フォント・エディターの使用方法 ■

 「Font Editor」は、KS108等のグラフィックLCDに使用する、フォントを作成するためのプラグインです。

プラグインの組み込み方法
 
・BASCOM-AVRを起動し、メニューバーから、
 [ Tools ]→[ PlugIn Manager ] をクリックします。
 
・[ fonteditor.bpl ] にチェックを入れて、[ Ok ] をクリックします。
 
・一度BASCOM-AVRを終了し、再度起動して下さい。

・メニューバーから、 [ Tools ]→[ Plugins ] と進むと、右側に
[ Font Editor ] が登録されていますので、これを起動します。


Font Editorの使用方法
 
フォントの作成は、既存のフォントファイルに修正を加えるか、新しいオリジナルフォントを
作ることもできます。
 
○既存のフォントファイルに修正を加える場合。
 
・[ File ]→[ Open ] で、フォントファイルを選択します。
 
・既存のフォントファイルは、下記のフォルダにあります。
 C:\Program Files\MCS Electronics\BASCOM-AVR
   \SAMPLES\LCDGRAPH\
 
   font8x8.font font16x16.font など。
 
・修正方法は下記に記載しますが、修正後は必ず別名を付けて
 保存して下さい。

○新しいオリジナルフォントを作る場合。
 
・[ File ]→[ New ] で、New Fontウィンドウが開きます。
 
 Font name : SETFONT命令で選択するユーザーフォント名。
 Height : フォントの高さ。 (ピクセル[ドット]数)
 Width : フォントの幅。 (ピクセル[ドット]数)
 Max ASCII : フォントの総数。 (32〜255)
          デフォルトは127 (&H7F)
 
 フォントの総数は、必要なフォント数の最小値をお勧めします。
 使用していないASCIIコード部分も空白のデータが入り、
 その分のフラッシュメモリーを無駄に消費します。

 
作成 及び 修正方法。
 

・[ASCII Char] で、編集するコード番号を選択します。
 (既存フォントや作成済みの場合は、グリッド上にフォントが表示されます)
 
・グリッド上で、マウスの左ボタンをクリックまたは押し続けると、ドットを描画できます。
・グリッド上で、マウスの右ボタンをクリックまたは押し続けると、ドットを消去できます。

・[Clear all] グリッド上の、全てのドットを消去します。
・[Set all] グリッド上の、全てのドットを描画します。
・[Clipbrd] クリップボードから、イメージをコピーします。 (動作未確認)
・[Suggest] ASCIIコードに対応する標準イメージを、グリッド上に取り込みます。

・[矢印ボタン] グリッド上のイメージを、上下左右に移動します。

・作成が完了した場合は、[ File ]→[ Save ] で、フォントファイルを保存します。
 (必ず既存フォントとは別名で保存して下さい)

 
フォントファイルの組み込み方法。
 
・「SETFONT」命令のリファレンス・マニュアルを参照して下さい。
 
・フォントファイルは、8x8や16x16等の複数のフォントを同時に組み込んで、使用時に切り換える
 こともできます。
・例えば、0〜9の数字フォントのみを16x16で表示することもできます。
 (16x16フォントは、数字フォント以降を削除すると、フラッシュメモリーの容量を減らせます)
 
Setfont Font8x8
Lcdat 1 , 1 , "ABCDEFGH 012345"
Setfont Font16x16
Lcdat 3 , 1 , "012345"
'
End
'
$include "font8x8.font"
$include "font16x16.font"

・ASCIIコードに無いオリジナルの文字を作成する場合は、使用しないコード位置や、128番以降の
 カナ文字位置に作成し、CHR命令で表示させます。

 
フォントファイルについての詳細。
 
・フォントファイルは、一般的なテキストファイルです。
・「メモ帳」等のエディターでも、作成・修正ができます。
 
・ファイル内容。
Font8x8:
$asm
.db 1,8,8,0
.db 0,0,0,0,0,0,0,0 ;
.db 0,0,6,95,6,0,0,0 ; !
     ・・・
$end asm
SETFONT命令で選択するフォント名。
ここからアセンブラ命令であることを宣言する。
Y方向のバイト数 , X方向のバイト数 , 総バイト数 , スルータイプ・オプション
フォントデータ。 (Y方向に1バイト単位で、下が上位ビットになります)
 (16x16ドットの場合は、X方向の16バイトに続いて、2段目の16バイトが
  続きます)
アセンブラ命令の終了を宣言する。

・3行目のバイト数は、1文字単位の値です。
・スルータイプ・オプションは、EADOG128カラーLCDライブラリ等で「TrueType」フォントを使用する
 場合に設定します。



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