Junk Guitar 修繕記

           1・GRECO-FV 修繕記 

A・準備しましょかね。 B・接着開始!果たして.....。 C・何とか接着出来たではにゃいか! D・パテ埋めして塗装の準備+ヘッドの塗装剥離 E・そして「全塗装を剥がして...しまえ!」 F・ナット付けとツキ板&ピックガードの製作 G・削り込みとツキ板貼り H・ピックガード用ボディ落とし込み I・ヘッド整形とバインディング貼り J・サンディング K・とりあえずサーキット関係を先に L・目止め M・さぁ〜て、いよいよ下地調整だ N・いよいよ塗装!Top&Back とボディのクリア吹き O・秘密のインレイ作業  P・ヘッド裏の塗装&付録・ピックガードの造り直し  閑話休題 Q・ヘッドの塗装 R・再度ボディのクリア吹き 付録?埋木をしなきゃ! 付録2さらなる補強 S・ナット整形 T・ネックの塗装 閑話休題2  U・磨きに磨く  V・ロッドカバーの作製 W・最終チェック・祝完成!

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さて、割と楽?そうなところでGRECOのFVモデルから修理を始めていきます。

しかし、何せ20年以上前にポッキリ逝ったものです。果たして付くのでしょうか?


A・準備しましょうかね。

 

 割とキレイにパックリ折れていまして、木部の欠損部分も少なく傷口もぴったりと合います。クラフトの達人であり何でも出来る、知人のkitaさんの助言に従いエポキシ系の接着剤を購入して、作業に移りたいと考えています。

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B・接着開始!果たして.....。

   

 さて、エポキシの調合が終了した所で早速接着。工具は後々の色々な修繕を考慮に入れ、余分に購入しました。ちょっと荒っぽい固定の仕方ですが、これで24時間静置することにします。上手く接着できるのでしょうか?少々(かなり)不安ですが、推移を見守るしかありません。

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C・何とか接着出来たではにゃいか!

  

 およそ24時間静置後、押さえの木片を取り(ヘッド表に少し木片が残ってしまいましたが)様子を見てみます。かなり汚い感じですが、欠損した部分以外はしっかりと接着されているようです。試しに、押したり引いたり多少強引に強度を確認。「うんうん、これなら弦の張力に充分耐えられるぞ」という強度になりました。塗装部分の欠けた所は、パテを黒く着色して埋めることにします。その後、はみ出た接着剤と傷はヤスリとコンパウンドできれいに仕上げる予定です。

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D・パテ埋めして塗装の準備+ヘッドの塗装剥離

    

 接着部分が完全に硬化したので、ルーターで木部を多少広めに露出させ、Kさん・kitaさんアドバイスの下、木工パテで埋め込んでいきます。この後、塗装の下地調整にサンディングして画像の状態まで来ました。しかしこのポリ塗装は塗幕が厚い。そして、この際だからヘッドにツキ板でも張ろうかなとも考えつつ......ヘッドの塗装を剥がしてしまいました。ここから約3mm削りこんで、バインディングを巻いたツキ板を貼ろうと思っています。どうせやるなら「だんなモデル一号」で、徹底的にやりたいですね。パーツ集めと配線レイアウトも考えなければ。カラーも黒から味のある色にリフィニッシュしょうかなぁ(出来るのかよ、をい…)。欲は膨らむヾ(=^^=)ゞ

 だんなの塗装の剥がし方:塗幕はポリだから熱を加えれば、きっと柔らかくなるに違いない。柔らかくなったらノミ&カッターで、余り傷も付けずにペロっとめくれるに違いない…では物は試しドライヤーで熱くしてやってみよう!『ダメだったらヤスリかぁ?めんどくさいなぁ…』しかし、ビンゴでした〜!ヘッドの塗装剥離の作業に、20分もかからなかったです。

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E・そして「全塗装を剥がして...しまえ!」

 黒のFVはやはり『ありきたり』である。何色が良いかは、とにかくとして。『え〜い塗装を全部剥いでしまえ!』と心に決めた。BBSで、やすさんも「モノトーンならサクラスペシャル足跡模様入り」と言ってくれているではないか!

