台湾
旅行記
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■ 九族文化村の一日
6/9(月)
■ 九族文化村
朝7時半に起きると、空は晴れていた。あでりーもしばらくして起き、8時50分に宿を出る。今日はバスで九族文化村に行くため、バスチケット売り場で路線バスのチケットを購入する。帰りは日月潭周遊バスで戻るつもりだが、そのチケットは買えず、車内で現金で支払ってください、とのこと。

バスに乗り、日月潭周辺のきれいな道を進む。大丈夫だとは思うが、念のため途中で運転手さんにチケットを見せ、九族文化村に行くことを確認した。ほどなく目的地に到着。

昨日購入したKKDAYのクーポンをスマホで表示させ、それをゲートでかざして入場するのだが、ここで小さなミスが発覚。クーポン画像を一人分しか保存してこなかったのだ。もう一枚はネットがつながらないと出せず、入場できない。この場所で無料Wifiがあるのかと焦るが、なんとか見つけてつなげることができた。これで無事に二人で入場し、ほっと一息をつく。

入ってすぐのところにあるヨーロッパ風庭園をぐるりと見てから、早めの食事をとることにする。フードコートに席をとり、店員から見えない位置で、持参した弁当をこっそりといただく。

文化村は山の斜面に作られており、斜面に沿ってロープウェイが設置されている。ロープウェイは何度でも無料で乗ることができ、これで斜面の下から上まで一気に登ることができる。乗るとすぐにきれいな景色が広がった。ワイヤーにツバメらしき鳥が止まっている。


ロープウェイからの景色
このテーマパークは、ガイドブックで見た時から行きたいと思っていたところだ。台湾に住むいくつかの原住民の集落や文化、伝統芸能が紹介・展示されている。各部族のコーナーに分かれており、住居や飼育小屋などを順番に見ていく。

吹き矢が10回100元(500円)で体験できるのでやってみる。紙に人の形が書いてあり、その的を目指して矢を吹く。あでりーと僕とで5回ずつやってみたが、あでりーはしっかり頭の部分に当てて、ご満悦だった。




吹き矢の体験

頭に当たった!
次へ歩いていくと、まじないのような儀式が始まっており、よくわからないが見てみることに。なにか説明や儀式的な所作がなされ、観客一人ずつ煙を体に振りかけられ、最後に小さな黒い石をもらった。石は手に持つだけで確かにパワーを感じられる気がした。

伝統楽器の体験コーナーでは、人が少ないせいか、開始時刻の前にやらせてもらえた。4つの音だけの木琴のような楽器で、簡単なメロディーを教えてもらう。あでりーと一緒に演奏しているのを担当の女性がビデオで撮影してくれた。

祭りで行われる出し物の遊びも体験できた。ボール状に編んだ竹細工を、長い棒の先でキャッチするというもの。女性の部族民が掛け声を教えてくれて、その合図でキャッチしてみるが、なかなかうまくいかない。交代でビデオを撮りつつ、子供のように遊ぶ。

伝統楽器の体験
色ガラスの実演のところでグッズが売られていて、ぴんと来たので、勇気がテーマの腕飾りを買う。良い記念となった。その後、メインとなるショーの会場があったが、13時半開始なので、また後で来ることにする。近くにあった博物館では、部族ごとの工芸品や衣装、道具などが展示してあり、かなり見応えがあった。

原住民の料理である竹筒飯(竹筒に入ったのおこわ)のお店があり、テレビで見てこれは必ず食べたいと思っていた。金針花(ユリ科の花)のスープと一緒にいただく。園内にある他の店はファーストフード的なものばかりで食指がのびなかったが、これはどちらも美味しかった。


竹筒飯と金針花スープ
部族の展示コーナーを最後まで見たあとは、家族向けのアトラクションのスペースに出た。ここで急きょ思い立ち、ジェットコースターに乗ることに。コースターは最後に水の中に突っ込むので水浸しになりそうだ。カッパが借りられるようだったがよくわからず、デイパックにカバーを掛け、抱えて席に座る。二人で乗るのは2004年のディズニーランド以来だから、実に21年ぶり! まずはコースターが最上部まで上がると、行き止まりになっていた。どうやって先へ進むのかと思っていたら、コースター全体が回転を始め、進行方向の逆を向いた状態で止まる。嫌な予感の通り、そのまま後ろ向きに進みだす。これには意表を突かれたが、中くらいの段差の下りだったので、なんとかこなせた。次にまた止まると正方向に向きを変え、一番の落差を一気に降りる。久しぶりの感触で不安もあったが、とにかく楽しもうと思っていたので、大声を出す。降りた先がプールになっているので、確かに水しぶきがかかった。それでも全身濡れるほどではなかったので一安心だった。と思っていると、近くで噴水のように水が吹きあがり、全身に水がかかる。その先でさらにもう一度水が吹き上がると、全身がびしょ濡れになった。台湾のジェットコースターは容赦がない。二人してもう笑うしかなかった。さいわい、リュックはカバーを掛けてあったので、無事だった。

