2008年5月4日

運動不足解消のため、有酸素運動を兼ねて、4時前の「沢割り」を経て世附へ入山。
連休中、多くの釣り師に連日攻められ続けられているためにプレッシャーが高いのか、全く振るわず・・・。
しかし、沢割りボードのおかげで、頭ハネされることもなく、やりたい区間を快適に楽しめたので、心地よい敗北。
夕方寄った酒匂川本流上流部は、赤腹の良型ウグイが入れ喰い(^^;) それでも、チビメとニジマスが出たから十分なり(^^)


長かった10連休も、5日(月)で終了。前半戦は、初海外旅行に要したので、釣りは後半戦主体となるのだが、
運動不足対策のためのカロリー消化は、林道歩きを伴う世附へ入山するのが理にかなっているので、4日(日)は、
AM4時の「沢割り」からの参戦を決意した・・・。

3:45に浅瀬着。4時組は、私含めて5名という少なさだった・・・。大又沢はゼロ。いずれも世附川本谷系への入山にて、
私は本谷上流部〜大棚沢へ抜けるコースを選択し、パイプ堰堤付近をマーク。
水の木橋から入渓するというルアーマンと共に出発した・・・。
埼玉から来ているという方で、おそらく世代は私と同じくらい。非常に感じの良い釣り人であり、道中楽しく会話させていただいた。
秩父方面にも、荒川水系の渓流が沢山あるのだが、西丹沢の世附川及び大又沢の美しい渓相と、豊富な資源量は、大変魅力があるという。

世附のように、浅瀬のゲートで遮断されて、釣り場まで延々と徒歩を強いられるような渓流では、後から来た者から頭ハネされたり、
峠の反対側から入山した者が先行者となってしまっては、まさに権利侵害といっても過言ではないと、私は考える。
世附の沢割りボードによる管理は、自然渓流ではなく、『管理釣り場』だとして反対している者も少なくはないと聞く。
「先行者が居たら、別の沢に入ればよいではないか・・・」という御仁もいらっしゃるが、世附は、クルマで林道沿いに移動できるような
環境ではないので、別の沢には移動できず、その日の釣りが、実につまらない時間になってしまう。

クルマで移動できる範囲内にて、イワナ畑、あるいはヤマメ(アマゴ)畑というような、資源量が多い沢を、
秘密釣り場として持っているような人ならば、ルール違反の頭ハネ者や、峠の向こう側から入った先行者が居てもリカバー可能だが、私のように、
秘密沢を持っていない人にとっては、自身が朝イチの入渓者である場合は、渓師として、その権利を侵されたくはないと考えて、
当然だと思われるが、いかがであろうか?
※私が釣行記にて「秘密沢」と表現している場合も、地図には普通に載っているし、釣り人の間では、おそらく存在を知られている沢であり、
どちらかといえばメジャーの沢です。
ただ、それでも、放流が行われていないと思われる沢ゆえに、この情報を見た人による乱獲を防ぐために、伏せています。

さて、概ね普段と同じか少し早いぐらいの速度にて要所を通過。
普段は入ることが多い、水の木取水を通り過ぎ、パイプ堰堤の急斜面に到着。3月では考えられないくらいの、空の明るさだ。
ここで、埼玉のルアーマンと別れ、5:20に戦闘開始。
うーむ・・・。鈍いアタリにて6寸強のイワナが出たが、ヤマメは木っ端ばかりであり、しかも数は出ない・・・。
ツンツンというアタリに合わせると、小気味良い引きだが、せいぜい6寸弱程度のヤマメにて、型は出ない。
竿抜けポイントから、7寸弱の錆びたイワナが出たが、これで最高サイズとは、何ともお寒い(^^;)

大棚沢/水の木沢分岐手前の淵では、9寸〜尺クラスの良型の魚影が見えるが、釣れたのは5寸弱のチビヤマメのみで終了。
水の木沢の大堰堤も、餌釣りの竿ではポイントまで届かずに×。源流用のタックルに変え、大棚沢へ進入する・・・。
大棚沢では、解禁当初にヒレピンの8寸級ヤマメが出た大棚の滝壺を徹底的に攻めるも、反応無し(>_<)
いったん林道に出て、公式ガイドどおりに、カーブミラーの所で再入渓し、大棚滝上の落ち口まで、釣り下がる策を試みた。

岩盤底の、ゴーロの素晴らしい渓相なのだが、サカナが薄いのか反応は今一つ・・・。
時折アタリが来るが、掛かりは浅く、バラしまくった(^^;)
見える魚体と逃げるときの泳ぎ方からして、7,8寸クラスのイワナのようだ・・・。
大場所が何箇所もあるが、全く反応は無い。
とうとう、大棚滝の落ち口まで来てしまったが、滑って落ちたら一巻の終わりなので、安全な区域にて終了。

