結構クリアするのが難しいと言われていた「シュヴァルツシルト」をなんとかクリアしたことで、
その魅力にドップリと漬かってしまったオレは当然続編を期待していたワケで、
そんな期待の中、ようやくこの「シュヴァルツシルトU」はリリースされた。
第一作目のユーザーインターフェイスを継承しつつ、シュヴァルツシルトの世界観をより膨らませたこの第二作目は、
前作でのプレイにあたってのノウハウを持っていれば、難なくゲームに入りこめるのだが、
その際に幾つかのウレしい発見があり、工画堂のゲームに対する熱心な取り組みを垣間見ることができるのダ。
まず、亜空間移動。
亜空間移動は、艦隊を自国の惑星に瞬間移動する航法だが、前作では、移動先惑星を指示する際、
惑星の名前一覧から選択して指定する方法であり、これだと惑星の名前と位置を覚えておかないと、
宇宙のどの辺にある惑星なのかが分からず、戦略判断ができないデメリットがあった。
Uでは、移動先惑星を選択の際、一覧の惑星名にマウスカーソルを合わせると、その惑星がある宙域マップも同時に表示されるので、
艦隊の戦略行動が非常に行い易くなっている。
次にシステム系。
前作では、ゲームプレイ時にドライブ1と2にそれぞれDisk AとBの2枚を入れておく必要があったため、
ゲームセーブ時には、ドライブ2のDisk Bをイジェクトした後にユーザーディスクを入れる必要があり、
頻繁にセーブする必要がある場面等では、かなり煩雑な作業を強いられたが、
Uではゲーム開始時にドライブ1のDisk AをDisk Bに交換するだけで、ドライブ2はユーザーディスク専用として使用できるので、
いろいろな戦略を試すためにセーブ・ロードを繰り返す必要がある時など、大変ラクになった。
また、コマンドキャンセル時にマウスの右クリックが対応するようになったので、操作性も一段と上がったと言える。
さて、次にゲーム要素だが、戦艦が用途別に開発・建造するように変更されている。
これは、主に艦隊戦を行うための格戦闘タイプと、惑星攻略を行うための爆撃戦タイプの2種類の戦艦であり、
これにより戦略行動別に艦隊を編成する必要が出てきたのだ。
なお、NT開発(戦艦レベルUP)は格闘→爆撃→格闘→・・・と交互にアップされていくため、投資は計画的に行いたい。
また、艦隊戦等における敵軍の艦隊行動も、前作ではこちらの旗艦以外は攻撃してこなかったが、
Uでは積極的に攻撃してくるようになったので、今までの旗艦オトリ作戦は通用しないゾ。この辺は要注意だ。
他にも各国家の元首のグラフィックが追加されたりしており、ビジュアル的向上も期待できるのダ。