title1公衆トイレ


町角にある公衆トイレ。みなさんもお世話になっていますね。昔は汚い、臭い、暗いと悪いイメージがありましたが、今は清潔で明るいトイレが増えました。でも、まだまだ「公衆」トイレには程遠いようです。

私は車椅子に乗っています。トイレは障害者用を使います。外出する時は障害者トイレの有無が問題になります。事前に調べなければなりません。調べる必要があるほど障害者トイレは少ないのです。今は公共施設に行けばあるだろう。そう、公共施設には障害者トイレが増えました。でも、「あること」と「使えること」は違います。使えないトイレもたくさんあります。
狭い、汚い、水が出ないは当たり前。トイレが倉庫になっていたり、通路に荷物があって通れなかったり。段差があって入れない所もありました。誰が使うんだろう???
障害者トイレは一般のトイレとは別に作られることが多いです。男女兼用で外とはドア1枚で隔たれているだけです。ドアを開ければ歩道や広場。みなさんはこんなトイレで落ち着いて用が足せますか?特に女性は入りたくないんじゃないでしょうか。これが障害者トイレです。
ハワイでは障害者トイレは一般のトイレの中にあります。並んだ個室の1つが大き目に出来ていて手すりが付いている。ドアの替わりにカーテンが付いている。これだけです。でも実用には十分でした。なにより一般の健常者と変わらないという気持ちになりました。

日本では障害者用に特別に作るという考えが強いです。今あるものは使えないから別に作ろう。法律で決まっているから仕方ない作ろう。作る人は使う人のことが分かってないから、出来たものは使えない。使えないから使わない。使わないから作らない。悪循環かな。
ハワイでは障害者でも使えるようにするという考えのようです。今あるものを使えるように改善する。子供でも使えるように、お年寄りでも使えるように、障害者でも使えるように、みんなと一緒に使えるように。使う人の視点に立って使いやすく作る。特別扱いはありません。だから気分よく使えます。

障害者福祉、高齢者福祉、日本はまだまだ遅れています。誰もが平等に気持ち良く暮らせる社会の実現は当分先のようです。


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