いったん最後まで降りてから、二度目のロープウェイで登る。同じルートをゆっくり見ていき、ショーの会場に到着した。席に座って待っていると、定刻になっていないがショーが始まった。まずは客席の誕生日の人をステージに呼び、誕生祝のセレモニーがおこなわれる。その後、13:30ちょうどにショーが始まった。ステージの上方に電光表示板があって、そこに英訳の文章が出る。どの部族の、どういう意味の踊りなのかがわかるので、すごく見やすくて面白い。途中に二度ほど、演者が客席に来て飴を配ってくれた。かなり練られた演出で見ごたえがあり、最後まで楽しく見ることができた。素晴らしいショーを見せてもらい、大満足だった。


その後、アトラクションのコーナーで、あでりーはスクリューコースターに一人で乗る。吊り下げられた状態で回転しながら上下するので、僕はやめておいた。戻ってきたあでりーは、一瞬だったよ、と涼しい顔をしていた。

そこから再度ロープウェイで上までのぼる。これで文化村とはお別れをし、別のロープウェイに乗って日月潭のそばまで移動する。ロープウェイが山上に出ると、そこから日月潭が徐々に広がっていくのが見えた。声が出るほど美しい光景だった。快晴ではなく、雲間から光が差し込んでいて、さらに神々しく見えた。湖の畔の中州のようなところに、シラサギが数百羽、群れていた。


感激しつつ、ロープウェイを降りる。少し疲れたので、すぐそばにあったカフェで休憩。僕は久しぶりにアイスコーヒーを飲む。これで回復したので、昨日も訪れた伊達邵まで歩いていく。途中で小雨が降ってきたので、傘を差す。

昨日見つけた沢エビのフライを買いたかったのだが、残念ながら店が閉まっていた。その近くに、紅茶とスパイスで豆腐を煮込んだ名物料理「紅茶五香豆干」の店「素食 紅茶五香豆干」を見つけたので、辛味なしのほうを購入。あでりーは店の女性スタッフに進められて、小米(あわ)の酒を試飲していた。かなり美味しいらしく、迷ったすえに購入する。雨が一段と激しくなってきたので、女性スタッフに勧められ、買った豆腐を奥のテーブルで頂くことに。初めて食べる味だったが、すごく美味しく、ぱくぱくと食べてしまう。女性スタッフが紅茶も試飲させてくれたので、一緒にいただく。あでりーが前日、別の店で紅茶を探していた際、「試飲させてくれれば買うのに」と言っていたが、まさにそれができた。二種類飲んだうちの一方を購入する。酒と紅茶、合わせて780元なのに、700元にまけてくれた。女性スタッフは、祖母が茨城に住む日本人で、日本には3回くらい訪れたとのこと。スマホで写真を見せながら、英語、日本語、スマホで翻訳した文章などを交えつつ、いろんな話をしてくれた。彼女はさらに、酒を日本に持って帰れるよう厳重に梱包をし、箱の頭には、日本語でメッセージを書いてくれた。日本語が堪能なわけではなく、スマホで変換した日本語を見ながら、一文字ずつ写してくれたのだ。うまく書けてるかわからないけれど、と恥ずかしそうに話してくれたが、大感激だった。

とてもいい時間を過ごし、いいものを買えた。あでりーが折り鶴を折って渡すと、女性スタッフは嬉しそうにしていた。バス停も教えてもらえたので、そのほうに進む。雨も少し弱くなっていて、バス停はすぐに見つかった。

食事と買物をした「素食 紅茶五香豆干」。本当にいいところ!

紅茶五香豆干。美味しくて一気食い!

女性スタッフのメッセージ。泣ける!
帰りは日月潭の周遊バスで戻る。料金は一律26元だと調べてあり、二人で52元を運転手に渡す。運転手が行き先を尋ねるので、終点の日月潭だと答えると、26元ではなく30元だとのこと。あと8元足りないので、降りる時に払うことにする。景色を楽しみつつ乗っていると、すぐに到着。いちばん最後に降り、8元がないので10元を入れる。お釣りはないようだが、まあよしとする。

水を購入し、いったん宿に荷物を置いてから周辺を歩く。おみやげをいくつか買い、あでりーが昨日から目星をつけていたスイカの切り売りを購入。パイナップルも欲しかったが、袋に虫が入っていたのでやめる。

夕食は、いろんな店を見たうちで、日月潭名物の沢エビのフライが一番安い店「翔喜餐庁」に入る。沢エビのフライのほか、これも日月潭名物・奇力魚のフライ、エビ焼きそばを注文。フライはどちらも美味しくて、いくらでも食べられそう。焼きそばは、台中でも思ったが、麺そのものがすごく美味しい。焼きそばを完食し、残り2種はテイクアウトにしてもらう。店の青年もすごく感じがよかった。

翔喜餐庁

左から、焼きそば,奇力魚,沢エビ
宿に戻り、持ち帰った切り売りスイカを食べる。日本のスイカと少し違い、フレッシュで美味しいので、すぐに食べてしまった。あでりーが先にシャワーを浴び、僕は使ったお金を記録してから、たまっていた日記を書く。あでりーはシャワーから出てビールを飲み、絵日記を書いていた。
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