■ 共立電子産業の「USB接続型AVRライタ/AVRWRT」 ■


 最近のノートパソコンには、シリアル・ポートも、パラレル・プリンタ・ポートも搭載されなくなっており、AVRマイコンへのISPを使用したプログラム書き込みは、USBポートを使用することになります。
 共立電子産業から、「USB接続型AVRライタ/AVRWRT」が販売されていますので、これをBASCOM-AVRから使用する方法をご紹介します。


AVRWRTの特徴
 ・USBケーブルとISPケーブルも付属しているので、自作よりも安心で安価です。
 ・書き込みの操作画面やマニュアルが日本語なので、とても使い安い。
 ・AVRのチップ名を、自動で検出します。
 ・複雑なヒューズビットの書き込み画面がわかりやすい。
 ・ヒューズビットの書き間違えにより、AVRをISPで再書き込み不能にしてしまう設定に、
  警告を出してくれます。
 ・ヒューズビットの書き込み画面に、「Default Value」と言うボタンがあるので、AVRを
  簡単に工場出荷状態へ戻すことができます。
 
 ・「AVRWRT3」には、AVRを誤って外部クロック入力にしてしまった場合の、クロック出力
  (1MHz/2MHz)が付いています。



注意
 ・AVRWRTは、ターゲット(使用するAVR回路)の電源が5V専用です。
  5V以外の回路にAVRWRTを接続して書き込みを行わないで下さい。
 ・AVRWRT基板上のジャンパー(JP4やJP1)を、接続しないで下さい。
  電源の競合やショートにより、AVRWRTやパソコンを壊してしまう恐れがあります。



使用方法
 
1.AVRWRTのインストール
 
 ・購入時に、コントロールソフトのCD-Rが付いてきますが、必ず共立電子産業のホームページから、
  最新版をダウンロードして使用して下さい。
     https://digit.kyohritsu.com/kitupdate.htmll
 
 ・ダウンロードしたZIPファイルを、任意のフォルダに展開して下さい。
 ・「USBドライバの設定」マニュアルを読み、ドライバを設定して下さい。
 ・Windows8/8.1の場合は、下記のPDFの通りにUSBドライバーをインストールします。
     ※Windows8/8.1でのインストール方法(PDF)

 ・「AVRWRT操作説明」を読み、AVRマイコンと接続して、「AVRWRT」単体で動作することを
  確認しておいて下さい。

2.BASCOM-AVRの設定
 
 ・BASCOM-AVRを起動します。
 ・メニューバーから、[ Options ]→[ Programmer ]と進みます。

     

  (1).Programmerのプルダウンメニューから、[ External Programmer ] を選択します。
  (2).Other設定のProgram行右端のフォルダ・アイコンをクリックし、「AVRWRT」を展開した
      フォルダ内の「AVRWRTx.xx.exe」ファイルを選択して下さい。
  (3).[ Ok ] をクリックして終了です。

3.プログラム方法
 ・ツールバーの 「Program chip」 アイコン をクリックすると、「AVRWRT」の書き込み画面が
  表示されますから、「AVRWRT操作説明」にしたがって、HEXファイルを書き込みます。




AVRWRTのケース加工
 
AVRWRTは、購入時にケースが無く、基板がむき出しの状態です。
このままの状態で使用していると、誤って製作中の基板やアルミ板などに接触させてしまい、AVRWRTはもとより、パソコンまで壊しかねません。
 
常用する場合は、必ずケースに入れることをお勧めします。

・ケースは、タカチ電機工業(TAKACHI)の、プラスチックケース [SW-75S] が適当です。
 
ケース 加工図  GIF版 AVRWRTcase.gif (40KB)


底板に2mm〜2.5mmの穴を4個あけます。

AVRWRTの基板固定穴はφ2mmなので、
2φ×12mm程度の皿ビス4本で固定します。

ISPケーブルを通す、2mm×10mmのスリットを
あけます。 (写真中央のミゾ)

USBコネクター用に、16φの穴をあけます。

2φのスペーサーは入手が難しいので、
ABS樹脂4φ丸パイプをホームセンターで購入し、
長さ5mmで4個をカットします






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