さて、静岡県中部の代表的河川、安倍川水系藁科川で行われた、SHIMANO主催の鮎友釣り教室に参加した。
遠方なので、前日には清水区内で宿泊しての参戦。神奈川県民は、どうやら私だけのようだった・・・。
今回の会場は、安倍川合流点にもほど近い、下流部の小石主体のチャラ瀬のポイントであり、
酒匂川でいえば富士道橋上手の右岸側分流のような雰囲気であった。
総勢で20数名参加し、私は、まずはシマノ社員から基本を教わり、次に島氏に引き泳がせ釣りを教わり、
最後に「チャラ瀬の高松」と呼ばれる、泳がせ釣りの達人、高松氏に泳がせ釣りを教わったが、残念ながら、丸坊主で大敗北を喫した(爆)
私以外の参加者は、2匹程度は釣れていただけに、何とも言えない気分だった(>_<)
高松氏は、私が渓師であるのがすぐわかったらしく、
「渓流釣りでも、このような渇水時に、上流側から仕掛けを投入することはしない筈。
この強引な引き釣りではダメだ。友釣りも同じことだし、ましてや、餌ではなく、生きた鮎が相手。
人間ではなく、鮎が釣ってくれるのです。下から、自然に鮎を泳がせれば良いのです。
鮎のハネは、鮎が怯えている証拠なのです。
川の悲鳴がわからないようでは、友釣りは向いていません」
と、ある意味、結果として引導を渡して下さったことになった・・・。
やはり、私は鮎友釣りには向いていないようだし、遡行によってカロリー消費を目的とする私にとっては、性に合わないことを改めて実感した。
それにしても、厳しい環境だった。
相模国以外では、駿河では河東地域を除いた他国では、ことごとく討死している(^^;)
甲州や信州、伊豆では、渓魚が釣れたことすらないので、やはり拙者は、相州土着の地侍にすぎないと言うべきだろう・・・。
改めて感じたが、酒匂川水系は恵まれていることを実感した。
資源量が少なく、大釣りできる川ではないが、河口から源流までの距離が短いので、山岳渓流、一般渓流、本流、里川、鮎といった具合に、
30分〜40分程度のアクセスにて、その時の気分次第にて、好きな釣りのジャンルを選べることは、本当に素晴らしい。
岩流瀬付近は渓流相、松田近辺は清流、小田原市内はチャラ瀬の流れと、短い移動距離にて、好きなタイプが楽しめるのは、本当に恵まれている。
もっと釣れてくれれば最高なのだが、今後はあまり贅沢を言ってはいけないと実感した。
<本日の釣果>
安倍川支流藁科川下流部 : 丸ボウズ(>_<)
※本日の講評
はるばる駿河国まで遠征したものの、骨折り損にて終了・・・。
運も縁も無かったとも言えるだろうし、やはり、向いていないのだと思う。同時に、酒匂川でデビューしたとき、数匹釣れながらも、
「この釣りは性に合わない」と感じている以上、無理に本格的友師になる必要はないと思われる。
友竿も購入したことだし、近在には酒匂川という清流があるので、資源量は多くはないとはいえ、親父殿への付き合いにて、
ひと夏に数回程度、やる分にはちょうど良いと思われる。
皮肉にも、「隣の芝生は青く見える」という諺の意味を再認識させられた。酒匂川水系は、非常に恵まれたフィールドだということを・・・。