やってしまいましょうヾ(=^^=)

このクソ暑い中に、エアコンもない部屋でドライヤーをブンブン。近所の花火大会も無視して没頭。

   

 途中でカッターの刃が折れてしまいました.....。数日後カッター刃を仕入れ再度の作業再開。ドライヤーは暑いので、「真夏の太陽光線暖め作戦」でどうなるか実験。これがねぇ…すごいんですわ。やはり自然は人工物の比ではにゃい!新兵器の「“カッター刃を使うスクレーパー”と相まって、ドンドン皮がムケルように剥げていく。バックをムクのに5分とかからず。しかしこの炎天下、体力との勝負になるなぁ。サイドはムクのに苦労....。このギター合板じゃん、トップ・バックはツキ板(化粧合板)でボディー本体は横2ピース。縦はえ〜と何枚?すっげー板を継いであるな。でもネックは1ピースか。

 すっかり日が陰り今度はアイロン作戦。ヘッド裏を剥がしている時に、シリアルがL805870と判明。ハンドルーターの助けも借りてようやく剥がし終えました。効率は、ハンドルーター>真夏の太陽光線>アイロン>ドライヤーの順でした.......。

 ←あぁ、変わり果てた姿.........→

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F・ナット付けとツキ板&ピックガードの製作

 おっと、そういえばナットを忘れていました。20年以上前に購入しオイル漬けになってた牛骨があったのでザックリと付けます。但し、指板面に対しては垂直をしっかり出して。

  

 折れた所のパテが痛々しいですね。しっかり接着出来たら、おおまかに整形です。それから、補強の意味で(スペシャル?にするため)のツキ板は荒々しい杢目の出たココロボにしました。これまたザックリと整形します。え?不細工?接着してから耳付けて仕上げればいいんです(笑;;;;;; ついでにピックガードも作りました。予算がないのでベニヤ化粧板です。コントロール関係の穴は、配置を考えてからにします。

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G・削り込みとツキ板貼り

 そのままのヘッド厚でツキ板を貼っては、ボテッとし過ぎて気持ち悪いので3mm弱程、削り込むことにしました。もちろん『ルーターを使って』です。カンナなんて使えないし、ヤスリでやってちゃ根性が先にめげるので〜。ビットの到着待ちです。

 ←薄くなってるのわかるかなぁ。

 ビットが来るまで数日、暇だったのでピックガードの穴開けで気を紛らわしました。が、ピックガードがヤケに厚ぼったいのがどうにも気になる。そしてビットが到着、ヘッド掘削作業開始。ヘッドを3mm弱削り込みます。ルーターベースが回らない所はフリーハンド&ノミで処理。この削り込みがねぇ、面白いんです。では、ピックガードも落とし込み処理でやれば見栄えが.....厚ぼったいのも気にならなくなるし。

  

 サンダーでおおまかに平面を出して接着。ネックの時と同様に、エポキシ系で凡そ1日静置します。静置後これまたおおまかに整形しました。ペグ穴?後で開けりゃいいんです。

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H・ピックガード用ボディ落とし込み

  所々やりすぎの感もありますが、こんなものでしょう。ルーターよりノミが役に立ちました。ボディの表裏は単なる化粧板でした。試しにピックガードを仮止め。素人にしちゃ、まいっか。ボテッとした感じがなくなりました。手元の狂った所はパテで埋めておこう.......。


I・ヘッド整形とバインディング貼り

  さて整形作業ではハンド・ルーターに限界を感じ、ついにカンナを購入しました。『なんでぇ、この方が楽じゃん』であります。きれいに削れていく快感はひとしおですね。ヘッドが左右対称でないのは最初からなので、「やり過ぎ」ないよう余り「いじらない」でおきます。とにかく、平面は出ました。このままでも良いような気もしますが、頑張らねば。

 問題はこの先のバインディング溝を掘る作業です。専用?のルータービットで掘るか、カンナでいくか、迷う所です。ルーターで大まかに掘り、カンナ&ノミで仕上げる方が「無難できれい」なような気がしてきました。

  

 何とか溝掘り終了。案の定、手元が狂った所が数カ所あります。ここはココロボの粉末でパテを作り、バインディング接着後に埋めましょう。しかし素人作業とは言え、笑われてしまうような不器用さです。そして接着開始。うまく巻けているのか不安です。

  

 初めてにしちゃ上出来かな?余分な所とはみ出た接着剤をきれいに整形します。そして手元の狂った所に、ココロボ削り粉と木工ボンドで即席パテを作り、塗り込んでいきました。余分なパテを落とし、ペグ穴を開けてようやく形になりました。

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J・サンディング

削る! とにかく削る!! エアコンは我が家にはない!!! 暑い!!!!

