2009年5月1日

前日は小田原で深酒・・・。ゆっくり釣るには本流が一番、ということでやをら出発し、酒匂川本流へ自転車釣行。
数日前は増水した激流だったのに、本日は大減水にて渇水の一歩手前・・・。
本流の魚は、酸素と餌が多い場所を求め、常に移動するので、以前釣れた場所にもサカナが居ないことは多々あるので、
ポイントが絞れない傾向あり。よって、自転車の機動力を活かしてピンスポット攻撃!!
広い本流は、ポイントが常に変わるので、先行者や釣獲による影響を受けにくく、純粋にポイントを見抜く力と、
タックル選択、餌の流し方(ドリフト)による影響が大きな釣りだと実感した・・・。
少なくとも、拙者は本流釣りならば、時にはボウズもあるが、ある程度の腕前を有する域に達してきたといえるだろう!!


酒匂川本流中流部の松田地区到着は、何と既にAM10時・・・。気温はグングン上昇して、まさに初夏の陽気。
大減水して、流れが弱々しくなっているのだが、まあ、いつも通り川虫を採取して戦闘開始!!
しかし、殆ど反応が無い・・・。1回シュパッと目印を持って行かれ、餌を取られたが、これはヤマメ特有のアタリだったと思う・・・。

まあ、何とかチビヤマメが出ただけで終了・・・。
好ポイントでも反応が無いので、仕方ないか。ということで、次は下流部の小田原地区を目指した・・・。
富士道橋よりも下流は、ポイントが床止工くらいしか無いので(まあ、ニジマスが居付いているのも事実なのだが・・・)、
深瀬やブッツケのポイントがあるのは報徳橋前後・・・。
小田原地区では一番上流域を本日の狙い目としたが、チビウグイが食ってきただけで終了・・・。全く反応が無い。

最後は一気に上流を目指し、松田地区と山北地区の境界付近に着陣。サイクリングコースも、下りは楽だが登りは意外とキツイ(>_<)
浅い流れだが、石の配置からして、マス類が好みそうなポイントだ・・・。
去年はチビヤマメ1匹しか釣れず、ウグイしか出なかったが、本流は条件によってポイントが変わるので、
ドラグドリフトにて流すと、鈍いアタリがあり、物凄い重さが手元に伝わった!!

これはデカイぞ!!
走る魚体は白銀でないのでヤマメではない。青光りしないので、ニジマスでもない。では、一体何だ!!
黒っぽいが、コイではない・・・。マルタウグイにしては、引きが強すぎる。
ようやくサカナが弱ってきたのだが、何か斑点が見える。イワナか?
何とか御用にしたら、背びれにも斑紋があるので、ブルックトラウトであることが判明した(汗)
しかし、ヒレピンの立派な魚体だ!! 実測で35センチあった・・・。

去年、少し上流の山北地区にて、手元で糸を切られた同じような風貌の魚とよく似ている。
迷ったが、酒匂川には居てはならない魚なので、キープした。西洋鱒なので、ムニエルにして喰ったら旨いし、仕方ない・・・。

その後、急に竿がしなり、下流に突っ走られて、仕掛けごと丸々持って行かれた(>_<)
一体、どのくらいの大物だったのだろうか?
推測だが、ニジマスの50センチ級しか考えられない・・・。しかし、仕掛けを付けたままで、可哀相だ。
誰かに釣られて外してもらえればよいのだが、そのままキープされたら元も子もない(^^;)

夕方になってきたら、シュパッとヤマメが食ってくるようになった。
しかし、型は小さく5寸程度のチビばかり・・・。自然繁殖ではなく、幼魚放流された感じの魚体だ。
最後に、深瀬でズシッとアタリが来たので合わせると、激しい流れの中をぐいぐい遡って抵抗する!!
ヤマメか? ニジマスか? またブルックやブラウンの類か?

