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Saxophoneフラジオ練習方法

作者の経験をもとに簡単ではありますが、以下に「やっておくとよいだろうな」と 思うことをまとめてみました。
「フラジオができない」「なかなか思ったように出ない」とお悩みの方、一度 タメしてみてはいかがでしょう?
0.知らぬ間にフラジオの運指を使っていることありませんか?
最高音近くの「ミ」「ファ」をサイドキーを使わない運指で
演奏したことはありませんか?
    
この運指で出している音、ジツは「フラジオ」です。
この音を出しているときの感覚をまずは覚えておきましょう。


1.アンブシュア作り
フラジオは正しいアンブシュアでないとなかなかうまく出ません。
(…と偉そうに書いていますが、正しいアンブシュアが何か…ははっきりと分かりません)
ただ、1つ言えることと言うとハーモニクスの倍音列を思いのままに操作できるようになると、
フラジオは格段に出しやすくなります。
最低音の運指(Bb)のままで口や息をうまくコントロールできると
Bb(運指の音) → オクターブ上のBb → その上のF → さらにオクターブ上のBb → D → F → Ab → Bb → C →…
というように、倍音列の音を出すことができます。
もちろんこれより上の倍音列も出ます(…というより、より上の倍音の方が簡単に出る)が、
フラジオを演奏するに当たって一番肝心なのは上記にあげたうち、
「Bb→D→F→Ab→Bb」あたりの倍音(第4〜8倍音)をコントロールできるかどうかです。
このあたりを自在にコントロールできれば、あなたにとっての「正しいアンブシュア」
用意できたと思ってよいでしょう。
コツとしては、「息のスピード」をコントロールすることなのですが、
上下の歯で締め付けるのではなく「口の左右から内側へ締める」という感じです。
どちらかというと、リードのクッションをしている下唇は「かえって厚い」と思います。
自在にコントロールできるかどうかのチェックには「正露丸のテーマ」のような
ファンファーレを吹く方法が身近でオススメです。自分でも楽しめますしね。


2.ロングトーン
どこにでもつきまとってくる「ロングトーン」ですけれども、
フラジオでも楽器はもちろん、自分がフラジオに慣れるためにも必要だと思います。
また、それと同時に楽器や奏者に合ったフラジオ運指を見つけるのもよいでしょう。
運指を知っていても音質や音程があまりにも悪すぎたら「雑音」に他ならないでしょうから、
ロングトーンをしながら、自分に合ったフラジオを見つけていきましょう。


3.運指の練習
標準音域内の運指と異なり、フラジオは倍音列を用いた運指のため複雑な運指が多いです。
場合によっては、音程や自分の出しやすさなどを考慮することにより、半音階を演奏する際、
運指が大変難しいこともしばしばあるでしょう。
これに慣れる一番の近道は「普段からフラジオ音域を含めた音階練習」というわけで、
半音階スケール・アルペジオの練習をする際にフラジオ音域まで入れるとよいと思われます。
もちろん、自分自身で使いやすい運指を開拓していく…ということもよいでしょう。

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