2010年9月2日


2010年渓流釣りシーズン総括


1.はじめに

本日現在、一般的には2010年シーズンの後半戦を迎えているところではありますが、5年連続で、
今シーズンも、シーズン終了前に納竿せざるを得なくなりました。
弊サイトのの更新を楽しみにして下さっている方々には、中途終了は大変申し訳なく思いますが、
8月以降の渓流は、凶暴なキイロスズメバチが猛威を振るうので、リスク回避のために入山を避けるのに加え、
この夏の異常気象の酷暑はあまりにも凄まじく、猛暑日の中で山を歩くのは不可能・・・。
本流でのアユ友釣りも不可能だと判断せざるを得ない状況でした。

また、祝日が仕事のために秋口は休みが少なく、土日しか無い休日は、文字通り「休日」として、雑用処理や不毛な婚活を除き、
身体を休める日、あるいは運動をする日とすることにした次第です。

祝日が休みだった時代に比べると、釣行回数が激減してしまっております。
解禁〜7月の梅雨空け前くらいで、事実上シーズンが終わってしまうような感がありますが、まあ、仕方ありません。
まあ、アユ毛鉤釣りが好調だったのは、良い傾向だったと言えるでしょう・・・。

(12月31日追記)
なお、本年は9月8日〜9日の台風による大水害にて、静岡県側の小山町の鮎沢川系統の支流である、須川及び野沢川流域が
大きな被害を受け、その災害復旧工事による濁水の流入により、下流部の神奈川県内の酒匂川本流は、ずっと濁ったままです。
清流で名高い酒匂川ですが、清流釣りを楽しめる状況ではなくなっているのが現実です。
川底は砂で埋まり、流れの緩い場所では、ヘドロまで堆積する有様にて、最早、清流の顔ではありません・・・。
2011年シーズンが、非常に気掛かりです。楽観視はできないでしょう・・・。



2.地域ごとの水系及び各河川についての講評

<神奈川県側 酒匂川水系本支流>
今シーズンは、地元里川が好調だったのが意外でしたが、超外道のクソバエも多いものの、ヤマメやニジマスも数多く釣れ、
手軽に綺麗なヤマメを見ることができました。

一方、西丹沢本格渓流は、釣行機会もあまり多くは取れなかったものの、概して不調でした・・・。
資源量が少ない玄倉川系や中川川系で釣果が得られなかったのは、まあ、仕方無いにせよ、最高峰の釣り場である、
世附川系や大又沢系での不調は、危機感を覚えました。
源頭部で崩落が進んでしまっている影響なのか、砂礫や赤土の流入が進み、沢の荒廃が著しく目立ちました。
これでは、ヤマメの繁殖は不可能になってくるのではないかと考えられます。
人工的な放流により、サカナ自体は今後も絶えることは無いでしょうが、かなり気がかりでした。
釣果も、考えてみれば、例年よりもかなり乏しかったと言えるでしょう・・・。

鮎釣りについては、友釣りは、どうしても性に合わないので、今年も結局やりませんでした。
毛鉤釣りについては、今年も天然遡上量が非常に少なかったのですが、放流物主体に、解禁日には70匹も釣れ、
存分に強い引きを楽しむことができました。
しかし、解禁後2週間を過ぎると毛鉤を食わなくなってしまうのが、この川の残念なところです・・・。


<静岡県側 鮎沢川系統各河川>
解禁前の2月に、小山釣友会の放流作業に例年通り参加し、小山町内各河川のヤマメ稚魚を放流しました。
釣りは2回だけに留まりましたが、神奈川県側に比べて、砂防工事の犠牲になっている環境の中、きちんとサカナが定着しております。
来季も、小山町の活動には、でき得る限りの最大限の協力をする所存です。

(12月31日追記)
9月の台風の被害による傷は未だ癒えず、鮎沢川本流は、須川橋よりも上流は何とか澄んでいますが、それよりも下流は、
災害復旧工事による濁水の流入にて、濁っています。



3.主たる釣果について

<ヤマメ>
28センチ  5月22日   酒匂川本流中流部(神奈川県足柄上郡松田町)
26センチ  4月4日    内川中流部(神奈川県南足柄市)
25センチ  4月18日   内川中流部(神奈川県南足柄市)
25センチ  5月5日    内川中流部(神奈川県南足柄市)
※明らかな成魚放流物は含まず


<アマゴ>
特筆すべき釣果なし


<ニジマス>
39センチ  5月22日   酒匂川本流中流部(神奈川県足柄上郡松田町)
36センチ  5月29日   酒匂川本流中流部(神奈川県足柄上郡松田町)


<イワナ>
24センチ  5月15日   織戸沢上流部(神奈川県足柄上郡山北町)
※同日において、同サイズが他に数匹


<アユ>
20センチ  6月12日    酒匂川本流下流部(神奈川県小田原市)
18センチ  6月10日    酒匂川本流中流部(神奈川県足柄上郡松田町)
18センチ  6月20日    酒匂川本流中流部(神奈川県足柄上郡松田町)