CULTURA LATINA-3
1997.4時点でのサルサ事情レポートです。


大阪には本格的なサルサクラブ「パタパタ・デ・ラ・サルサ」が帝国ホテルに昨年オープンし、今月1周年記念ダンスコンテストが開催されます。東京でも、キューバ・サルサコンテストが先ほど開かれたところです。関東では、ダンススクールが次々とできていまして、アダルトな男女のダンスの場として、定着しています。1月にはテレビ番組で、社交ダンス対サルサダンスの特集が、ゴールデンタイムで流されたそうです。残念ながら私は見ることができませんでしたが。

いまのところ、サルサはNYからロス、中南米、スペインなどではやっています。音楽とダンスが切り離せないスペイン語圏の文化です。老いも若きも、クリスマスや誕生日、結婚式、なんでもパーティとつくとサルサです。日常生活の中で息づいている彼らに切り離せない音楽とダンスといえます。特に、男女ペアで踊るので、楽しくもあります。おばあさんと中学生が一緒に踊ることも多々あります。日本では考えられませんね。すべての世代で楽しめる音楽、しかもダンスというのが日常生活に浸透しているとは。

戦後、日本にもラテンブームがありました。マンボです。当時広島にもダンスホールがあり、粋な男女が踊り明かしたといいます。ところで、昨年広島に、ペレスプラードというとても有名なバンドがやってきました。国際会議場が超満員でした。ほとんどが、60歳以上だったように思います。しかも夫婦で来られてました。そういう時代を懐かしく、いつまでもよき音楽が心に刻まれて、当時の青春時代が思い起こされるのではないのでしょうか。今のサルサは、現代のビートに乗っているので、かなり複雑でテンポが早くなっています。ちょっと高齢者にはきついかもしれません。

サルサのいいところは、何といっても男女ペアのダンスで、明るく楽しい、クラブスタイルのダンスであることです。社交ダンスなどのように技術を磨いてコンテストにでるとか、ショーでみんなに披露するというものではありません。日常的に楽しむダンスなのです。そういう意味では、ダンスレッスンなんていうものは本来ないものです。パーティで自然と覚えていくものです。社交ダンスももともとそういう社交界のダンスでしたが、日本に上陸したら、教室になってしまい、社交界で自由に踊るというよりも、技術を磨くあるいは、レッスンでしか踊らないという結果になるケースも多いと聞きます。そこは、日本人たる勤勉さゆえ、純粋に楽しむということができないのかもしれません。

サルサについても、日本人がレッスンに励み、テクニックを身につけているのを見て、中南米の人たちは、奇妙にあるいは、変なやつと思っているかもしれません。音楽を心から楽しみ、自然と体が動き、その結果、ダンスのステップへという流れではないのですから。踊りのテクニックに走り、体全体でリズムを感じていないと思うでしょう。実際、中南米の人たちの多くは、あまりテクニックはありません。でも、とても楽しいのです。それで満足しないのが日本人たる由縁なのか、所詮彼らのリズム感を真似できないので、テクニックで楽しもうとするのかもしれません。

私たちのダンスパーティは、中南米の人が多いのですが、最近日本人がかなり増えてきました。中南米の人は数が一定なのでそうは増えません。パーティの前半は多くの日本人でダンスをはじめて体験する人がほとんどでレッスンに参加してとりあえずは、どんなものかみてみたいという感じです。中頃から中南米の人がかなり繰り出し、汗だくだくで踊っています。最近ブラジル人が多く、彼らはサルサではなく、アシェーというサンバスタイルの音楽でセクシーに踊ります。多くはペルー人です。そのほかでは、プエルトリコ人、ベネズエラ人、アメリカ人らです。広島でもサルサダンスを知っているという日本人もいますが、普通ではありません。東京在住のときにクラブにいったことがある。イギリスで知った。カナダ留学のときに知った。プエルトリコ留学で知った。など、様々です。

曲は、サルサが中心にしたいのですが、先ほどのブラジルのアシェーやドミニカ発祥のメレンゲ、ラテン・ラップ、マカレナ、ランバダ、クンビアなどのリクエストが多く、現在はやりのラテンダンス音楽はほとんどカバーしています。これは、私が東京、NY、マイアミ、キューバ、ペルー、メキシコで仕入れたものです。単に個人の旅行で行っているのですが。ただ、レゲエはかけません。