 100番から始めて150番・240番・400番まで納得いくまで滑らかにする。めんどくさいので、面積の広い部分は¥1.980で購入したサンダーを使った...反則である、しかし余り役に立たない。やはり人間の手が一番精巧な作業道具。地味〜な作業が続く。

    

上の画像は左から100番→240番2枚→400番2枚。これだけでも結構つるつるになるんですね。


K・とりあえずサーキット関係を先に

  面倒な塗装は後回しにして、深夜に作業出来ると言えば半田付けくらい。こんな感じでマウント。マイクは使うアテもなかった古いDuncanの'59セット、カバーは手近にあった物で流用。キャパシターはブラック・キャットの.022μf/600v・配線材はWEの20AWG・余り物のCTS500kΩBカーブ×2・スイッチとジャックは日本製、その内CRLとかに換えよう。ピックガードもきちんとした物に作り替える予定だし。草履柄に和を感じる配色ですな〜。

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L・目止め

 さて、サンディングが納得いく所まで出来たので(めんどくさくなったので)目止めにセラックニスを使うことにした。kita師匠ご推奨のタン・オイルが見つからない…手近で入手出来る物で済まします。しかしこのセラックニスというモノは、乾燥は早いので作業は捗りそうですが、マホ系(このFVの場合はラワンかな?)の導管が埋まるまで重ね塗りの回数が増えそうです。

   

これで3回重ね塗り状態です。ヘッドは良いとしても、ネックとボディサイドの導管が目立ちますね。しかし、どれくらいを目安にして良いのやら......とりあえず導管が埋まるまでやりましょう。このまま塗り進めてトップを吹いても、渋くていいかな〜.......なんか「激渋ほうじ茶」みたい。

 ニスを塗ると木肌が毛羽立ってきたり、塗りムラがでます(なにせ素人)。塗り終わったら下地調整(水研ぎ)です。その前にしっかり乾燥させます。

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M・さぁ〜て、いよいよ下地調整だ

 どうやら乾燥したようである。面倒な水研ぎを始めるとすっか(=・・=;;;;; で、やってしまいました。いわゆる研ぎ過ぎってやつ。kita師匠に確認した所ギリギリまでで止め、数回研ぎを繰り返すそうです。焦りは禁物ですね〜ヾ(=☆▽☆=) kita師匠から「焦らずゆっくりと楽しくですよ!」とお言葉を頂きました。ハイ!りょ〜かいしました!(=^^=)!

 導管がしっかり埋まるまで、研いでは塗り&また研いでは塗りを繰り返す。思い切り地味〜な作業で、日数もかかる。ちゃんとしたギターが、それなりに高いのも頷けるな〜。木工作業の方が楽かもしれない。あまり上手くいかないので、kita師匠に教えを乞うた。仕切り直しです。

   

 セラックニスを容器に入れ半日ほど外に出し、余分な溶剤成分を揮発させ粘度を高める。これを「塗り込む」乾燥後に水研ぎを繰り返すこと6回。もう充分導管は埋まった。いよいよ塗装に入りましょう!しかし、渋い色調だこと。まるで焙じ茶のようです。このままいきなりクリアで仕上げても良いのだが.....。そうだ、塗装に入る前にやることがあった!さくらの足型をば...。

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N・いよいよ塗装 Top&Back!とボディのクリア吹き

