地元河川の狩川は、幼少時代のある年にヤマメが大繁殖し、市街地の広町地区辺りより上は、どこで竿を出してもヤマメが釣れまくった時期があった。
思えば、その時だけしか良い思い出が無く、基本的には相性が悪く、マス釣り場からのおこぼれがあるはずなのに、全然釣れない川だ・・・。
しかし、この度、地元釣り師として、たまには源流域を訪問するべきだと考え、源流部の玄関口と言える川入橋から朝一で入渓した。
抜群の渓相と水質にて、ヤマメの釣果が期待されたが、木っ端ヤマメが2匹針掛りしただけで、ほとんど反応は無い(>_<)
時々アタリが来るが、どうみてもチビヤマメだとしか考えられないアタリのみ。
渓相は険しく、パイプ堰堤(黒白ダム)を越えてしばらくすると、大岩と深い淵に阻まれ、ちょっとした通ラズになっている・・・。
このまま遡行しても、釣れる気がしないので、打ち切り決定。AM8:00ちょうどだった。
なお、通ラズといっても、平水時は淵を通行できそうだし、右岸側の薮に突入して巻くこともできそうだが、本日は撤退する好機。
次は内川の矢倉沢本村区間から、山間部に向けて上って行こうと思ったが、釣り人がたくさんいて断念(^^;)
最近の内川、結構人気があるみたいだ・・・。ヤマメではなく、ニジマスの放流が多かったと聞くので、出ているのだろうか?
仕方ないので、皆瀬川を目指し、中流域の某区間より入渓した。
皆瀬川は、超外道のクソバエが非常に濃く、ヤマメの数は少ないので、あまり好きではない渓流だったが、今シーズンは安定して釣れる。
本日も、増水している好条件の割に反応は乏しいのだが、それでも、1KM程度の短い区間にて、良型含めて4匹釣れれば御の字だ(^^)
最後は、酒匂川本流の山北地区某所にて、アユの遡上の様子も見がてら入川・・・。
上流域の山北地区は、未だ上ってきていなかった。どうやら、未だ松田地区までのようだ。
川鵜の食害にて、コイ科外道含めてサカナが非常に薄い本流なので、期待はしていなかったが、松田地区に比べればヤマメの生息数は多い。
今回も、カツカツッと魚信があり、すかさず合わせると、白銀色の流線形の魚体が疾走する!!
おおっ、ヤマメではないか!! 何とか弱らせてタモにIN。体高のある26センチの立派なヤマメだった(^^)
しかし、その後のモンスター級の大物は、残念ながら0.4号のハリスを切られてバラした(>_<)
突然竿先が絞られ、一気に下流へ走られたのだ!! 急いでジャバジャバと50Mくらい追っかけたが、あっさりプツン・・・。
2006年のこの時期、松田地区で40センチ前後のホウライマスを何匹も仕留めたが、その時も0.4号は切られていた。
取り込めたのは、記憶にある限り、全て0.6号のハリスだったと思う。
うーむ・・・。ハリスが太いと、見切られて喰ってくれない。細ければ、今日みたいに切られる(^^;)
まあ、いよいよ酒匂川本流の大物が動き始めたので、鮎解禁までの間、アユの遡上調査を兼ねて、色々と探ってみるか・・・。
<本日の釣果>
狩川源流部(川入橋〜パイプ堰堤上で見切り) : チビヤマメ×2(木っ端ヤマメにて、事実上ボウズ)
皆瀬川中流部 : チビヤマメ×2、ヤマメ×2
酒匂川本流上流部(山北地区) : ヤマメ×1(その他、超大型トラウトに0.4号を切られて痛恨のバラシ・・・)
※本日の講評
狩川源流域は、本格的山岳渓流であり、非常に素晴らしい渓相だったが、全く釣れず、やはり相性の悪さを実感した。
しかし、山紫水明の世界であり、自宅から20分も掛からずに、これだけ山深い一級の渓相が存在するのは素晴らしいことだ。
今シーズンの皆瀬川は、非常に安定しており、ボウズになりそうになったら、帰りがけに寄ってみるのに最適だ。
酒匂川本流では、川鵜の食害によってウグイやオイカワも薄くて丸坊主になる可能性も高いが、やはり大物が生息することを実感。
本流竿を駆使して、河口近くの小田原大橋辺りから、魚止めの安戸堰堤までの区間を、アユの遡上目視を兼ねて狙ってみようかと思う。