2009年4月18日

AM2:00起床。先週入渓できなかった、大棚沢上流部入渓を達成!!
豊富な水量に抜群の渓相、そして魚影の濃さはピカ一の好渓なのだが、どうも相性が良くないらしく、気分良く遡行できたわけではなかった・・・。
色の黒い岩盤、とろんとした淵、谷深く昼間でも薄暗い流れ、そして滅茶苦茶スレて狡猾なヤマメやイワナ・・・。
ツ抜けはできたものの、水の木沢を遡行している時に比べ、何とも気が晴れ晴れしないのは、何が原因なのだろうか??
やはり、相性というものは間違いなくあるということなのだと思われる。


今度こそは、未踏の大棚沢上流部に攻め込むべく、AM3:30に浅瀬到着・・・。
何と、既に11台の車が停まっていたが、何とか大棚沢上流部をマーク。
4時の一斉出発にて、延々と林道を歩き、第2堰堤下流の入渓点から沢に降り立ったときは、1時間半以上が経過していた・・・。
さすがに遠いわ・・・。山中湖側からの入渓者と鉢合わせしないようにするには、これ以上上流だとリスクが高まるので、
今回の位置が妥当だと思われる・・・。

入渓場所からして、早速好ポイントの連続であり、アタリもそこそこあるのだが、中々針掛りしない(^^;)
とはいえ、何とか8寸級イワナが出てくれ、そこそこのファイトを楽しませてくれた。
そして、第2堰堤下で7寸級イワナ。黄色い腹の、居付き系の雰囲気を醸し出していた・・・。

第2堰堤を超えると、魚影が段違いに濃いのがわかる。
しかし、滅茶苦茶スレていて、すぐに走られて気付かれてしまうし、サカナが群れていても、全然喰ってこない(>_<)
時折チビは釣れるのだが、決定打が無いまま、切通沢/パラジマ沢分岐に到達した・・・。
パラジマに少しだけ入り、堰堤下で粘って7寸級ヤマメをGET。大棚沢第2堰堤よりも上は、このクラスのサカナが沢山居たのだが、
全然喰ってこなかった。本当にスレている・・・。
もしくは、私の遡行方法が未熟なのだろう。

切通沢に入ると、ヤマメは群れているのだが、ほとんど反応が無くなった。
ナメの流れに変わり、源流っぽい雰囲気になった。右股のパラジマ沢は、大棚沢の延長のような感じだったのに比べ、様子が違った。
そして、ほどなくして日陰沢分岐・・・。
日蔭沢橋で脱渓するため、右股の日陰沢を進むと、橋下で釣り人が帰り支度中だった。
私の姿を見ると、そそくさと撤退していった・・・。何とも言えないが、山中湖側からの入山者のような雰囲気だった。

13:15に下山開始。浅瀬番小屋到着は15:15と、ちょうど2時間。滅茶苦茶遠い!!
大棚沢は素晴らしい渓相、豊富な水量、抜群の魚影の濃さにて、第一級の渓流だと思うのだが、どうも釣りをしていて、
清々しい気分が味わえないことを再認識させられた・・・。
水の木沢の方が快適な遡行を満喫できているのは、間違いない。
黒い底石、日の当たらない谷深く鬱蒼とした流れゆえなのだろうか??

とはいえ、滅多に来ることができない源流域を攻めることができたのは、貴重な機会だった。
次は、大又沢系の奥の沢でも攻めてみようかと思う。
メタボ対策には、歩くのが一番だと思われるし・・・。


<本日の釣果>
大棚沢上流部(第2堰堤下手〜日陰沢日蔭沢橋) : ヤマメ×3、チビヤマメ×3、イワナ×2、チビイワナ×5
何とかツ抜けを達成できたが、明瞭なアタリも少なく、何となく消化不良だった気がして晴れない・・・。


※本日の講評
大棚沢は、豊富な水量に抜群の渓相、そして魚影の濃さはピカ一の好渓であり、中々入渓できない上流部に入ることができたのだが、
非常に魚影が濃いものの、スレ度は半端無く高く、ストーキングしても気付かれてしまう状態だった・・・。
ツ抜けできたもの、チビイワナ主体では、何ともしっくりこない長距離歩行だったと言えようか・・・。

事前に、南太平さんに入退渓路、高巻き方法等をご教示いただいていたため、無事帰還できました。
西丹沢世附川系統における、餌釣りの師匠です。この場にて、御礼申し上げます。



第2堰堤よりも150Mばかり下流の入渓点の渓相。

早速好ポイントがお出迎えですが、チビヤマメやチビイワナに餌をかじられるだけでした・・・。















落差のある好渓相が続く・・・。

黒っぽい色の岩盤。薄暗い流れは、地元河川の狩川の源流部と似ているかもしれません・・・。















鈍いアタリとともに来た8寸級イワナ。

中々強いファイトを見せてくれましたので満足。
キープしても良かったのですが、まだ8寸程度。ヤマメ稚魚への食害もそれほどひどくはないだろうと判断し、そのままお帰りいただきました。
※本日は、良型イワナもキープせず、いつも通り全件リリース。













堰堤下で来た第2号イワナ。

7寸級。黄褐色にて、居付きイワナの雰囲気を伺わせます。
















岩盤が黒っぽいからか、錆とは違う、色の濃いヤマメが結構出てきました。

この沢の渓流魚は、おそらく、世附の他の沢とは傾向が違うと思います。
















第2堰堤上流は、このような落差のある流れが延々と続きます。

魚影は濃いのですが、すぐに気付かれて、走られてしまってアウトです(>_<)

サカナが群れていても、全くと言ってよいほど喰ってきません(^^;)














地ヤマメっぽい6寸強。

型はそれほどでもありませんでしたが、良く引きました。
















切通沢/バラシマ(パラジマ)沢分岐。

右がバラシマ沢で、おそらく本流筋。
バラシマの堰堤下だけ探り、左の切通沢を遡行・・・。

※浅瀬YGL番小屋沢割りボードでは、パラジマ沢と明記されています。
読み方の多少の差異は、よくあることかもしれません・・・。あゆさわとあゆざわ然り。












バラシマの堰堤下で出た、7寸級ヒレピンヤマメ。

このくらいの魚影はたくさん見掛けるものの、全然喰ってきません!!
中川川支流西沢も、同様に魚影が濃いものの、全然釣れないので、状況が良く似ています・・・。














切通沢/日陰沢分岐。

左が切通沢本筋。
脱渓するため、右股の日陰沢を、日蔭沢橋に向かいます・・・。















脱渓点の日蔭沢橋。

前方に聳える堰堤は、両岸とも巻き道は有りそうに見えませんでした・・・。

なお、橋下で釣り人が帰り支度中で、私の姿を見ると、そそくさと去っていきました。
浅瀬ではなく、山中湖側からの入渓者だったのかもしれません。

ここから浅瀬番小屋まで、徒歩2時間(^^;)
釣果や疲労度からするに、水の木沢・金山沢系の方が、諸要素含めて相性が良いようです。