今まで幾つかのスペースシミュレーションゲームをプレイしてきたが、
秀逸の作品を挙げるとすれば、やはりこの「シュヴァルツシルト」は外せない作品と言える。
銀河系外縁の辺境地域にあるジロ星団を舞台にしたこの作品は、オープニングから精緻な渦巻き銀河のグラフィックを見せつけてくれ、
当時88から98にグレードアップして間も無いオレを驚愕させてくれたものだ。
また、ゲーム画面もかなりシステマチックまとまっていて、工画堂のイイ仕事っぷりが98でも健在であることを再確認できたことは言うまでもないが、
今までの「覇邪の封印」を初めとするRPG系から、スペースシミュレーションゲームという新ジャンルへの挑戦が、
かなりオレ的に期待の的となり、シリーズ化された後もオレにプレイさせ続ける結果となったことも付け加えておきたい。
さてゲーム内容だが、シリーズを通じて共通していることは、ある一つの宇宙国家を担当して、そこで戦艦を開発して宇宙艦隊を編成して他国と戦い、
同盟国と力を合わせて領有する星域を増やしつつ頑張るが、宇宙的な危機が襲いかかってきて、かなりヤバい状態になる。
しかし、希望の光が差し込み、見事に危機を打開してエンディング、といったストーリー展開となるのダ。
当然、作品毎に違ったシナリオ展開となっているが、どのシナリオについてもプレイボリュームは十分であり、
この第1作目についても怒涛の展開が待っているゾ。
ゲーム開始後は、戦艦開発レベルである”NT値”と艦隊編成数の”ST値”に投資して、徐々に戦艦レベルあるいは艦隊編成数をアップしていくこととなるが、
強力な戦艦を建造するには、資金と資源もそれ相応に必要となるので、それらを供給できる惑星あるいは資金帯や資源帯などの権利確保がかなり重要となる。
最初は反乱軍の鎮圧という国内の問題が発生しているため、外交や外征はできないので、資金と資源の供給に苦労する上、
鎮圧すべき反乱軍は自軍よりレベルの高い戦艦を配備しているので、早急なNT値投資&戦艦建造が急務となり、一刻を争うゲーム進行を余儀なくされてしまう。
反乱軍鎮圧後は外交で同盟を組んだり、他国へ攻めこむことも可能となるので、なんとかこの難局をうまく切り抜けよう。
敵との艦隊戦あるいは惑星制圧戦は、遭遇した艦隊が総旗艦となり、運用配備されている最大4艦隊が戦いに参加することになる。
当然敵軍も4艦隊まで参加するし、双方に同盟軍が入ればそれぞれ最大4艦隊出撃してくるので、大艦隊戦に発展することもしばしばだ。
この戦闘モードは、遭遇した艦隊以外に、全然離れた空間にいる味方艦隊も参加できるという特色があるので、
常に敵軍と敵同盟軍全体の艦隊配備状況を把握しておく必要がある。
逆に、艦隊の戦艦レベルアップのために、自軍の艦隊を解散して本国で新たに艦隊編成したとしても、最前線に1艦隊でもいれば、
その最前線艦隊が敵艦隊と遭遇した際に、本国で再編成した艦隊でもすぐに参加できるのだ。
戦いでは、敵艦隊はこちらの総旗艦あるいは惑星めがけて突っ込んでくるだけなので、うまく回り込んでいち早く敵の総旗艦を叩こう。
終盤では、かなり苦労する事態に陥るが、同盟国と力を合わせて宇宙の平和を勝ち取ろう。