 超ド素人で初心者がついにここまで来た!しかも塗装という難し〜い作業に挑戦である! 出来るかなぁ〜、ど〜かなぁ〜、不安だな〜。

 マスキングをして、とりあえずイエローを吹いてみて思った。下地が茶色だと全く意味がない.......と。しょうがないから、しばらく塗り重ねてみることにした。と、ここで塗料が底をついてしまった。取り寄せ待ちになってしまうな......。それならば、急遽路線変更で赤を吹くことにした。つまりはサンバーストっぽくなる訳ですね。

  ちょっと「いびつ」だけど、トップをこんな感じに。バックは残っていたイエローを吹いたので、完全に乾燥させてから同じように吹く。エアコンプレッサーとスプレーガンが欲しい.................。

   下手くそなサンバーストであります....。修正してたら余計におかしくなるから、もうこのまま!!!!!! やはりド素人がエアガンじゃなく、缶スプレーでやるのには限界がある。

   クリアを吹くが、やはり缶スプレーでは限界がある。ダマになる、気泡が出る、湿度に関係なく白濁したり.........エアガンとコンプレッサーが欲しい。きっと綺麗には仕上がらないだろうな。ラッカーの匂いで頭が痛いなぁ...........。

 で、思いついた。「な〜んだ、白濁・気泡・ダマの所をシンナーで馴らしてしまえばいいじゃん〜♪どうせ売る訳じゃないんだし♪」そして実行!これが結構上手くいく、後からど〜せ水研ぎ&磨きだもんね!ド素人万歳!!

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O・秘密のインレイ作業

 秘密と言いましても「さくら足型スペシャル」にしたかったんですが、当のさくらが思いっ切り嫌がりまして.....。適当&簡単なデザインにしました。

 見た目重視の白蝶貝に、デザイン型紙を貼り付けました。このためにジュエリー・ソーまで買ったんです....(アホや)

   まず大まかに切り出して次にプレカットをしました。そして細かな所も切り、ヤスリで整形。貝の粉は人体に有害と聞いていたので、マスクをして更に掃除機で粉を常に吸い取りながらの作業です。

 そして切り出した貝を元に、千枚通しで罫書きを入れます。ここからノミ&彫刻刀とルーターの世界に突入!!!!(▼▽▼)♪♪♪♪♪♪♪

 穴掘りに熱中して、穴掘り課程画像忘れまひた〜(/@▽@)/ とにかく、カットしたものが入りました。穴の多少の不備(深さ大きさ)はありますが、最初にしちゃ上出来じゃない?と思いたい。傷も付けたが(=▽"▽=)

  接着中です。左が隙間に簡易パテを埋め込んでいない画像・右が埋め込んである画像です。色が落ちた所は、色合わせをして凹んだ箇所はどうしよう?透明エポキシで面合わせをしようか、それともこのままクリアを吹いてしまうか.....。「めんどくさ〜、凹んだままでい〜や!」

 はい、筆で色合わせして終了。はみ出しているけど、気にしない気にしない。段々雑になっていくなぁ〜。 

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P・ヘッド裏の塗装&付録・ピックガードの作り直し

 ちょいと進行予定を変更しまして、ヘッド裏から塗装することにしました。ここは、簡単だもんね。

 ヘッドの裏とサイドは黒です。ね?楽だから先に......。2回くらい吹きましょう。この黒、質感良いなぁ〜。

 塗装していて「なんぼなんでも草履下駄」みたいなピックガードの色は気に食わなくなったので、アクリル板で作り直しで〜す。

   

 掛書いて・切って・形を整形して・穴開けて、穴は面取りして・マウントしたら「あらダサイ!まるでヴァレイ・アーツの出来損ないみたい」半透明の黒は似合わないので、なんか塗っちまお!で、イエローを数回吹いたが失敗、前よか良いけど、イメージと全然違う。しょうがないから、カラーがクリームっぽいマーブル柄PG板を買いましたよ.....。

 まぁ、こんな感じなら許されるでしょう。板を切って、ネジ穴・ピックアップ穴を開けてネジ穴はキッチリ面取りして。

____閑話休題___

塗装は失敗を繰り返しつつも「よ〜く乾燥させる」ことにした。で、ちょいとその間にジョークでヘッドロゴを.............、貼ってみた。

  もちろんジョークであって、このギターを売るつもりは毛頭ない。皆さん、犯罪はしないようにね!