その後は、大棚橋にて脱渓すべく、狩川源流部と同じような渓相の、大岩ゴロゴロの険しい沢を遡行したが、反応は無い。
去年の今頃、この区間に入った時も、好ポイントの割に反応が乏しかったのを思い出した。
ヒーコラ上って、脱渓点の大棚橋到着。12:40に下山開始。浅瀬着は14:10であり、非常に疲れた・・・。

眠いのでひと寝してから、夕マズメは酒匂川本流の山北地区を狙ってみた。
幸先良くチビヤマメが出たが、あとは産卵期のウグイの連発(^^;) 「ハヤのひとのし」と呼ばれるだけあって、アタリはガツンときて、
つまらなくはない・・・。春先には生命感が無かった本流も、ようやく活気が出てきたようだ(^^)
その後は8寸弱のヒレ丸ニジマスが出てくれ、最後には、おそらくヤマメと思われる9寸クラスの白銀の流線形の大物をバラして終了。

季節も良いので、地の利を活かして、自転車にてアクセスし、酒匂川本流の下流部、中流部、上流部の3つの区間に分け、
それぞれ時間を掛けて、探釣してみようと思う。


<本日の釣果>
世附川本谷上流部 : チビヤマメ×4、イワナ×2(ヤマメは木っ端ヤマメにて、6寸弱が最大という小ささ・・・)
大棚沢下流部 : チビヤマメ×2(大場所にて好ポイントが多いのだが、木っ端ヤマメ2匹。イワナらしき良型は、喰いが浅くて釣れず)
酒匂川本流上流部 : チビヤマメ×1、ニジマス×1(赤腹ウグイが入れ喰い。しかも良型・・・。それでも、トラウトが出たからヨシ)


※本日の講評
連休中、推定で連日20人以上の釣り人に攻められ続けられていることを考えれば、釣れなくて当然か・・・。
しかも、キープ派の人も居るわけであり、本流のアユのように資源量が多いわけではない沢においては、抜かれたらサカナが居なくなるのは
当たり前のことだろう。
しかし、シブかった・・・。世附川本谷のメイン区間で、チビしか釣れないとは(^^;) しかも数匹だけ・・・。
5月末までは、西丹沢の本格渓流はしばらく休止して、アユの遡上状況現認を兼ねて、自転車にて本流を廻ろうと思う。



世附川本谷および、大又沢の入渓状況を管理する「沢割り」ボード。
賛否両論はあるでしょうが、快適な釣りの実現のため、私は賛成します。

奥飛騨や奥大井、黒部あたりにでも行かなければ、秘境といえるような渓流は無く、
ヒレピンとはいえ、多くは放流物由来のヤマメを釣って楽しんでいるのが現状。

神奈川県のような首都圏においては、自然渓流という名ではあっても、
実質的には「管理釣り場」に限りなく近い環境だというのは、多くの釣り人は、
頭では理解して、割り切っているのではないでしょうか・・・。

先に入った者の権利を守り、後から来た者は、正当な先行者が居るものと理解した上で、
割り切って入渓することができる、画期的な制度だと思います。

※下山時に撮影。本谷上流部へマークした私は、既にマグネットを外しています。





6寸弱のヤマメ・・・。

今回は、これでも一番型が良かったという貧果(^^;)

残っている良型は賢く、中々喰ってこないのでしょう。
成魚放流物の良型目当てならば、水の木橋とか千鳥橋に入れば良かったかもしれません・・・。












錆びた7寸弱のイワナ・・・。

分流の小さな落ち込みのポケットから出ました。
いわゆる、典型的な竿抜けポイントですが、イワナは概して、こういうポイントから出てくれるものです・・・。

しかし、8寸以上の大物は、竿抜けポイントからは望めませんが・・・。












大棚滝の落ち口。吸い込まれそうで、これ以上近づくと危険です(>_<)

大棚滝上は、岩盤の渓相にて、大場所を擁する豪快なポイントが多いですが、 サカナが少ないのか、スレているかにて、木っ端ヤマメしか出ず(^^;)

時折くるアタリも、中々タイミングが合わず、良型のイワナらしきサカナを結構バラしました・・・。

大棚沢は、薄暗い渓流であり、あまり好きではないのに加え、釣れてくれないので、相性の面でいえば良くない渓流だと思います。

しかし、渓相の良さは抜群です。
いつか、結果を出したい釣り場ですね・・・。