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待ってました!1999年ブラジル空前のヒットを飛ばした
名画「オルフェ(リメイク版)」が広島で上映!
2001年1月27日〜2月9日、横川シネマにて大公開!
Reported by Rin-chan
【映画の概略】
監督:カルロス・ヂエギス 音楽:カエターノ・ヴェローゾ 出演:トニ・ガヒード
カーニバルのパレード優勝を目指す青年オルフェと、純朴な少女ユリディスの恋を、古代ギリシャのオルフェウス伝説に準えながら、壮麗なリオのカーニバルの狂騒の中に描いた、ロマンティックで胸を締め付けるラヴストーリー。カーニバルの圧倒的なエネルギーと高揚する祝祭感。躍動的なサンバのリズムと、まばゆいばかりの史上最多色映像に彩られて、エモーショナルな愛のドラマが展開する。
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1956年に公開された「オルフェ」を見ていない方のためにおさらい。
「オルフェ」は、ギリシャ神話をもとに書き下ろした戯曲で、
56年の作品はカンヌグランプリをとりました。お父さん、お母さんの世代の方には懐かしの名画といったところです。映画の音楽もフェリシダーヂ、カーニバルの朝など名曲揃い。ただし、56年の作品はフランス映画として公開されたため、現地ブラジルではフランス語の吹き替えをさらにポルトガル語に吹き替える(しかもリオが舞台のくせに、サンパウロなまりの俳優が吹き替えした)だったため、ブラジルでは不人気。それが今回、単なるリメイクとしてだけではなく、現在のブラジルの真実、家族の愛、そして死をも超える愛の情熱を描く
20世紀最高の究極の愛の物語としてよみがえったのです!(オスギのごとく説明してみた)。ファベーラ(スラム)の超モテモテ男を演じるのは、ブラジルのレゲエバンド・シダーヂネグラのボーカル・トニーガヒード。マッチョって感じの男です。カーニバルのシーンは98年のカーニバルで実際に撮影されたものでど迫力ですぞ。
【ストーリー】
「神も嫉妬する」ファベーラの人気サンバチーム「カリオカ」のリーダー・オルフェは、ファベーラ中の人間から愛されつつも、何か満ち足りない日々をおくっていた。女にも不自由のない暮らし。しかし、親戚を頼って田舎からでてきたユリディスという女性と運命的に出会い、二人は恋いに落ち、彼のアモールと才能はピークに達する。すべてを捨ててユリディスと生きる決心をしたオルフェ、しかーし、そこには二人を引き裂く「悪」と「嫉妬」が…。ひとことでいうなら、『死ぬまでサンバ!死んでもサンバ!』というところでしょうか。
【おすすめポイント(マニア向け)】
1.なんといっても、原色使い多彩なカーニバルの映像。(→私はここで泣いたよ)
2.ファベーラ(スラム)にパソコンと携帯電話が!
3.カエターノベローゾちょっと出演。
4.タンボリンの返しうちのソロ(家帰って速攻練習)
5.オルフェがSOU VOCE(カエターノベローゾの作品)を歌うシーン。とろけます。
感想 |
■横川シネマで公開中の「オルフェ」(ブラジル映画)を見ました。
感想は、すごかったです。見ている間、釘漬けになり、圧倒されました。私の映画歴の中でも、トップクラスの映画です。
スラム街の生活の姿。何でもあり、何事もあっても不思議でない世界。その中から生まれたサンバをはじめブラジル音楽は、そんな状況とは正反対の平和な日本の部屋で聞いていたところで何になるのだろうか。映画の中の音楽は素晴らしい。私もブラジルには2回行き、スラム街は遠くからブラジル人に説明してもらっただけです。しかも、そこに小畑氏たちの活動があることも、すごいことです。また、そのスラムから出れない運命。清いものが潰される生活。その中で生きていく人たち。
是非とも見てほしいです。
自宅に帰ってから、「知っているつもり」で、「盲目の旅芸人101歳最後の瞽女(ごぜ)小林ハル」をやっていました。最後のほうだけですが、考えられないほどの辛い人生の中での、人間国宝とまでなった、本物の生き様の芸の素晴らしさ。
(joe)
■オルフェ、見ました。圧倒されてしまいました。すごいです。
ファベーラ(スラム)の様子がまざまざと映し出されていました。かつて僕が過ごしたサンパウロのファベーラと、そっくりの風景でした。
(Senor Obata)
■実は私もおいおい泣きながら感動してみました。ラストシーンの、死に直面しながら、お父さんは笛を吹きみんなは足でリズムを取るシーンが、忘れられません。
そこでようやく、サンバの歌詞の中によくでてくる「サンバは死なない」とか「サンバは終わらせない」とか「人生は回る」とか意味が実感できたのです。
サンバが「悲しみ」から生まれ出ていることを知った時私はますますブラジル行きたいという気持ちになりました。
(Rin-chan)
■オルフェ観ました。もう、凄いの一言に尽きます。
あまりのショックに当分イスから立ち上がれませんでした。
愛情と憎しみ、悲しみ、そして心の叫びから生まれたサンバ。
平和な国に育った私達には理解し難い、壮絶な世界がそこにはありました。
(Tomo-chan)
■先週カナダから帰ってきて、メールを見てすぐ「オルフェ」を見に行きました。樹氷とか氷海とか白銀の世界から頭がなかなか抜けないかと思ったら、ぐんぐん引き込まれて今は音楽が耳から離れません。
しかし何という悲しい話だったのでしょう! ラストシーンでオルフェが死んで、父親がかすれた笛を吹き、スニーカー少年が泣き、警官が拳銃で地面をなぞり、青年が膝を打ち・・・何だかとても凄いシーンでした。音楽が映像化されたみたいな。
それとスラムの下に地獄がある(地獄の入り口がある)という設定は、オルフェウスの解釈をラテンの世界で現わしていてそれが神話でないだけに胸をうたれました。
(T.Miyako)
■人間って最後は踊るしかないんだろうな。
(Moto)
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