ダンスのスタイルは、NYスタイルです。国によってそれぞれなのですが、日本人に一番会いやすく、おしゃれだからです。ペルー人、ベネズエラ人、プエルトリコ人それぞれ違います。とても分かりにくです。NY式は日本のサルサバンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスがサルサダンス講座のビデオを出しており、それがNY式であったことと、私が東京で勤務していた当時、NY式の教室がしっくり来てとてもよかったことが理由です。もちろん、デラルスのメンバーもNY式です。

長々と書きましたが、日本でも東京、大阪以外にも、中南米人が全国各地で働いており、彼らを通じてダンスの場ができ、ダンスのイベントも多数開かれています。是非、一度体験講座で取り上げていただき、多くの人にその楽しさを知っていただきたいものです。現在、横川のウィング・クラブの協力を得て、パーティは、4時から10時の6時間開催していますが、1ドリンク付きで1500円です。

切り離せないサルサとダンス
いまのところ、サルサはNYからロス、中南米、スペインなどではやっています。音楽とダンスが切り離せないスペイン語圏の文化です。老いも若きも、クリスマスや誕生日、結婚式、なんでもパーティとつくとサルサがかかります。日常生活の中で息づいている彼らに切り離せない音楽とダンスといえます。特に、男女ペアで踊るので、楽しくもあります。おばあさんと中学生が一緒に踊ることも多々あります。すべての世代で楽しめる音楽とダンスというのは、日本では考えられませんね。 ペルーやキューバ、マイアミなどを旅行しても、まず、サルサの話から入るとすぐに友達になってしまいます。ダンスの格好をするだけで、ニコニコされます。パーティでも踊るとヤンヤヤンヤで、丁度日本のカラオケで外国人が歌うというときの盛り上がりのようです。 戦後、日本にもラテンブームがありました。マンボです。当時広島にもダンスホールがあり、粋な男女が踊り明かしたといいます。ところで、昨年広島に、ペレスプラードというとても有名なバンドがやってきました。国際会議場が超満員でした。ほとんどが、60歳以上だったように思います。しかも夫婦で来られてました。そういう時代を懐かしく、いつまでもよき音楽が心に刻まれて、当時の青春時代が思い起こされるのではないのでしょうか。今のサルサは、現代のビートに乗っているので、かなり複雑でテンポが早くなっています。ちょっと高齢者にはきついかもしれません。

日本上陸サルサ・ダンス・レッスン
サルサのいいところは、何といっても男女ペアのダンスで、明るく楽しい、クラブスタイルのダンスであることです。社交ダンスなどのように技術を磨いてコンテストにでるとか、ショーでみんなに披露するというものではありません。全くない訳けではありませんが。日常的に楽しむダンスなのです。そういう意味では、ダンスレッスンなんていうものは本来ないものです。パーティで自然と覚えていくものです。社交ダンスももともとそういう社交界のダンスでしたが、日本に上陸したら、教室になってしまい、社交界で自由に踊るというよりも、技術を磨くあるいは、レッスンでしか踊らないという結果になるケースになったと聞きます。そこは、日本人たる勤勉さゆえ、純粋に楽しむということができないのかもしれません。

サルサについても、日本人がレッスンに励み、テクニックを身につけているのを見て、中南米の人の中には、奇妙だ、あるいは、変だなと思っている人もいます。日本人は、「すぐ、勉強したがる」といわれたこともあります。音楽を心から楽しみ、自然と体が動き、その結果、ダンスのステップへという流れではないのですから。踊りのテクニックに走り、体全体でリズムを感じていないと思うでしょう。実際、中南米の人たちの多くは、あまりテクニックはありません。でも、とても楽しく踊っています。それで満足しないのが日本人たる由縁なのか、所詮彼らのリズム感を真似できないので、テクニックで楽しもうとするのかもしれません。私がサルサダンスと出会ったのは、アメリカ留学中にベネズエラ人から教わったのですが、その後は、広島でペルー人のパーティで教わりました。だから、ラティーノとしか踊ったことがなかったのですが、東京で日本人のスクールに通ったときにあまりのテクニックを持っているのにびっくりしたのと、日本人同士で踊ることに奇妙さを感じました。そのとき、「ペルー人ってダンス知らないから。」ということを言われてびっくりしてしまった。しかし、私も日本人、だんだんテクニックを覚えるほうが楽しくなってきました。

サンバは日本人の間でもよく知られていますが、社交ダンスなどでやるサンバの動きは、実際ブラジルに行ってみても、私たちのパーティで踊っているブラジル人を見ても、見たことがありません。全く違った動きをしています。踊りのスタイルが日本人向けになったのか、古いスタイルのままなのか、よく分かりませんが、ダンススクールの弊害なのでしょうか。中々スタイルは変わらないのかも知れません。