Q・ヘッドの塗装

 なんて事はない。ただ、クリアを吹くだけである。でも、いままで散々失敗しているクリア.......あぁイヤだ。

 缶で何か良いのはないかなと考えて、ヘッド裏を吹いたメーカーと同じ種類のクリアを吹いてみた。ちょっとダレるが、扱いやすい。これなら上手くいきそう。よ〜く乾燥させたら、ダレた所を中心に水研ぎして再度クリアを吹く。

  2回目のクリア乾燥中である。ダレた所は水研ぎしてもやはり目立つので、このままでい〜や(=^▽^=;;;;  後は仕上げの時に磨こう。

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R・再度ボディのクリア吹き

 「今回は失敗する訳にはいかない」って事で〜、ヘッド塗装に使ったクリアが良かったのでそれを使いま〜っすヾ(=^▽^=) 

 クリアの前に水研ぎして(またかよ、をい....)準備万端! 今回は焦らずに、一日に2回だけ吹きました。「さくら」がやってくれました。丁度良くカーテンレールに引っ掛かるので、1回吹いた後にそこで乾燥させていると.....ドカ〜ン!という凄まじい音が.....ヽ(@。@; 飛びついて落としてくれました...........。せっかくきれいに塗れた所に剥落が......ネックが折れなかった事だけは不幸中の幸いですけど〜(▼。▼)ゞ 良く乾燥させて、もう一度だけクリアを吹いてボディは終わりにしましょう。

   いびつな塗りだけど、初めてだからいいでしょ?しっかし、よくこんな所に飛びつきやがったな〜あの黒い悪魔は。もう1回のクリア吹き後は、じ〜っくりと乾燥です!それから次へ!

 やはり「さくらのぶちかまし」で、再度折れていたようです。持ったらモロッといきました。タイトボンドで接着。このまま数日放置します。くっそ〜、上手くいっていたのになぁ〜!

 以前とは違う所から折れてしまっている。しっかり接着できたが、今回は重症。これは埋め木して補強しなきゃあかんかな.....。次の作業は埋木補強ですね。

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付録?埋木をしなきゃ!

 指板で使った「墓乱打」の端材があったので「それを使えば?」師匠から助言を頂きました。ネック中心と左右に、ザグリを入れて埋木します。あ〜、めんどくさい.........(ーー;

状態は、下の画像でお判りになるようにグチャグチャです。

  これに切り出して整形した「墓乱打」を、罫書いた所をザグって埋め込みます。まずは、中心の広い面積からいきましょう。その後に左右です。この埋木のやり方が正統なモノかどうかなんて、知ったこっちゃありやせんヽ(▼▽▼)♪

  

中がこのようになっているなんて、こういう時じゃないとなかなか見られるもんじゃございません。ロッドに埋める木が当たらない様に、溝を付けてタイトボンドで接着&圧着です。放置している間に、両サイドの角棒も作っておきましょ。

 どちらかというと、この左右の角棒がメインですね。

  1弦側はこんな感じで、更に段差を付けて圧着固定しましたね。この部分は重症でした。

  6弦側も当然やります。これが硬化してからのカンナ掛けと整形を考えると.....めんどくせ〜(・0・)

 大まかなカンナ掛け&整形も終わり、隙間に簡易パテを埋め込み乾燥中。余計な所にも傷を付けてしまった。

  パテも乾き整形。周辺も改めて目止めしないとあきまへんな〜。あ〜、めんどい。。。。。。。

 どうやら目止めも乾いたようです。

 水研ぎ完了!下の項目に続きます。

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付録2さらなる補強

ネックに埋木したは良いが、ヘッドの先からナットまでの弱さが妙に気になる。やはり薄くし過ぎたか?ならばそれなりの補強してしまおうと思い立った。

  こんな感じの木片を、埋め込み補強に使用した「墓乱打」の余りから削りだし、「全部」ではなく少し彫り込んで埋め込むことにした。右はイメージ画像。

 

