バトルゴリラ【クリスタルソフト】


たった一人で悪に立ち向かう勇者、例えばスタローンやシュワルツネッガーが心を鍛えるのに使ったゲーム、 と言われているかは定かでないが、一概にウソだと思えない、そんなゲームがこの 「バトルゴリラ」である。 このゲームは”コンバット シミュレーター”と銘打たれ、アクションゲーム系に属する。 ゲーム内容は、プレイヤーが操作するゴリラ軍曹が、各ステージ毎に配備された敵戦力を
@少ない武器消費ポイントで
A少ないダメージで
Bいかに速く敵を全滅させるか、

といった戦略と戦術が試されるものとなっている。敵は機銃を持った兵士に始まり、射撃陣地、ジープ、 装甲車からチャレンジャー・レオパルド2といったMBT(主力戦車)、更に空には支援小型戦闘機など、さまざまだ。
武器についてもかなりのこだわりが感じられる。ナイフからはじまり(拳もあり)機関銃、対戦車砲、 対空ミサイルランチャー、迫撃砲など、多彩なラインナップでお客さまをお待ちしています状態で、 けっこうアーミーマニアなどはこだわりで武器選択したくなるところです。基本的には対人用として機関銃や迫撃砲、 対車輌用としてバズーカといったところであるが、支援戦闘機が飛来するステージでは対空兵器も持って行きたい。 ポイントを抑さえるため、対戦闘機は機関銃でも対応可だが、高い地形で攻撃しないと効果が期待できないので、 位置取りするまでにかなりダメージを受けてしまう。ジープなどに対しては携帯性の高い手榴弾が意外に威力を発揮するが、 射程距離が短いため、接近時は注意が必要だ。また、MBTに対しては通常はATM(対戦車)ミサイルを使用するが、 ある程度貫通力を期待できる無反動砲で装甲の弱いところを狙えば低ポイントで撃破できる。敵がゴチャゴチャいる場所へは、 命中率は低いが射程や破壊範囲が広い上、リーズナブルな迫撃砲をとりあえず連続発射するのも、 敵の集中攻撃を回避する手段として有効だ。他にも各ステージの地形特性や敵の種類によって多種多様な戦術組み立てが楽しめる。
次にダメージポイント。さすがに、一人で殴り込みをかけるので、ノーダメージでクリアは不可能であり、 いかにダメージを抑さえるかがポイントになる。携帯性が高いあるいは装填速度が速い武器を携帯中はスキが少ないので、 比較的ダメージを受けにくいが、破壊力はさほど期待できない。 逆にMBT攻撃の際に使用するATMミサイルは携帯性が最悪の上、装填速度も長いため、 構えてから発射するまでに苛烈な攻撃を浴びる。中でも、MBTが発射してくる主砲は大ダメージ必至の一発だが、 基本的に主砲の射程外で発射できる武器はないため、少ない被害でいかにMBTを破壊するかがポイントになる。
そして最後はスピード。いかにムダなく行動し、敵を撃破するか、である。高速移動できる平地をできるだけ利用し、 草地や水辺など移動力を激減させる上、敵の格好の標的たらしめる地形はできる限り避ける。 その中でも、敵のマシンガン掃射の盾となる壁などの障害物利用は、基本行動の一つとしてクセをつけたいところだ。
これらの要素を熟知してこそ、はじめてゴリラ軍曹に認められる勇者となり得るわけであり、 軍曹の戦歴記録を塗り替える第一歩となるのである。
また、ステージは全部で8つ用意されている上、更に裏ステージが8つもあり、全てのステージで最初から登録されている ゴリラ軍曹の戦歴を凌駕するには、かなりの気合と根性が求められる。売店でポケットから小銭を出す際に、 誤ってM68手榴弾を落とす、あるいはクローゼットにカールグスタフ無反動砲が立てかけられている、 といった生活スタイルが求められる。

ゴリラ軍曹に腐った根性を鍛え直してもらう




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