■8月29日サルサ社会学 |
サルサの歴史や音楽、社会学のような本当に大学で行われる専門講座のようであった。 | |
リズム |
とっても面白いワークショプであった。パーカッションの専門家であり、ダンスも教えるプエルトリコ人の講義。リズムの取り方を譜面で示したり、体の動かし方、筋肉の使い方、パーカッションのリズムの取り方を楽器別に説明していた。ダンスでは、クラベ・スタイルで、カン・カン・カーン・カーン・カーン、ツー・スリーのリズムでかなりのタメが入るパタン。日本にはあまり馴染みのないテンポの取り方だと思う。また、アンダーアームターンには8種類の手の組方があること。またそのバリエーションとして、続いてインサイドターンの8パタンを実演した。 |
クラベ |
こちらもクラベスタイルのステップ。まず、5・6で左足前、1・2・3・4で左足後ろのパタン。ペアではなくソロでダンスのレッスンであった。彼は、ミュージカルダンサーのようで、大声でアクションを大きくとっていた。踊り方は、ジャズ・ダンスのよう。レッスンには、各ダンサーが参加していたものの、見よう見まねでなんとかついていく人、さっぱり分からないという人、クラベの質問もあり、このクラベスタイルはダンサーにも理解しにくいものなのだなと実感した。 |
■8月30日 |
残念!このセミナーには出席できず。 |
ルエダ |
このワークショップは、一番楽しかったし、なにより参加者全員楽しんでいたようだ。講師は、ロスでヤング向けにサルサ指導しているトーマス。今回はRuedaルエダという、複数ペアでダンスをしながら、パートナーを替えていくダンスのテクニック。内容はトーマスのオリジナル。 |
ニューヨーク |
ワークショップ終了後多くの人が彼のところに集まるぐらいの人気のエンジェルが講師。オン・ツーの取り方で、巧みなステップを披露。ニューヨークのショーダンス的な足技、腰の動きを指導。ステージのパフォーマンスにも彼がディレクターを務めるチーム・ニューヨークが出演し、スピーディな足技、ペアダンスは多くの人気を集めていた。彼は、時折、日本語でイチ・ニ・サンと大の日本びいき。 |
■8月31日プエルトリコ |
プエルトリコ・スタイルダンスということで、これまでと同様のクラベスタイル。それに基本的なペアダンスのステップと簡単なバリエーションが加わった。レッスンには、曲に言葉で12345678とカウントを入れたテープを使用していた。 |
ダンスと曲のアレンジ |
会場のフロアダンスで注目を浴びていたジョシーのワークショップ。前半は、曲の構成とダンスステップの関係の講義。導入部、メロディーライン部分、コーラス部分、アドリブ、ブレイク、エンディングなど、曲の展開に合わせて、どのレベルで踊るか、あるいは、どうブレイクするかを説明。彼らの踊りは常々曲を意識して踊っているため、アドリブであっても曲の構成に合わせた踊りが自由にできるのである。見ていて気持ちがいい。最終日にバンド演奏に合わせてステージで踊ったが曲の展開に合わせてブレイクがバッチリ決まっていたのは本当に驚いた。 |
まとめ |
最後のワークショップということもあって、前半は質問を受けましょうということに。ここで面白かったのは、世界各国のダンサーたちがとっても戸惑っていることが分かったことである。クラベやオン・ワン、オン・ツー、オン・スリー、それだけではないが各国で少しずつ踊り方が違うし、それ以外のステップではうまく踊れなかったようである。会場からは、お父さんから教えてもらった踊りはこうで、ステップがどうのこうではないとかさまざまな意見・質問がでた。ステイシーは、「クラベとオン・ツーは基本的には同じになる」「いろいろなステップがあっていいが、ダンサーとしてはそれを知る必要はある」「初心者にはオン・ワンで教える方が分かりやすい」「一番重要なのは、カウント。どこが小節の頭かはハッキリ分からなければならない」とテキパキと答えていた。彼はとっても明るく楽しい。日本にも何度が来日したこともある。最近では、大阪パタパタのサルサ・ダンス・コンテストに来られていた。 |