こんな感じの溝を掘り、確認しながら整形していく。案の定、周囲は傷だらけ。

 そして圧着、このまま1日静置しておこう。

 接着完了。傷はタッチアップで隠した。どーせ、また塗装し直すんだけど。あ〜、めんどくさい。早く直して次に移りたいな〜。

 黒を一回吹いて、クリアも一回吹いてと。タッチアップした所が浮いてしまいましたが、修正する気無し。とにかく補強は出来ました。完全に乾くのを待って、次の作業に入りま〜す。ヘッド裏は磨くの面倒なのでこのままで行きましょう...小汚いけどいいや.........f^^;;;;;;

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S・ナット整形

本来ならネックの塗装が終わってからなんでしょうが、ヘッド表の磨きとナットの整形を先にやってしまおうという無謀な私でござんす。弦間を決めるゲージなんか当然持っていないので、実際に弦を張って目検討でやるという、いい加減さ......。それでも何故かナットファイラーは持っているという......。

  磨きを掛けてペグを付けて。ちょっと擦り傷を付けてしまいましたが、まぁ気にしない事にしよう。ペグも磨けば良かったかな....めんどくさいから、やめ〜。

 ちなみにテイルピースは激軽アルミだった...こういう所はちゃんと作っていたのね〜。感心感心ヾ(・o・)

  

両脇からバランスを見ながら溝切り&整形完了。このギターに弦が張られるのは約20数年振りかな〜。弦高も良い按配だが、少々ネックが薄いな(私は極厚の丸太が好き)。。。。

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T・ネックの塗装

繰り返すようですが、本来ならボディ塗りと一緒にやるべきなんでしょう。えぇ、ネックも塗らなきゃならないのを忘れていましたよ(*▽*) 余計な手間を掛けてしまいました。

 

しかも!弦も張ったままマスキングしてしまいました〜(>o<) やり直すのも面倒なので、このまま塗りに入ろうかと........。

 イエロー1回目。下地が茶色だから塗った気がしない......。

 イエロー3回目。やはり塗った気がしないが、味は出てきた。

 サンバーストチックに赤も吹きました。吹いた直後です。これが完全に乾燥したらクリアで仕上げます。赤の面積が広すぎたかな......。

 乾燥中です。なんか味が出てきましたね。この調子でクリアも上手くいけば良いのですが。何せ幾たびもクリアで失敗しているし...........。

  クリア1回目。なかなかいいんでないの? 湿度と温度のバランスが良いのか白濁もせず、コツも何となく掴めてきた。しばらく乾燥させて2回目のクリアまでで、やめておこう。

 2回目のクリア吹き終わり、数日間の乾燥です。

数日乾燥後、次は磨きに入ります。


閑話休題2…乾燥中ですので暇つぶし?

  

アッセンブリー関係はこんな感じ。

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U・磨きに磨く

さて、ネックのラッカー臭さも抜けたようですので磨きに入ります。と言っても水研ぎを何番から始めて良いか分からないので、取りあえず600番から始めて番手をあげていきます。

   

上の画像は左から600番終了・800番&1200番終了・1500番終了で2000番に取りかかる直前・そして2000番を3回終了。この時点で艶はそれ程無いですが、スベスベになりました。

いい加減面倒になってきたので、さっさと終わらせたいのですが〜(-。-;;;; 次はコンパウンドをかけなければ。

  

車用のコンパウンドを粗目・細目・極細目とかけて磨き終了!仕上げはプラスチック・クリーナーでピッカピカです。

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V・ロッドカバーの作製 

ロッドカバーを忘れていました(*▽*) ピックガードの余り板で適当に作りましょ!

  

罫書いて・切って・バリを落として。ハイ!完成!10分かからず適当に作りました。

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W・最終チェック・祝完成!

そして、アッセンブリーも取り付けて完成!早速弦を張ってオクターブを合わせてと。デラリバに通して音を出し.......なかなかイケルんでないの?ギブソンと比べたらボディ鳴りとかが弱いけど、記憶にある大昔のこのギターの音よりまろやかな感じになってる。塗装をラッカーに替えたり、マイクをダンカンにしたりとかで一応成功したみたい。とにかく、ネック折れギターがド素人の手で見事に復活&完成!!!!!!

   

素人でも、何とかなるもんだなぁ〜。。。。。。。。。。。。

あらためてGRECO FV-500の紹介ページです。

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