引きは凄まじかったが、先ほどのように、一瞬で糸をプツッと切られるほどではない。
何とか空気を吸わせて弱らせると、ようやく足元に来たので御用。正体はニジマスだった・・・。
大物2匹を相手にすると、手もガクガクになる(^^;)
こいつは上顎ギリギリに薄掛かりしている程度。よくバレなかった。すぐにリリース・・・。

酒匂川本流での釣りは、トラウト類の絶対数が少ないので、数釣りは見込めない。
しかし、掛かれば大物なので、凄まじいファイトが楽しめるのは、まさに本流釣りの醍醐味だといえるだろう。
ポイントは常時変動する。ポイントを探し出すのも至難の業だと思う。したがって、釣り切られるということは無いと思うので、
あとは根性と技術によって、釣果が得られるかどうかの境目になるのだと思う。

拙者は、本流釣りにおいては、ある程度のレベルまでは達したと思う。
しかし、尺ヤマメはまだ釣れたことが無いし、サクラマスやサツキマスも見たことが無いので、まだまだ上級者の域には
全然及ぶべくもないのもまた事実だ・・・。


<本日の釣果>
酒匂川本流中・下流部(松田・小田原地区) : ブルックトラウト×1、ニジマス×1、チビヤマメ×3
ブルックは酒匂川に居てはいけない魚なのでキープしました。ニジマスは市民権を得ているので、日本の川魚として扱いますが・・・。


※本日の講評
数日前の増水から一転、今度は大減水状態・・・。
サカナは、より良いポイントへ移動するものであり、少し前によく釣れた場所が釣れるとは限らないことを実感。
今回は、自転車でくまなく移動し(非常に疲れたが・・・)、何とか釣果を得られた形となった。

本流のサカナは、居ればガバッと喰ってくることが多いので、アタリが無ければ、一見すると好ポイントでも、サカナが付いていないことが
考えられるので、機動力のある自転車で移動し、ピンスポット的に狙うのが良いと思われる。



あまり綺麗でないチビヤマメ。

何か、幼魚放流されたような雰囲気ですね・・・。
本日は、これと同じか少し大きい程度のヤマメがあと3匹出ましたが、1匹は手元でポチャン(^^;)

流域のどこかでは、必ず8寸〜尺クラスの本流ヤマメが居る筈なので、引き続き狙っていきたいですね・・・。











小田原地区は、栢山の報徳橋下流・・・。

床止工の隙間は水深が有り、サカナが居付いていそうでしたが、チビウグイのみ・・・。

ひょろ長い小魚がチョロチョロしていて、どうやらアユのようです。
報徳橋までは、辛うじて遡上してきたようですね・・・。

しかし、前後狙ったが、ヤマメやニジマスの気配は無し・・・。











松田地区最上流の、文命床止工下手。
左からの激流は、第二放水路吐き出し口です・・・。

本流よりも、遥かに多い水量を誇り、ここから下流にならないと、水が無い状態ですね・・・。

酒匂川本流を代表するポイントの1つですが、台風による大雨で流れが変わってしまいました。
以前は、流路がもう少し長く、少し下流で本流とぶつかっていましたが、現在は直に合流です。









出てしまった、尺上ブルックトラウト・・・。

酒匂川には、本来は居てはならないサカナですが、どこかの管理釣り場から逃げてきたのでしょうか?
もしくは、誰かが放流した?

物凄いファイトでしたが、何とか御用!! 35センチのヒレピンは立派です。

※市民権を得て、日本の魚として定着をしているニジマスとは違うので、キープしました・・・。
中々美味でした。








締めはニジマス・・・。

32センチですが、引きの強さは半端なく、流芯をぐいぐい遡って抵抗しました!!
何とか御用にしましたが、ヘトヘト・・・。

これはリリース。

しかし、こいつを掛ける少し前に、いきなり竿がしなり、仕掛けごと持って行かれたヤツが居たので、それこそ50センチ級のニジマスだったんでしょうね・・・。










番外編

川虫を採取して居る際に、偶然に網に入ってしまった珍客(^^)

明らかに、ボウズハゼではありません。
カジカの類でしょうが、おそらく絶滅危惧種の、貴重なカマキリ(アユカケ)ではないでしょうか?

飯泉取水堰よりも下には、辛うじて生息すると聞きますが、中流域まで、よく遡ってきたと言えるでしょう。
丁重に流れに返したことは言うまでもありません・・・。